暑さが和らぎ20℃半ばまで下がってきた時点でシーズンインとしました。
4月以降途絶えているフルマラソンへ向けての練習を半年ぶりに再開しました。
まず景気付けにどんなポイント練をしようか考えます。
梅雨明け以降の猛暑で圧倒的に避けていたのがロング走、まずは一定ペースで長めに走る練習としました。そうですLSDのことです。
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今回のLSD内容を決める
距離に重きを置くか時間にするか?
つまり20km走か30km走か?または2時間走か3時間走か?
今夏のジョギングとは相反する重い内容ですが、消去法で選別していきます。
2時間走はちょいと短くこれはシーズンインにしては逃げのネガティブ姿勢でボツ、やっぱり今期は強気に攻めたいので滅多にやらない3時間走に決めました。
ということで久々の3時間走で長距離耐性の自脚作りに励むことにします。
以前なら3時間走ならキロ6分や遅いEペース走に設定してたのですが、この日走った時間帯17〜20時が未だ25〜27℃ (実際は徐々に下がっていく気温)、湿度80%以上の熱帯夜並に過酷な環境下でした。
よってキロ毎ペース基準ではなくフォームを長時間保持することを主目的としました。
ペースに拘らない代わりに負荷を上げるため、グリコーゲンの枯渇状態を作るためあえて空腹状態で走り始めることと、脚作りのため着地衝撃が強めの薄底シューズでの3時間LSDとしました。
薄底ターサーRP3
スタート
塩飴数個と念の為の補給ジェル1つ、500mlソフトフラスク (麦茶なくなり次第水飲み場で水を補水) を手に持ち、背中には小さめのバックパックにスマホを入れYouTubeを聞きながら走ることにしました。
これが今シーズンの最終戦静岡マラソンまで続く約半年間の旅路のスタートです。
走行場所は自宅近くのいつもの多摩湖自転車道、3時間走れば約30kmの行程になるので、即席でいつものジョグコースを組み合わせて30kmのコースを自作します。
スタート地点までテクテクと歩き、ガーミンのスタートボタンを押してゆっくりと動き始めました。
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ゆっくり走っているだけに集中力が耳に傾き、ときたま大きな声で口ずさんでしまい、すれ違いで視線を感じること多数も全く気にせずに走り続けます。
ここでのフォームを保持とは具体的に言うと、骨盤後継でケ◯の穴を後ろの人に見せるような姿勢を保ち、駆動は膝下ではなく股関節周りの動力を使用するイメージです。
ある部分に無駄な力が入らないよう、全身リラックスで柔らかいピッチを刻んでいきました。
そんなこんなでこの日のペースはキロ6:10前後に落ち着きました。
鳩がいても淡々と
練習効果は最終盤に訪れる
すぐに発汗はあるものの殺人的な暑さだった夏に比べたら涼しささえ感じる気候、緩いペースですから2時間までは余裕だろうなと思ってました。
案の定その通りで淡々と走ります。でも私は知っています。どんな時間走や距離走でも、残り30分やあと5kmからがキツいことを。
ドッと疲労感が出てきてからがロング走の真髄です。
スタートしてから2時間半が過ぎ残り30分、ここからが正念場です。ランパンはすでにびしゃびしゃ、相当な発汗量ですから小まめに補給はしてきました。
それでも最終盤は呼吸が荒くなりボーッとしてきます。
脚に力が入りづらく、このペースで売り切れたと絶望感が募ってきたのですが、おそらくこれは空腹で走ったきたツケが回ってきたようでハンガーノック症状です。
ただしここまで走ってきたから体験できる苦痛、もうすぐで完遂ですから脚を止める気はありません。シーズンイン1発目から泣き言ではいかんのです。
なんとか歯を食い縛り最後の1kmがこの日のファステスト、自分なりに達成感に満たされた練習となりました。
ゴールまで粘れるように
帰宅したら体調が急変
帰宅後まずはシャワーを浴びるのですが、立ってシャワーを浴びていられなくなり、全身に力が入らず尻を着いての入浴が精一杯でした。
上手く酸素を取り込めなく過呼吸気味、なんとか風呂を切り上げて横になること15分ほどまな板の上の鯉の様にしていました。
心臓の鼓動が明らかに不安定、酸欠状態なのか手先足先が痺れて紫色に変色、これは富士登山で経験した高山病みたいな症状でした。
「ロをパクパクして天井を見上げてるから、そのまま死んでしまうと思った」
とは妻談です。
じっとして深呼吸を繰り返すと呼吸が落ち着くとともに症状が改善、ハンガーノックの他にも原因がありそうですが不明のままです。
富士登山で高山病の症状 (2024年7月)
2週後に再度3時間LSD
1回目のガーミンログ
実は上記の練習は9月26日のLSDだったのですが、久々に長時間走ったおかげで夏に太った体重が減り明らかに身体が締まりました。
3時間LSDは疲労度が大きく減量効果があったことから、11月中旬並みの気温に下がった10月9日にここぞとばかりに2回目を行いました。
1回目と2回目はどちらも同じ時間帯から全く同じコースを走ったのと、取り組むテーマも全く同じスタイルでした。
3時間LSD
日時 | 3時間で走れた距離 | キロペース | 走行中の気温 |
9.26 | 29.06Km | 6:12 | 25~26℃ |
10.9 | 29.98Km | 6:00 | 15~17℃ |
2回目
2回目だけに時間の経過を早く感じたのと、気温が10℃も違うのでペースが無理せず自ずと上がりました。これが気温が与える影響だと思います。
走り終えても1回目のような不整脈は起きず、走行後は安静に過ごせました。
昨シーズンまで義務的にレースペースの30km走や35km走を定期的に走ったりしていたのですが、今後は足攣り対策の基礎作りと減量目的、そしてメンタル面の強化を狙うために3回目、4回目とこの3時間LSDを継続して行うことがPB更新の万策との思いが強くなりました。
夕刻の多摩湖