10月になり久々に感じる肌寒い気温をとても愛おしく思えるのは、きっと今夏のどうしようもない猛暑のせいです。
7月末開催の富士登山競走以降は身体とメンタルのリフレッシュのため、いわゆるシャカリキに走るポイント練習からここ2ヶ月半遠ざかっていました。
暑さが残る9月中旬からEペース走を始め、心肺に負荷を掛けるダッシュ系を織り交ぜて速く走れるコンディションを整え、気温20℃を切ってきたこのタイミングで閾値走にチャレンジしてみました。
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今年も休養明けの走力維持を実感
何回も書いていますが、ここ数年暑さが堪える夏期は遅いペースのジョギングをメインとし、9月になって涼しくなったタイミングで閾値走にチャレンジする形でシーズンインとしています。
その1発目の閾値走の位置付けは夏を上手く過ごせたかといった感じで、休養明けや怪我明けには閾値走を実施することでその時点での走力を計るバロメーターとして活用しています。
今 (2023年) は目の前に四万十川ウルトラマラソンを控えていますが、ウルトラは亜流で別ジャンルと考え、やはりランニングの本流はフルマラソンへ向けた練習となります。
一般道から高速の合流に向かってアクセルを強く踏むかのように、なまった体に鞭打ってキロ4分ちょっとで走ってみました。
昨年はどうだった?
今年同様に昨年も夏をゆる〜いジョグで過ごした後、9月になってからようやくポイント練を始めました。
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夏明けのスピード練開始は、久々の閾値走から
7月末に参加した富士登山競走が終わった後の暑苦しい夏は、丸々スピード練習なしで呑気に過ごしました。 9月になっても残暑が残っていたのですが、1週間で2つの台風が関東を過ぎ去りグッと気温が下がりました。 ...
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ひと月くらいの夏休みや故障明けでも、造り上げたパフォーマンスはガックと落ちないことは経験で分かっています。遅いランニングでも走行距離だけは普段通りに稼げたことが奏功しています。
でもだからと言ってそれが今年も通用するかというと確信は持てず、放牧期間中の2ヶ月半はこの不安をずっと抱いていました。
で、今年はどうだった?
ランニング記録をチェックしてみると最後に閾値走を行ったのが7月14日、その後坂道練とかペース走を経て28日に富士登山競走がありDNFにて撃沈しました。
それ以降はキロ7分前後のLSD的ジョギングで猛暑を乗り越え、放牧期間中はキロ5分台さえ1度もなく速いペースでは全く走っていません。
昨年同様に久々の閾値走はペース設定はなし、程よいキツさのペースを探りながら走るつもりです。往路5キロの準備運動を終えてクルリと進行方向を変え、久しぶりのポイント練に気持ちを入れて復路5キロの閾値走をスタートしました。
よーいどん
最初の1キロはグググッとアクセルを踏んでキロ4:21、まぁ以前もこんな感じだったなぁと思いつつさらに上げていきます。
しかし早くも2キロ目で厄介なトラブル発生となります。前方にビミョーに自分と同等くらいのペースで走るランナーがいるではありませんですか。
その格好と速いランナー特有の綺麗なフォームの彼はおそらくサブ3ランナー、その方は4分20以内で走っていてペース差から徐々に近付いてきます。
でも今日は閾値走だから抜きにいくか
サブ3ランナーを敵に回す感じで猛烈に脚を回転させて急接近、バタバタの足音でも嫌味が残らないサジ加減で静かめに抜き去りました。
その結果2キロ目は実力を遥かに上回る4:02を記録します。彼を振り切ってマイペースに戻した後はあら不思議、かえってペースが楽に感じてきたから彼に感謝です。以降5キロのゴールまで集中して走れました。
結果から
放牧明け5キロ閾値走の比較
年 | どのくらいぶり | キロ平均 |
2022年 | 2ヶ月ぶり | 4:15 |
2023年 | 2ヶ月半ぶり | 4:10 |
昨年の記録によると2ヶ月ぶりの閾値走でキロ4:15、そして昨年以上に猛暑が酷い今年は、昨年以上に緩ジョグに徹していたのにも関わらず昨年よりも速い結果となりました。
今年は暑さが9月半ばまで長引いて昨年より始動が遅くなり、現状の走力はどうかとの心配は例年より大きかったです。
しかし昨年の記録を上回ったことに驚いた後、今年最大のチャレンジに邁進していた富士登山競走前の閾値走 (キロ4:14) よも速い結果に正直困惑しています。
閾値走実地日は来たるべきシーズンに向けてモチベーションが十分に湧いていたことも一因ですが、やっぱりこの夏ゆっくりでもほぼ毎日走ってきたベース作り効果があったと言わざるを得ません。
チビチビ走っても走力維持成功
以上の結果からランニングを継続していれば、すぐには走力は落ちないことを今年も我が身を持って証明する結果となりました。
夏に素晴らしい景色を楽しみながら、波間に浮き輪でプカプカ浮かぶ海水浴が如く、キロ7分のジョギングを継続しただけと言えばそれだけです。
ただ久しぶりに走った真逆の4分前半の疾走もそれはそれで心地良く感じたのですから、50歳が見えてきた身ですがまだまだやれるとちょっぴり自信が湧きました。
それだけでもこのクソ暑い夏を、走り続けて乗り切った甲斐があったというものです。
そして目標レースまでまた始まった
多くのランナー憧れの東京マラソン当落発表が週中にあり、その結果如何でマラソンスケジュールを決めていくのは私だけではないと思います。
個人的には3月下旬のふくい桜が目標であり、そこから逆算してローカルからメジャー大会の参加スケジュールと普段の練習内容を練っているところです。
旅ランの予定やコース作成を思案する行為は本当に楽しい時間なのですが、秋になってフルの予定を立てるこの時間もまたモチベーションが上がって大好きなひとときです。
予定の大枠が決まったら毎度のごとく練習を積み上げていくのですが、いつの年からか毎年何かテーマを決めて取り組んでいる自分がいます。
それが昨年は前傾で躍動感あるフォームで走るというもので、一定の効果があり継続して取り組んでいますが、このフォームに関しては永遠の命題で未だ迷走中が正直なところです。
今年はみやすのんき氏書籍の影響からか、この夏は大転子にスポットを当てて股関節を使った走りに専念してきました。
久々の閾値走が登山競走前の走破タイムより速かったのは、今までより上手く股関節を使えて走れるようになってきたこの取り組みも一因だと思います。
これから半年間はマラソンにどっぷり浸かる期間、ずっと呪われている足攣りの不安はありますが、今シーズンこそは自分超えのフルマラソン自己新記録を達成したいと切望します。
横綱にあやかりたい