2023年版に改訂
2年前の2021年には緊急事態の間隙を縫うことで、奇跡の開催と言われた名古屋ウィメンズマラソン。
混沌とした状況下でエントリーした女性ランナーだけが、そのシーズンのフルマラソンを走ることができました。
私自身がここを走れる訳でもないのですが、せっかく投稿した一昨年版記事を、2023年バージョンにアップデートしました。開催日2023年3月12日の過去10年間の気象条件を調査してみました。
慎ましくも練習を重ねて来た女性ランナー、その晴れの舞台のお役に立てれば幸いです。
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名古屋ウィメンズマラソン当日の気温(過去10年)
このブログではもうお決まりの気温ネタなのですが、根底にはフルマラソンの走破タイムは気温に大きく影響を受けるという事実があります。
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マラソン(走ること)と気温|パフォーマンスへの影響大
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表で客観視
もはや定番となった気象庁のHPを開き、数値を参照の上に下記の表を作成しました。客観的なデータを基に、そこから俯瞰的に何か汲み取れることがあるのでしょうか。
気温に関してはスタート時刻の9時、速いランナーがゴールする12時、完走ギリギリの15時を抜粋しています。
注意してもらいたいのは、これは過去の大会当日の気象データではありません。あくまで2023年開催日当日(3/12)の過去10年間の記録です。そこを踏まえて、まずはご覧ください。
※スマホは見切れてるので右にスクロール
名古屋市、過去10年間の3月13日の気象 |
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最低気温 (℃) |
最高気温 (℃) |
9:00 (℃) |
12:00 (℃) |
15:00 (℃) |
平均風速 (m/s) |
日照時間 (h) |
|
2013 | 0.3 | 17.7 | 7.0 | 12.9 | 16.5 | 2.1 | 11.2 |
2014 | 1.5 | 16.9 | 5.8 | 12.3 | 16.3 | 1.7 | 10.3 |
2015 | 1.1 | 11.7 | 6.9 | 9.3 | 10.6 | 3.7 | 8.1 |
2016 | 1.4 | 13.5 | 6.2 | 10.1 | 12.6 | 3.0 | 11.5 |
2017 | 1.4 | 15.5 | 6.3 | 12.2 | 15.1 | 2.5 | 8.8 |
2018 | 3.1 | 16.5 | 8.1 | 12.9 | 15.1 | 3.7 | 11.1 |
2019 | 5.0 | 15.6 | 9.9 | 12.0 | 13.3 | 2.0 | 4.6 |
2020 | 5.7 | 15.9 | 9.3 | 13.3 | 15.2 | 3.0 | 11.3 |
2021 | 8.4 | 12.6 | 10.7 | 11.9 | 11.4 | 2.1 | 0 |
2022 | 7.3 | 21.9 | 12.7 | 19.6 | 21.8 | 2.8 | 10.6 |
※顕著な数字は太字で表記
ぱっと見でジワリと走行ペースに影響する最高気温15℃近くが多く、15時の時点でも超えてきて気温高めの可能性が高い傾向です。
また温暖化の影響なのか、この10年で最低気温が上昇傾向であることがわかります。
ただし気圧配置の関係によって冬にも春にも傾くことがあり、3月は季節の変わり目で気候が荒れ気味であることを承知おきください。
高速コースで走りやすくベスト記録が狙えるだけに、天候が大きな鍵を握りそうです。そう言えば一昨年は松田瑞生選手の快走を強風が阻みました。春の名古屋は無風ではないことも付け加えておきます。
平均値で見ると
最低気温 (℃) |
最高気温 (℃) |
9:00 (℃) |
12:00 (℃) |
15:00 (℃) |
平均風速 (m/s) |
日照時間 (h) |
|
平均 | 3.5 | 15.8 | 8.3 | 12.7 | 14.8 | 2.7 | 8.8 |
上記の表を平均化してみると、名古屋ウィメンズは晴れて若干気温が高めの大会だとわかります。
気温が上がり切る前までに、華やかなナゴヤドームに辿り着きたいものです。
荒れる春の天気だけに気象条件がどちらに振れるか分かり兼ねますが、東京マラソンに落選したら、ここをシーズン最終戦に選択してベスト記録を狙う価値は十分あります。
名古屋は関東からでも関西からでも程よい距離感、遠征経験が少なくても名古屋くらい大都市であれば、日帰りとか、宿泊場所とか、移動手段とか、多くの難題は解決しやすいものです。
女性は強い
気象条件をいくつか上げましたが、基本女性は男性よりも暑さ・寒さに強い体質です。終盤に歩いているランナーの大半は男性です。
男性より筋肉量が少なく体格が小さい女性は、同じ距離を同じペースで走ったとしても男性より熱量が少なくなります。
要は体格が大きいランナーは発汗が多くなりがちで、気温が高くなるとその影響を受けてフルマラソンでは不利になります。
2022年も開催される
2022年後半は再びコロナの感染者が増加傾向を見せていますが、昨年までと違って社会は平静を取り戻しています。
規制撤廃が続いた秋ですが、余程のことがない限り来年の3月12日にウィメンズは開催される見込みです。
よって中止になるかの不安を抱えての練習はもういりません。計画通りに練習を重ねていけば、それ相応の結果が望めると言えるでしょう。
ここは高速コースでベスト記録が狙える大会。そこに良好な気象条件が重なれば、グッとベスト記録が現実味を帯びて来ます。
そう、名古屋は天気を味方につければ鬼に金棒、コツコツと積み重ねて来た女性ランナーに幸あれ。
2021年早朝ランにて