『本番大会に向けての練習大会』
いきなり結論から言うとこの大会はこういう位置付けです。
全国各地で開催されているアールビズ主催の30Kシリーズ、一人ではなかなか踏み切れない30Kロング走ですが、この大会にはペースメーカー、給水、給食が用意されているので気兼ねなくロング走を敢行できるメリット満載な大会です。
私は過去2回、荒川河川敷で行われる東京30Kは経験済みでしたが、今回は自宅近くの国営昭和記念公園で開催された西東京30Kへ参加してきました。
当日は低い気温・天候曇り・無風とマラソンにとっては最上級の条件でした。
「本番もこの条件を下さい」と本気で思いました。
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目次
西東京30K、大会の特徴
この大会の最大の特徴は、フルマラソン完走タイム30分毎にペースランナーが付くことです。
自分が狙うタイムゾーンでペースランナーについていけば、質の高い練習を行うことができます。
その他の特徴もまとめてみました。
コースについて
国営昭和記念公園内の1周5kmの周回コースを6周します。イメージ的には皇居でロング走をやる感じです。
きつ過ぎずゆる過ぎない程よいアップダウンがあります。
このアップダウンが隠し味的な役目をして、平坦コースより負荷が掛かって走力を押し上げてくれます。
全般的に道幅が広く、ペースメーカー周辺以外はスタート直後から渋滞はありません。
また折り返しが無い分減速の必要がなく、荒川河川敷コースより昭和記念公園コースの方が走りやすい印象が残りました。
給水所について
給水所は、ちょうど2.5km毎にあり1周で2回あると思って下さい。スポーツドリンク、水、お菓子などが1卓ずつあり必要十分だと思います。
20kmでアミノバイタルパーフェクトエネルギーが配布されます。
うまく吸収された方は本番でも使用してみましょう。
トイレについて
広大な昭和記念公園、メイン会場やコースから離れてもトイレは無数にあります。
そんな感じなのでスタート前のトイレ待ちストレスは全くありませんでした。
これが河川敷コースの仮設トイレではそうはいきません。
以前参加した東京30Kでは普通のフルマラソン大会並の混雑っぷりでした。
ペーサーについて
西東京30Kには30分単位でしかペーサーが用意されていないので、フルの目標タイムがサブ3.15とかサブ3.45とかのランナーは単独走になりやすいのが難点です。
やはりペーサー設定は15分毎の方が参加者のニーズに合っていると思います。
また、ペースメーカーに付くと集団走で給水が取りにくいうえに走りづらい(風除け、引っ張りあえる利点はある)ので、この大会でペーサーをうまく使うコツは次の通りです。
ペースメーカーの後方50m位の位置で間隔を保って走る
コスパについて
エントリー料の3700円には、昭和記念公園入場料(大人410円)、長袖Tシャツ、アミノバイタル(プロ、パーフェクト2個、ゴールド、ウォーター)、給食が含まれています。
それを加味すればコスパは非常に高いです。
参加費が安い分、会場案内、エイド、ブース等は必要最低限になっているのかなと思います。
ムダを削ぎ落としコストをかけていない大会なので、見た目質素ですがランナーは走ることが目的で参加しているのでこれで十分です。
※2019年は3300円でした
東京30Kの大会レポ評価
今回もRUNNETの大会レポを全て読んで主だったものをピックアップしてみました。
良い口コミ
- 参加人数が多過ぎずトイレのストレスがない
- 参加賞が長袖Tシャツはありがたい
- 3時間のペースメーカーは最初から最後まで安定したペースで実践的な練習となった
- 背中のゼッケンに目標の出走大会が記載してあり、見ていると面白いし飽きない
- ゴール後の冷えた体にホットレモンのセルフサービスは大変有難かった
- ペースメーカーの皆さんが素晴らしい(ペースメイク、声掛けなど)
- ストイックなランナー向き
- 寒かった影響で、一般入場者がほぼいなく、貸切状態だった
悪い口コミ
- ゴールが分かりにくく立ち止まる子供がいた
- 更衣室(更衣テント)が狭過ぎて中に入れなかった
- 受付で長蛇の列、WEBにした意味があるのか疑問
- 受付で渋滞、係員を倍にするか事前送付にしてもらいたい
- 女性更衣室が1つでとても狭く、入れなかった
- 給水所にてゴミ箱をもっと先にも設置して頂きたい
- ペーサーのペース設定を細かく設定してもらいたい
RUNNET大会レポ 2019.1.20現在
確かに更衣室は小さい簡易テントで満員御礼だったので、ゴール後は目立たない所で寒空の下で着替えざる得なかったです。
もう少し大きく、数も増やして欲しいのは山々ですが、そうすると参加費が上がってしまうんですよね、きっと・・・
西東京30Kと東京30Kを比較
昭和記念公園の周回コースの「西東京30K」と荒川河川敷コースの「東京30K」ではどちらが良いか?
結論から言うと東京30Kより西東京30Kの方が練習として見ればより有意義です。
2020年版
西東京30K | 東京30K | |
場所 | 昭和記念公園内 | 荒川河川敷 |
コース | 周回コース | 変則折り返し |
トイレ | 公園内に無数 | 仮説と常設あるが少ない |
道幅 | 広い | 狭い |
アップダウン | 適度にあり | なし |
参加人数 | 適度で走りやすい | 過剰で走りにくい |
参加費 | 3700円 安い | 6500円 高い |
ナンバー事前送付 | ◯ | ◯ |
ペースランナー | 30分毎 | 15分毎 |
アップダウンあり、カーブあり直線ありで参加者数も適度なので、集団から離れたゾーンで走れば道幅の広さからストレスがない良い練習を積めます。
またご覧の通り参加費が荒川河川敷の大会の半分です。
ランナー間で口コミが広がって参加者が西東京に流れてくる可能性があります。
次の開催では大幅に参加者が増えるかもしれません。
いや〜また参加したい度
この大会はあくまでも本番に向けての練習なので、色々と試してみることをお勧めします。
例えば
- 集団走での走り方
- 30Kの自己ベストを目指す
- 本番レースペース走
- 補給食(摂るタイミング、初試食)を試す
これらのシミュレーションをしたりして、各自が何らかのテーマを決めて走れば普段のぼっち練よりも効果性が高い練習になると思います。
かくゆう私は、軽度の肉離れからの回復途上なのでテーマを「脚の様子を見ながら徹底したEペース走」に決めて参加しました。
調子が良くても上げないこと、調子が悪くても最後まで粘ることを念頭に走り切ることが出来ました。
周回コースでのペース走はメンタル面の鍛錬にもなります。淡々とペースを刻むためには、心身ともにブレのない走りが必要なのです。
この西東京30Kは、フルマラソンに向けて現時点で自分の実力がどの位置にいるのか?と実力を把握するためには恰好の大会だと思います。
(5段階評価)
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