1分間の心拍数を測ったことはありますか?
いやいやランニング中にウォッチが示す値ではなく、通常生活の中での話です。
おそらく、それくらいなら誰でも1回はあると思います。
最近どのくらいか気になり、数日間計測してみたところ新たな発見があったのでシェアしたいと思います。
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お医者様からのお告げ
あれは3年前の健康診断での出来事です。問診中に私の胸に聴診器を当てたお医者様が、不思議なことに首をかしげています。
・・・やっぱりどこか悪いのかなぁ、と不安がよぎりました。
4、5回ほど首をかしげた後に口を開きました。
お医者さん
「ん〜、何かスポーツされています?」
私
「はっ、はい、趣味でマラソンを・・・」
お医者さん
「スポーツ心臓ですよ」
スポーツ心臓(スポーツ心臓症候群)とは
「スポーツ心臓」という単語そのものを聞いたことがありませんでした。知っています?
どのようなものか無知だったので調べてみました。
特徴
有酸素運動系のスポーツ選手の心臓が肥大し、その壁が厚くなる変化を言います。
肥大した結果、心拍救や脈がゆっくり強く打たれ、1回に送り出せる血量が多くなります。
少ない拍動で体全体に酸素を行き渡らすことができるのです。
鍛錬の賜物
スポーツ心臓は、負荷が高い運動を継続した結果、身体が適用したものです。
スポーツの中でも、特に持久力が要求されるマラソン、自転車、クロスカントリー選手に多くみられるとのこと。
スポーツ習慣がなくなると、約1年で元の心臓に戻ると言われています。やっただけ強くなるけど、やらないと普通の心臓に戻るということです。
どのくらいの心拍数が普通なの?
1分あたりの心拍数を測ることで、スポーツ心臓かどうかが分かる指標を見つけました。以下の通りです。
1分あたりの心拍数と分類
心拍数 | 分類 |
30~40拍/分 | 現役時の高橋尚子レベル |
41〜59拍/分 | アスリートレベル |
60~80拍/分 | 普通レベル |
81拍〜/分 | 運動不足 or 体調不良が疑われるレベル |
1分間に30拍台って2秒に1回ですよ、オリンピック金メダリストがいかにズバ抜けているか驚きです。
安静時の心拍数を測ってみた
では実際、自分の心拍数は一体どのくらいなのか?
コロナ禍で暇をもてあそびがちです。興味本位に2週間に渡って測定してみました。
座ったり、横になったりして安静状態を5分以上保ってからの測定が基本です。測定結果が30台の強者はいますか?
私のここ2週間の心拍数の平均値
平均値 | |
心拍数(回数/分) | 52.8 |
上記の分類に当てはめればアスリートレベルの範囲内に入っています。
それだけで満足感に浸ってしまったのですが、私はサブ3ランナーではありません。
どちらかと言えばスタミナ型ではなくスピード型と自負しています。レースは前傾ラップが多く、フルの後半は確実にバテるのですが・・・
スポーツ心臓は実は危ない?
今回調べてみてスポーツ選手は高確率で心電図検査で異常が見られる傾向があるそうです。
一昔前までは心臓の肥大や、心拍数の低下は病気と勘違いされていたとか。
具体的には、洞性徐脈、房室ブロック、右脚ブロック、左室高電位の異常を指摘されること多いとの報告がありました。でも専門用語はわかりません。
かくゆう私も学生時代から必ず心電図で引っかかってきました。検査結果欄には、右脚ブロックなんちゃらとよく記入されています。
スポーツ心臓が原因だったのかと一瞬安心したのですが、確かマラソンとは縁遠い中学生の時からなので他に原因があるのかもしれません。
強み
普段からランニングを趣味としている人は、走っていない人よりスリムだったり、健康意識が高かったり、忍耐力が強かったりします。
それも間違いないでしょう。でも何よりも、普通の人より心臓が強い、と自覚して良いのではないでしょうか。
拍動が強く、全身への酸素供給能力が高いので心拍が上がりづらく、日常生活で疲れにくいと言えます。
結果を生かす
毎日測り始めてみて気付いたことは、ポイント練習や深酒の翌日は心拍数が高い傾向があることです。
普段より疲労感が強い日は高確率で心拍数が高め
平均値より5拍以上/分多い場合、その日のランニングの負荷を軽めにするような対応が好まれます。
常日頃から測定する習慣を身につけ、己の平均値を知っておいて損はないとの結論です。心拍数を知ることで体調管理に少しは役立てられるのでは、という話でした。