ブログ開設3年でおすすめコース紹介が13回目を迎えました。
今回も前回に引き続きコロナ禍ということもあり、近場でさっと行ける範囲内でのコース作成としました。総走行距離は約25キロのロード&トレイル複合コースとなります。トレイルコース自体は陣馬山、御岳に続き3回目となります。
過去コースに比べると若干短めですが、しっかりした上り下りがあるトレイルだったことと、真夏の気温を考慮してこの距離なら走れる許容範囲と思います。
容赦無く照り付ける太陽のもと、灼熱のアスファルト上でギブアップ宣言寸前まで行ったものの、トレラン区間では気温が低く、林間コースは木陰でとても走りやすいものでした。そうでなければ気温35℃を超えた猛暑日、完走はまず無理だったはずと思えます。
上のトップ画像にある通り、野生の鹿といきなり出くわしたり、気付いたら山ビルに血を吸われる珍事あり。でもでも、何より景色が素晴らしく、青と緑など優しい色が目に飛び込んでくるのです。ここでは非日常を味わえます。
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今回のおすすめランニングコースの全行程
以前紹介したアプリ「キョリ測」でピンを打ちながら距離や高度などを参考にコース作成していきます。
下の画像をご覧ください。総距離が鶴巻温泉到着時で約22.5キロ位ですが、GPSウォッチによる実測値はもっと多く約25キロでした。
このアプリ、ロード区間で予測コースを辿ってもズレは少ないのですが、高度差があるトレラン区間は予測よりも実測値が長くなる傾向があります。
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ランニングコースを作成したい、そんなおすすめアプリ「キョリ測」
アプリ「キョリ測」はスマホで利用する前、パソコン時代からもうかれこれ10年近くお付き合いある間柄です。 「キョリ測」は自らの好奇心のなすがまま、思いついたまま自由自在にランニングコースを作りたい欲求に ...
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「キョリ測」利用
行程
伊勢原駅→阿夫利神社→大山山頂→
高取山→鶴巻温泉
地図によるとこのコースは小田急線のひと駅区間でしかありません。しかし大山登山が含まれることで高低差が大きく、走り応えがあるコース設定となります。
トレイルは時折、走り続けるのはちょっと危険なレベルでしょ、と思える区間が数箇所あります。ただ全般的に初心者向けの登山道といったところで、フルマラソンを走れるランナーなら難なくこなせるレベルです。
真夏のロング走、持ち物はこんな感じ
真夏のロングランはとにかく暑さに備える必要性があります。真っ先に暑さ対策として水分補給が思いつきます。
10キロくらいのジョグとは様相が違います。チビチビと補給しながら走らないと脱水症状で体が動かなくなります。ですから夏季のロング走では、水分補強を前提とハイドレーションを背負って走る機会が常となます。
バックパック中身
・ハイドレーション
・マスク or バフ
・塩飴
・エネルギージェル
・ペットボトル×2(常時)
・着替え
・ゴミ袋(着ていたもの、食べたもの)
・現金 or クレカ
・免許証
・健康保険証
・絆創膏
・モバイルバッテリー
・ポケットティッシュ
夏のロングランはこの装備で事足りると思います。今までこんな感じで乗り切って来ました。
ハイドレーションは暑い日に本領発揮
個人的に初夏から始まるのロング走では、ハイドレーション機能が付いたバックパックは必携だと自認しています。
「水分はこまめに摂るように」と口を酸っぱく言われても中々実行に移せません。しかしハイドレーション機能があれば、ちょっとづつ水分補給が可能です。この行為が気温が高い環境下では威力を発揮します。
補給食でミネラル分を補給
スーパーで安売りされている塩タブレットだって馬鹿にできません。それを5キロ走ったらパクッと口に含む癖がついています。
真夏の普段ランニング時には、ショートやロング問わずポケットに多めに忍ばせて走りに出掛けます。でなければ脚攣りのリスクが増してしまうからです。
もちろん一番のお気に入りは散々申している塩熱サプリです。この商品への絶大なる信頼感は、今までの経験に基づいています。そう、所持するだけで安心感が違うのです。
サングラスがないと色々不都合
バックパックに入れないまでも、ロングランに必要なものが他にあります。それはサングラスです。
紫外線が多い季節だけでなく、通年で必携品となっています。あった方が断然良い理由は過去記事に書きました。
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ランニングにはサングラスが必要だ
老眼が始まったっぽいのですが、視力自体は良好なためメガネをかける機会はほとんどありません。 走り始めて十数年、その間サングラスをかけてのランニング経験は今年(2018年)までありませんでした。 なぜな ...
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さあ走り出そう!!
ここからは撮影した写真と共に今回のコースを紹介していこうと思います。わかりやすさを重視して時系列で示しました。
伊勢原駅出発
さぁ小田急線伊勢原駅からスタートです。新宿から1時間で駅に到着、北口を出たら北西方向に見える大山山頂を目指します。
天気が良いとその奥の方、より標高が高い丹沢に目が行き風貌がショボく感じます。しかし決して楽な山ではない覚悟は持っておいたほうが身のためです。
何事も舐めた態度で挑むと、手痛いしっぺ返しを受けることなります。それは今までの多くの失敗から学びました。
国道246号でクランク走行して大山へ
伊勢原駅から県道61号を北上して国道246号を左折、ちょっと進んで今度は右折し、県道611号を大山ケーブルカー乗り場まで道なりで進みます。
「キョリ測」利用
このクランク移動する交差点さえ間違えなければ、山頂まで道に迷うことは皆無です。
上の写真参考
県道61号を「伊勢原」交差点を左折
国道246号「板戸」を県道611号へ右折
県道611号を道なりで大山ケーブルカー乗り場へ
案内看板がある上に右折左折が無いので、道なりにそのまま坂を上って行くのみです。
ずっと下りはありません。上りっぱなしとなり、脚の後ろハムストリングを酷使することになります。
大山、豆腐屋多し
水が美味しいから豆腐がウマい。道沿いに多くの豆腐屋が軒を連ねます。
何気なく見つけて立ち寄った名水、ここで汲んだ水に後半助けられることになります。
大山山頂へ向けて、こま参道を走る
ケーブルカー乗り場までちょっとしたお土産屋や茶屋が続きます。その名をこま参道。直射日光からも解放されるので、ここはのんびりと歩いて進みます。
右手奥の階段からしばらく商店が続きます。ここは眺めているだけで楽しくなる場所、お昼休憩にもうってつけ。
休憩を適度に取りながらの行軍が、トレランだけではなく旅ランの基本です。
大山究極の選択、男坂?女坂?
当然選択した男坂は、石段がメインなので上りにくい訳ではないのですが、その角度が急で安全とは言えません。
後ろにフラついたら下まで転げ落ちて大怪我は間違いありません。それでも通行中に、男坂を選んで進む女性が数名いました。
確かに女性には相当キツイ、だから男坂なのでしょう。この石段は写真の見た目よりも遥かに傾斜が大きいく見上げる感じで前進します。
阿夫利神社到着
男坂(女坂)を上り切ると大きめの茶屋が目に入ります。ここで神社到着となります。ジャンボソーセージを食べて賽銭を入れて拝み、b大山山頂を目指し再び出発としました。
本殿左側に登山口あり、ここから山頂へ向かいます。ここからケーブルカー利用で来た一般登山客が多くなり、早歩きで抜いていく感じになります。声かけて進めばお互いにストレスになりません。
大山山頂
阿夫利神社から大山山頂までの登山道は、夏休みの週末は結構混雑していました。子連れで楽しめる低山登山ですから当たり前です。何組かのファミリーをパスして山頂へ到着しました。
よく見ると眼下に広がっているのは、スタート地点から辿って着た道と大パノラマ。もしも澄み渡った快晴日なら、さらに最高の景色が目の前に広がります。
残念ながらこの日は真夏の典型的な霞んだ日でした。おすすめは断然秋から冬の湿度が低い日ということになります。
空気が澄んでれば海まで一望
大山山頂〜高取山〜鶴巻温泉まで
この区間が最大の誤算でした。下りメインの走路だからたいして下山に時間を要さない、とタカを括っていたのです。
下りの心地よいトレラン区間も確かに多いのですが、高取山への上りなど幾度となくピークへ向けての上りが多く、歩いて上らざるを得ない坂道が多数ありました。
真夏の暑さも手伝って、大山から鶴巻温泉への下り区間で3時間近くかかりました。
↑ここが阿夫利神社から上がって来た往路とは違う方面へ下る分岐地点です。蓑毛方面へ、たとえ間違ってしまっても、神社方面へ戻るだけですから心配いりません。
ケーブルカー乗り場のこま参道付近にお風呂施設がありました。汗を流してからバスで伊勢原駅へ戻ることもできるのです。
「みのげ越え」の方へ向かいます。この辺からでも「鶴巻温泉」の文字があれば助かるのですがありません。
しっかりと整備された登山道を進みます。ほぼ全ての人が阿夫利神社方面へ戻って下りていったので、ここからはとひ気がなくトレランを存分に楽しめました。
蓑毛越えを果たしたら、次は高取山を目指します。
基本的に看板に頼れば迷子になりません。高取山方面へ進むのですが、この区間はずっと尾根、右も左も谷となりますので注意。
尾根伝いに進むので、電波塔や電線の高架塔の脇を通過していきます。この施設は下界から小さく見えました。
「鶴巻温泉」の文言が出てこないので徐々に心配になります。でも安心、高取山方面へ向かえば鶴巻温泉へ抜けられます。
大山から高取山山頂へ到着、写真奥の大山山頂からここまで700m程下りて来ました。
道しるべにようやく「鶴巻」の文字が現れます。看板に目的地が示されて、いよいよゴールが近いと感じます。しかしここからが長い。
終盤は「鶴巻温泉」の標識が頼りです。それに従えば踏破時間が長いこと以外は難なく到着となります。
ここを右折すれば長かったトレラン区間が終了です。「弘法の里湯」まであと300mです。
東名高速下のトンネルを抜ければゴールはすぐそこ、ここまで無事に迷わず到着し、やっと安堵感が湧いてきます。
伊勢原駅から続いたロングランはここ「弘法の里湯」でフィニッシュ。走った後は入浴施設でさっぱりしてから帰宅が基本方針となります。
大山付近は鳥獣保護区
逃げない鹿がいた時点で人に慣れている感じです。大山から鶴巻へ向かう途中のこの柵で合点がいきました。今までいた所は鳥獣保護区だったのです。
到着した時はこの柵から先へ進めないと焦りました。何てことはなくフックを外して容易に通過できます。通過後は柵を閉め、フックを掛けるよう注意書きがあります。保護区を荒らさないようそれに従うまでです。
玄人コースではないから皆さんも
帰宅の途は鶴巻温泉駅から普通列車で本厚木駅まで移動し、特急ロマンスカーに乗車です。汗を流して疲れを癒し、1杯飲んで帰宅がこの「おすすめコース紹介」のコンセプトでもあります。
山は不慣れなうちは色々とトラブルが付き物です。今回も携帯している水分がゴールまで持つか心配だったり、履いていたペガサスターボを岩場にあちこちぶつけて壊したりしました。
不測の事態を面白く感じない人にとって、私が今まで紹介してきたコースは不向きかもしれません。逆に非日常を好み冒険心に溢れてる人には、挑戦しがいがあるコースになるようこれからも作成しています。
注意
後日同僚クライマーの話によると、丹沢山系はとにかく山ビルが多いとのこと。冬は大丈夫ですが、梅雨時期を中心に降雨後のジメジメとした日は丹沢には絶対行かないと聞きました。少なくとも向かう場合は、肌の露出は少なめにすべきとの助言を頂きました。私、ランパンにノースリーブでした・・・ちなみに高尾山付近には山ビルはいないそうです。