2021年コロナ禍の中、ランニングのモチベーションは保たれていますか?
motivationは英語で「動機」、「意欲」、「やる気」という意を表します。ランニングに関して言えば、「やる気」が1番スコッとはまる感じではないでしょうか。そんな「やる気」は、立て続けに中止になるマラソン大会を目の前に昨年来乱高下しています。
2020−2021シーズンはフルマラソンは走れず終焉しても、ジョギング自体はずっと継続しています。でも速いペース練は3月以降グッと減りました。
ランニングによって精神を平衡に保っているのは間違いありませんが、自分にとってモチベーションって何だろう?って思った時分、タイムリーな雑誌に出会いました。
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Number Doに出会った
「Number」はずっと前から知っています。スポーツを趣味としている方ならご存知だと思います。でも「Number Do」は知りませんでした。
Number Doは、スポーツ雑誌Numberの兄弟誌で、主にランニング特集を組む定期発行(半年に1回くらい)の雑誌です。今店頭に並んでいるNumber Doが、ランナーのモチベーションについて特集を組んでいます。
とあるランナーさんがブログで紹介、今の自分にとって読む価値ありと思い購入に至りました。情報提供ありがとうございます。
モチベーションとは、マラソン界のトップ選手から学ぶ
一般市民ランナーにとってランニングのモチベーションは十人十色であり、それは主に大会エントリーやベスト更新、減量、スタイル維持などと多岐に及びます。
モチベーションは何かがきっかけで上がるものです。ダイエット目標で走り始めてから20年、そのきっかけが押し寄せてくる度に自分を奮い立たせてきました。
そんな折、マラソン界のトップ選手のモチベーション特集を組んだ今回のNumber Doが私の琴線に触たのです。
トップアスリート達がどんなモチベーションで走っているのか、走るヒントがここにあるかもと、打開策を望む心理が働きました。
※以下、雑誌内容の転載は色々問題あり、若干表現を変更
大迫傑の場合
言わずと知れた元日本記録保持者です。雄叫びを上げた東京マラソン2020のゴールシーンが印象深く、日本記録は今年破られたものの、彼の走りは私たちの記憶に深く刻まれました。
その彼は今、東京オリンピックへ向けケニアで長期合宿を行っています。
彼のモチベーションはもちろん東京オリンピックなのは明白です。その過程で印象に残る発言を雑誌内で発見しました。
ケニアに来たのは、雑音をシャットアウトしたかったから
雑音を気にして、シンプルかつ単純な本質が見えなくなる人が多い
これは大いに影響を受けるに値するコメントです。周りを気にするあまり自分を見失うことは誰でもあります。
結局気にしてもそれ以上もそれ以下もなし、世の中の多くは単純な本質で成り立っているというのです。
鈴木健吾の場合
今年の2月びわ湖毎日マラソンにて、前述の大迫選手の記録を破り、フルマラソンの日本記録を樹立した選手です。
度重なる故障に苦しみながらMGCでは7位、日本新を出したびわ湖までの1年間は故障なく迎えられたことが好結果を招きました。
雑誌内では自身も陸上選手だった鈴木選手の父が綴っています。
負けず嫌いで、悔しいことがあると泣いて家に帰ってきた
クラブのリレーは当時楽しく、ゲーム感覚が陸上選手の原点
これからも謙虚に驕らずにと伝えたら、本人ももちろんそのつもりだと言った
スポーツが持つ悔しさと楽しさ、そして謙虚に走っていくという決意はさすがの一言です。これも共感でしかありません。
そして素人ランナーが学ぶべき一言は、特に「驕らず」※という言葉です。ランニングシーンにおいて、いや人生の各所において、ナメた瞬間に痛い目に何度も会ってきました。これは自分への戒めです。
日本一速い鈴木健吾選手がそうなのだから、一般市民ランナーの私達も常に謙虚に驕らずは肝に銘じるべきだと思います。
※おごらず
新谷仁美の場合
1度引退してからの10000m・ハーフマラソン日本記録保持者。昨年TVのスポーツ枠で何度か取り上げられていました。
年齢なんて関係ないって証明したい。私が日本記録を出せば、これまでの声を全部叩き潰せる。だから私はマラソンで日本記録更新を目指す。
なんて強いメンタルなんでしょう。「ムカつく」で発奮する彼女ならではです。
気持ちの強さは突出もの、メンンタルの弱さが際立つ私には見習う部分が1番多い選手です。
弓削田眞理子の場合
60歳以上のマラソン世界記録保持者です。彼女も各媒体で大きく取り上げられ有名人となりました。
人と比べるではなく、過去の自分に勝ちたい。記録とかタイムとか年ではなく、まだまだいけると思った。そうしたら、本当にできたから続けなきゃと思う。
自分自身もベストタイムを出すたび、あれっ?まだまだ伸びるでしょって思いここまで来れました。
年齢的な疲労は確かに感じますが、マラソンの結果に関してはまだまだ伸びしろはあると自負しています。
多様性の世の中
今回はトップ選手のモチベーションを範としました。改めて走るモチベーションは多種多様であると感じました。
一流選手を参考にしても所詮それは他人の世界観、まずは自分はどう感じ、どう動くかが問われていると思います。
世の中には素晴らしい事がたくさんあり、未だ見ない世界が沢山あります。そんな多様な世界が目の前にあるのに、なかなかどうして一歩を踏み出せないものです。
季節を感じる春
結局はハート次第
モチベーションの行く末は、きっかけが今回のような雑誌購読などの外的な要因であっても、結局は自分の気持ち次第ということです。どんなきっかけだって、ハートが揺さぶらなければやる気なんて起きないからです。
だからこそふっと湧き上がる心の声を聞き逃してはいけないといつも肝に命じています。
難しい話ではありません。大迫選手が言うように物事はとてもシンプルです。
とにかく単純に「やりたいからやる」、それすなはち「走りたいから走る」、そんなランニングライフを永年描いていけたらと今は思います。