上の写真をご覧下さい。
咲き誇る菜の花と輝く池田湖、そして壮観な開聞岳に青空、もう何も言うことはない絶景の中走れました。
ポカポカ陽気から一転、大会当日は稀にみる寒波襲来と暴風雨に見舞われました。
スタート整列前は屋内のトイレが長蛇の列、ここで意を決して外の仮設トイレに並びました。
でもあまりにも風雨が強く体が冷えて、用を足した後に館内へ引き返して待機、移動のギリギリまで暖を取っていました。
そんなネガティブ思考で走り出したのですが、スタート直後の沿道からほんわか雰囲気を感じ取っていました。
人 (関係者) の温かさって五感で感じたことありますか?
走ってみたら寒さはしょうがないとして、とってもハートフルな大会がそこにありました。

過酷な42kmの先に
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いぶすき菜の花マラソンの魅力

30km地点 (晴れてた前日)
全国から1万人ものランナーが集ういぶすき菜の花マラソン、参加したからこそ分かった体験にてその人気の秘密に迫ってみたいと思います。
コースについて

アップダウンの連続
いぶすき菜の花マラソンのコースは、単純明快でアップダウンだらけでタフネス (キツい) です。
前日観光にて車でコースを走ってみた感じでは、アクセルの開け閉めから上り下りが多くペースを刻むのは難しいなと分かっていました。
ここはペースを刻むというより難所を乗り越えて行く旅感覚があり、フルマラソンと言うよりはどこかウルトラマラソンっぽさを感じられる大会と私は思いました。
アップダウンは上った分だけ下りが待っているので、頑張った後に楽ができると思えば坂も良いアクセントとなります。
都市型フラットの大会も記録狙いに参加したくなりますが、いぶすき菜の花みたいなアップダウンが多いコースもまた走り甲斐があり参加意欲を駆り立ててきます。
記録が狙えないことは皆んな分かっていますし、年初1発目ですから個々人が独自のテーマを持って臨みやすいマラソン大会なのではないでしょうか。
ちなみにいぶすき菜の花の獲得標高は、私のTATTAデータでは506mでした。フルマラソンではランキングに余裕で掲載される値です。
その中で特徴的なのが36km付近のラスボス (800mで40m登る坂「キョリ測で実測」) です。
ここは前日の観光途中にレンタカーで大川から指宿へ向かう時に通ったのですが、
ただしここを過ぎれば後はゴールまでまっしぐら、下り基調と平坦ですから余力があるランナーならラストスパートできます。 (今回は最後まで強烈な冷たい向かい風雨)
もう一度コースをまとめますとアップダウンが多く、ここはタイムを狙って参加する大会ではなく、地元に溶け込んで景観とエイドを楽しみ、それでもなお難コースを走り切ってゴールを目指すという立ち位置になるのではないでしょうか。

菜の花畑がある風景 (これも前日)
おもてなしについて
何はともわれいぶすき菜の花は噂に違わぬ通り、エイド内容とその種類で他を圧倒しており全国屈指です。
公設だか私設 (大会が公認する私設) だかランナーとしては区別が付かないエイドがのですが、コース上でエイドが次から次へと現れるのです。
エイドは種類だけなら他の追随を許さない供給品目です。ランストップしないことを標榜としたので、何個もスルーしてしまったのですが、温かい飲み物が豊富に提供される地の物エイドステーションが目立ちました。
またゴール後は食事のおもてなしがあり、食券でうどんorそば、おにぎり、ぜんざい、さつま芋 (生or蒸し) のおもてなしが好評となりました。
このさつま芋配布に生orふかしの選択肢がある時点で、いぶすき菜の花はランナー目線度が只者ではないと確信に至ったのです。
おもてなしの完走制限が8時間に設定されていることが、ランネットで取り上げられているようにシニア層に人気がある理由なのでしょう。
そしてあのキンキンに冷える暴風雨の中でのお年寄りや小さな子供からの応援や、指宿をあげて盛り上げようという熱い雰囲気は、愛媛マラソンでも感じた深く地域に根付いた大会になっているだと感じました。
そして極寒の気象下でのランであったからこそ、さらにおもてなしの温かさが身に沁みました。

ゴール後にさつま揚げ入りのおもてなし
景色について

黄色い風景
全国各地にマラソン大会名に花の名称が付く大会があるのですが、季節の変わり目なのか桜と名の付く大会 (あおもり桜、ふくい桜、さが桜) などでは実際の花が見られない大会が多くありました。
しかし冬でも温暖な気候がそうするのでしょうか (関係者の努力なのか) 、指宿市では大会の名称通りにコースではない道にも菜の花が満開なのを確認しています。

晴れてこその風景 (当日は全く逆の風景)
この大会は晴れていればの限定となりますが、風光明媚で素晴らしい景色の中走れることを保証します。
[st-kaiwa1r]前日の快晴時に確認済み[/st-kaiwa1]
特徴的な形をしている百名山の開聞岳、九州最大の湖池田湖、象徴的な菜の花畑、後半は海が見え、電車とも並走し鰹が水揚げされる大川港と飽きが来ない風景です。
印象深かったのは前日車で指宿観光をした道中でした。
ドライブ中にコース脇に旗が立っているのが随所で見えるので、「ああ、ここ明日走るのかぁ」の連続となります。
42kmに渡って点々と旗を立てている大会は間違いなくここだけだと思います。

開聞岳が象徴のコース
観光込みで遠征マラソン

1500年以上の格式ある霧島神宮
いぶすき菜の花マラソンは年明け1発目の鍛錬として、またグルメや観光を楽しもうとするコンセプトで参加するべき大会だと思っています。
鹿児島は新潟出身の身からすると大いに未知な場所だったのですが、私史上観光マラソンならトップ3に入る大会となりました。
レンタカーを2日間借りて霧島、指宿周辺を観光、2日間はマラソン当日とは雲泥の差で快晴で素晴らしい景色でした。
観光はここ
・霧島神宮
・丸尾滝
・知覧特攻平和会館
・枕崎お魚センター
・釜蓋神社
・開聞岳
・黄金の鳥居
・JR日本最南端の駅、西大山駅
・山川砂蒸し温泉、砂湯里(さゆり)
・鰹節ラーメン
・いぶすき菜の花マラソン前日受付
私がここ10年程趣味としているのはこのため、これがフルマラソン参加と観光のコラボです。
観光内容についてはまた詳しく別記事にしたいと思います。 (昨秋の横手も作成中ですが・・)

知覧特攻平和会館
2026年大会は極寒の暴風雨
スタートセレモニー中は奇跡的に晴れ間が広がり、はるか前方に現れた虹に向かってスタートとは何とも粋な演出です。
でも私は知っていました、虹の下では雨が降っていることを。
事前に雨雲レーダーを確認すれば、横に広がった筋状の雨雲が断続的に指宿に向かっていたのです。
スタート前の晴れ間から悟ったのが、
レース中はまさに予報通り。雨足が強まったと思うと止み、日差しが出てきて虹が出現、そしてまた暗くなって冷たい暴風雨の連続でした。
これほど目まぐるしい天候変化は滅多に出会えません。貴重な体験を鹿児島でしてきました。
2026年いぶすき菜の花は、個人的に2019年東京マラソンに近い天候だと思います。
途中でもう天候変化はないかも?と思われた場面で、持参のポンチョ (大会配布のポンチョはお土産に) を捨てました。
これが失敗で直後から冷たい雨 (あられ) で、立ち止まったら低体温症になってしまうほど凍えました。
今回のような極寒暴風雨の場合、陽が出て暑くなりかけても雨具を捨ててはいけないことを今さらながら学びました。
寒さは防寒でなんとかなりますが、暑さは対策が限られていますから前回の防府読売に続き、またしても絶好の気象条件で走らせてもらえませんでした。

スタート整列のギリギリまで暖かい館内で待機をおすすめ
プライベート結果

ゴールまであと200m
私個人的に最終戦の3月東京マラソンへ向けて、ある程度のタイムは出しておきたいと思い鹿児島へ向いました。
しかし予報通りの悪天候に嫌気がさして来ます。
スタートして5分もしないうちに虹は消え暴風雨へ、気温5℃ (走行中5~7℃) の極寒ですから今日はゴールまで自分自身を運ぶことを最優先としました。
前回のウルトラマラソンではエイド以外絶対に歩かないを完遂、今回はその半分以下なのでエイドも含めてゴールまで坂がキツくても歩かない決意で挑みました。結果歩を止めずにゴールライン。
絶対に歩かないを目標にしたのですが、終わってみるとこんなに記憶に残るエイドなら、エイドは立ち止まって楽しむべきだったと後悔しています。
でもここにはまた来るつもりなので次回への楽しみを取っておきたいと思います。

トークショー (瀬古さんと川内選手とモノマネさん)
う〜んな点
最高評価を下しても全てが良いわけではないのが弊ブログです。
レース中において、交差点で係員に停止させられるフルマラソン大会は滅多にありません。
地域の主要道路の交差点を何時間も交通規制することは現実的ではなく、車を流すための立ち止まりに遭遇してしまったら運が悪かったと思うしかありません。
またレース前後の指宿駅への電車移動では、鹿児島中央と指宿間は列車本数が少なく、乗った所で1時間10分も立ちっぱなしは辛過ぎます。
JTBの鹿児島中央駅からの会場行きバスは、ゆったりと座れて1時間眠っていけるので快適でした。
鹿児島市に宿泊されるランナーは多いと思いますが、朝の移動を電車とすることはお勧めできません。行きも帰りも1時間10分以上満員電車は苦痛極まりないですから。
つくばマラソン参加時 (東京駅→←マラソン会場) にもあった往復バスは、価格以上の価値があることはぐっすり眠れる時点で確定しています。
今回も朝の鹿児島中央→マラソン会場行きは、JTBが発売する往復バスツアーを利用しました。
5000円ちょっとは高いのですが、朝は乗ってしまえばもうひと眠り。帰りは渋滞に巻き込まれるものの席の確保があるのが大きなメリットでした。

鹿児島中央→←会場の有料バスは楽チン
いや〜また参加したい度
ランナーは趣味で走っているので良いんです。極寒でもちゃんと防寒してるのでそこそこ温かいものなのです。
でもボランティア、沿道で応援されている方はさぞかし寒かったことでしょう。あの暴風雨の中で立っているのはかなりの辛抱です
沿道の応援は老若男女からの温かい声援でこちらも手を振ってお礼で応えるのみですが、この雨の中で応援が沁みて心が温まって行くのを3時間半以上ずっと感じていました。

走った後は身体を温める
今回は観光2日間、最終日にフルマラソンを走って帰宅する3日間日程でした。しかし20時前の飛行機が強風で遅れて大幅に帰宅予定が崩れてしまいました。
結局羽田からの電車乗り継ぎで帰宅時間は0時近く、ほろ酔いで極寒フルマラソンの1日を振り返ってみました。
同じ日のいぶすきを走って家まで帰って来たとを思うと、早朝3時起きからの大会参加は長い1日であり、長い夢のような体験となりました。
最後にいぶすき菜の花マラソンは、久しぶりの遠征マラソンなら絶対に外せない大会とお伝えします。
いや〜また参加したい度

菜の花畑に開聞岳と池田湖 (大会前日は好天)
