節目となる10回目のコース紹介となります今回は、「諏訪大社の御朱印を4つ集めよ」との神のお告げが根底にありました。
うちのカミさんの趣味は御朱印集め、私の趣味がランニングです。全く関係性が薄いもの同士の融合版が今回のコーステーマとなっております。
「御神渡り(おみわたり)」や「御柱祭(おんばしらさい)」で有名な長野県は諏訪湖周辺へ、ロング走を兼ねた御朱印集めに向かいました。
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今回のコース全容
ざっくりとコース紹介
下諏訪駅をスタート
↓
諏訪湖ジョギングロード
上社本宮
↓
上社前宮
↓
諏訪湖ジョギングロード
↓
下社春宮
↓
下社秋宮がゴール
おまけ:下諏訪温泉
※上社・下社 → かみしゃ・しもしゃと読む
アプリ「キョリ測」利用
聞くところによると周囲16キロの諏訪湖沿いには、ランニング向けのジョギングコースがあるとの情報をゲットしました。次の休日にはそこ走ってみたいなぁ、ってずっと思っていました。
加えて諏訪大社4社巡りというのがあって、普通は車やバスや電車を利用して参拝巡りをします。でもランニングで行ける距離だし、4社の御朱印集めのついでに諏訪湖ジョギンコースも1周しちゃいましょうとのいうのが今回の試みです。
今回は時系列に沿って写真と共に回顧し、全行程約37キロをまとめてみました。
早朝5:30の始発で下諏訪駅へ向かった
眠い目をこすりながら始発列車に飛び乗って3時間半、走るためだけに彼の地へ降り立ちました。
確か1年前も走るためだけに始発列車に乗り茨城県土浦へ向かいました。今回も同様に普通列車3時間半の長旅(惰眠付き)で長野県へ向かったのです。
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下諏訪駅
列車を降りると関東とは違いヒンヤリとした空気が肌を包み込みます。それは今年初めて秋を感じた瞬間でもありました。
駅構内
コインロッカー、綺麗なトイレあり
構内のトイレで走る格好に着替えたり、余分な荷物をロッカーに預けていよいよスタートとなります。
もし来訪が冬期でも、厚手のアウターを入れられるロッカーがあるので、ここは遠征ランニング向けと言えそうです。温泉と観光目当てで来る価値はあります。
下諏訪駅から南に諏訪湖あり
スタートしたら長時間座ってなまった体をしっかり解しながら南下、1.3km程走ると諏訪湖が目の前に現れてきます。
下諏訪駅スタートなら
諏訪湖ジョギングロードのスタート地点は一ツ浜公園
道中は田圃にたわわに実る稲穂を眺め、あたり一面懐かしい香りが漂っています。ここでは収穫の秋を感じずにいられません。
諏訪湖ジョギングロードとは
諏訪湖に到着すると舗装路がありコースをすぐに確認できます。
ここから諏訪湖を1周します。途中本線から外れ上社参りを経て、またここに戻ってきてから下社方面へ向かう予定です。
舗装(路面)状態は?
諏訪湖1周は9割以上がラバー舗装されたコースで、とっても脚に優しい路面となっています。
しかし、コース全般を通して経年劣化が進んでいる感は否めませんでした。
いくつかの区間で路面お工事が行われ、更新途中や更新完了の箇所があります。このジョギングコースは、随時傷んだ箇所のラバー補修が行われている模様です。
今回は上社参りを済ませ、再び諏訪湖ジョギングロードに戻った場所(下の写真↓)が、真新しいゴムの匂いを漂わせ舗装工事が完了していました。
競技場みたいな路面
ここはサイクリングコースではない
諏訪湖ジョギングロードは基本的に自転車での走行は不可、ウォーキングとランニング専門コースとなっています。
諏訪湖1周してみるとその旨伝える注意喚起看板を沢山見かけました。本来はこれで安心してジョギングできるはずなのですが・・・
自転車不可の標識 1
自転車不可の標識 2
何箇所も注意喚起されている時点でサイクリストの多さを想像できます。
平日だったからか、ジョギングコースを走る自転車は少なかったのですが、これが週末になるとおそらくサイクリストがこぞって訪れるのでしょう。
やはり週末や祝日の利用にはそれなりの注意が必要となります。
諏訪湖から富士山が見える
山の谷間に富士山
長野県から富士山が見えるとは想像してなかったのですが、天気が良く空気が澄んだ朝方なら夏でも見えるようです。
残念ながらゴール後の夕方には、晴れ間はあっても雲が多く富士山は見えませんでした。
諏訪湖ジョギングロードのトイレ、給水事情
ジョギングロードには短い間隔で公園が点在、よってトイレの心配はありません。
飲料は公園の水飲み場、自販機も十分すぎるほど目に付いたので、ポッケに小銭を忍ばせておけば真夏でも飲み物の心配は無いと言えます。
念のためバックパックに500ml2本背負って走ったのですが、2本目がいよいよ底を突きそうな時に目の前に自販機が現れる感じでした。
日本には自動販売機が至る所に設置され、この点はランナーにとって大きなメリットとなります。
距離標あり
1キロ毎にお洒落な距離標があり、「チャレンジ!諏訪湖一周16km」と題し、4区間に区分けされて色付が施されています。
16キロのコース上には、所々に数種類の案内看板が設置されています。
せっかく見知らぬ土地に来たのですから、看板前で足を止めて説明をじっくり読んだり、図を見たりして見聞を広める時間が大切だと思います。
水門あり
諏訪湖の西側に位置し、ひときわ目立つ建造物が釜口水門となります。今回走ってここが天竜川の起点だと初めて知りました。
この先が天竜川
諏訪湖、空気はあまり良くない
ご覧の通り交通量が多い道路と並走する箇所があり、大型車が多く排気ガスが気になってしまいます。
景色がよく綺麗な空気の中、爽やかなランニングとはいきませんでした。
諏訪大社4社参りへ、上社方面への分岐はここ
道なりに来て右手方向の小高い丘に中央道の諏訪湖SA、そしてセブンイレブンが見えてきたらそろそろ右折準備となります。(仮に真っ直ぐ進んでも上社方面へ行けます)
この信号を右折↑して、すぐのどんつき↓を左折して諏訪大社上社方面へ向かいました。
ここを左折
諏訪大社4社参りとは
諏訪大社は全国に25,000社ある諏訪大社の総本山で、国内最古の神社の一つです。4箇所の社を持つ珍しい神社であり、この地はパワースポットとしても有名となりました。
上社本宮、上社前宮、下社春宮、下社秋宮からなり、4箇所全てを参拝することを諏訪大社4社参り(巡り)と言います。
上社、下社はそれぞれ諏訪湖の北側と南東側で離れた距離にあり、上述の通り車やバスでの移動が一般的ですが、走って4社全てを回り御朱印を頂いて来ました。
まずは諏訪大社上社本宮、上社前宮を訪れ御朱印をいただく
いったん諏訪湖ジョギングロードを外れて南下、諏訪大社上社本宮、上社前宮の参拝を目標に走って向かいました。
2社の御朱印を頂き再び湖へ帰って来るまで、そこそこの距離往復14キロの道のりとなります。
諏訪大社上社本宮
贄掛けの大欅(にえかけのおおけやき)
樹齢は1000年、獲物をお供え物として枝に掛け祈願した
神楽殿の大太鼓
牛の皮1枚で作られた世界最大の大太鼓、元旦の朝のみ打たれる
五穀の種池
春に種もみを浸してその浮き沈みで豊凶作を占う
雷電為右衛門像
信州生まれ幕末の名力士、勝負強さを仰ぎ奉納される
明神湯
井戸を掘ったところ温泉が湧き出る、手水(ちょうず)に温泉が使われるのは諏訪大社ならでは
諏訪造り
方拝殿が幣殿の左右に配置された独特の造り
上社前宮までの途中に北斗神社と石清水あり
上社本宮から上社前の宮までは、一般参拝者でも歩いて行ける距離(約2キロ)にあります。
実際に歩いて移動されてる方達を数名見かけたのですが、その途中にも見処はありました。その一つ、北斗神社は200段の階段を有する神社です。
こんな看板を見たら、富士登山競走の山頂コース完走を目指す者として、上まで行く選択肢以外はありえません。
なんてことはありません、振り返るらずに一気に登ります。
看板通りに諏訪市を一望できて、やっぱり登って良かったと思える瞬間です。ただし下りの方が降りづらく、恐怖心を伴うので慎重に。
また、飲料できる石清水で一服ついたら上社前宮はすぐそこです。
この2ヶ所はもしも車で移動していたら、気づかずに通り過ぎてしまう場所です。旅には徒歩や走りだからこそ体験できることが多々あるのです。
上社前宮
諏訪大社上社前宮(まえみや)
本宮(ほんみや)からは東へ2キロ、歩いて約20分、御祭神が最初に居を構え諏訪信仰発祥の地と言われる
水眼(すいが)
山中から湧出する清流で水質は科学的に証明され飲料水、神水として利用される
写真を撮り終えて振り返ると、ポリタンクで水汲みに来た人が真後ろで待っていました。
再び諏訪湖一周ジョギングコースへ戻って来た
前宮を後にして再び諏訪湖方面へ、テクテクと単調な復路を戻ります。
ここでは飽きが来るどころか沿道の花に魅せられ、写真を撮るために立ち止まる回数が頻発しました。
そして諏訪湖へ到着、残り半周のスタート地点を目指して湖畔を走り始めました。
長時間のランニングで疲れているのか、走りやすい路面なのに脚が重く集中力も欠けてきました。そんな方には、目視で分かるスタート地点(ゴール地点)をご紹介します。
下諏訪駅から諏訪湖ジョギングロードへ入ったらこのオレンジの建物(老人ホーム)が目安となります。
見晴らしのいい湖畔コース、湖畔のどの位置を走っていても確認できるので「諏訪湖一周はあのオレンジの建物まで」との目安となります。
諏訪大社4社参り、残りは下社の2つでゴール
湖畔コースを無事1周しジョギングコースに別れを告げ、いよいよ諏訪大社の残り2社を目指して北上していきます。
諏訪湖ジョギングロードから下社春宮で参拝し、ゴールの下社秋宮まで残り3.5キロのコースです。
諏訪大社下社春宮
ここを参拝後に「万治の石仏」「岡本太郎石碑」も併せて訪れるべきです。
流れる小川のせせらぎと、空気のひんやり感がここまで走ってきた身体にしみじみと染み渡ってきます。
川を眺めながら道なりに進むと、マイナスイオンに包まれた広い空間に万治の石仏、岡本太郎石碑は姿を現します。
この地を幾度となく訪れた岡本太郎の石碑
下社秋宮
最終地点の秋宮へ向かう道は、中山道と甲州街道が合流する由緒ある場所です。旧街道沿いには宿場が多く並び、歴史ある趣を醸し出してきます。
下諏訪は町中で温泉が湧いていて、何気ない道路沿いに温泉が出ていて風情ある佇まいとなります。
この辺ではもはや走る気はなく、ゴール間近を噛み締めながらのウォーキングとなりました。
弊拝殿と左右方拝殿
江戸中期の名匠立川和四郎富棟による見事な彫刻が目を惹く、春宮と秋宮の弊拝殿が似ているのは、当時高島藩主が2つの流派(大隅流・立川流)に同時に作らせ競った結果
根入りの杉
樹齢800年、小枝を煎じて子供に飲ませると、夜泣きが止まるとの言い伝え
神楽殿
しめ縄は出雲大社の指導により日本一の長さを誇る、青銅製の狛犬は国内最大級
諏訪大社4社参りで記念品をゲット
諏訪大社4箇所の御朱印をコンプリートするとご褒美に記念品がもらえます。これが諏訪を訪れた理由の一つでした。
夕方となりキリがいいので、記念品をいただいた秋宮をゴールとしてお風呂に向かいました。
記念品は定期的に変更されているみたいです。今は特製「きんちゃく」がもらえ、出発前ネットで調べたものとは違うものでした。
毎年行っていれば毎年違った記念品をもらえるのではないでしょうか。
ランパン、ランシャツの臭いが気になったら
御朱印を頂く列にランパン、ランシャツを汗で濡らした中年男性が1人。
街中を走っていても恥ずかしくもなく集中して走れるのですが、この様な神聖な場所は、汗の臭いで他所様の不快にならないよう気を遣ってしまいます。
こんな時は、昨年サロマ湖ウルトラマラソンのお土産で購入した北見産の「ハッカ油」をひと吹き、ハッカの匂いで臭さを誤魔化してしまいます。(虫除け効果あり)
下諏訪温泉でランニングの汗を流す
諏訪大社周辺には温泉共同浴場(菅野温泉、旦過の湯、新湯、遊泉ハウス児湯)がいくつか点在しています。
改めてここが諏訪大社の門前町であり、かつ下諏訪温泉の宿場町であることが分かります。
私が汗を流すのに選んだ温泉は、ゴールの下社秋宮に最も近い遊泉ハウス児湯を選択しました。
たったの230円(ボディソープ、シャンプーはなし)で入浴でき、さっぱり汗を流せるのですが、下諏訪温泉の難点はお湯がかなり熱いことです。
幼い頃、祖父と入った銭湯を思い出しました。蛇口から冷水を出して、ある程度湯温を下げてから湯船に浸かったものです。
だけども、ここには冷水が出る蛇口がありません。そこで給湯口から一番離れた所で意を決して入りました。疲れた身体がシャキッとする熱さです。
帰りしな番台には「湯船の温度43℃〜45℃」とあります。
ムリ
「門前ひろば」でお土産を
下社秋宮から参道を真っ直ぐ下った左側に、大きなお土産屋さんがあります。
ここへ来れば諏訪のお土産は事足りると思います。大切な人へのお土産は「門前ひろば」で。
おみや購入はここ
帰路はお決まりの特急で快適に
走り終えたら特急で帰宅はこの企画の十八番です。今回は夕方、特急あずさに乗車し、ほろ酔い気分で楽々帰宅となりました。
あずさは八王子、立川、新宿に停車するので非常に利便性が高い特急です。
まとめ
寺社仏閣を訪れるとなぜだか心が洗われます。まっさらになって帰宅する感じでしょうか。
神聖なパワースポットでリラックスでき、これから始まる本格的なマラソンシーズンに向け、区切りとして自分自身をリフレッシュしたくここを訪れたのかもしれません。
車、バス、電車利用で現地入りして諏訪湖1周ランニング、歴史ある諏訪大社4社参りをコンプリートしてから熱い温泉に浸かり、お酒片手に特急で優雅に帰宅。
ここは日帰りで十分満喫出来る旅路コース間違いなしだと申し上げます。