猛暑下で行われた富士登山競走 (2024年) の完走率は、ここ10年で最低と言われた昨年の41%を下回るものでした。
終わったこととしてなんとか気持ちの整理をつけようにも、朝の通勤時に垣間見える富士山、あそこで3回も散った身としては目を逸らすこともしばしば、何とも言われぬ気持ちに朝から胸が痛くなります。
登山はしばらくお蔵ですが、そういや試走時に山頂から一気に下山したことを思い出し、それを備忘録として残しておこうと思い今記事を作成しました。
今記事を読んで欲しいランナー
- 山頂から吉田口登山道にて自らの脚のみで富士吉田市街地まで下山したい方
- 山頂から下山後のゴールを温泉としてさっぱり帰宅したい方
- 3時間以上に及ぶ脚前面部の負荷で鍛えたい方
弊ブログはGoogle様のアップデートによりかなりの辺境に追いやられたのですが、負けじと今記事の内容もさながら少数派向けのものとなっています。
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吉田口登山道の山頂から、一気に下山して温泉を目指すプラン
個人的に大好きな大砂走り (御殿場口登山道) で一気下山した時もあったのですが、今回は前提としてあくまでも1番メジャーな吉田口登山道のお話です。
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富士山は爽快に走って下山|御殿場ルート大砂走り
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ほんと富士山はブログネタに事欠きません。ランニングとトレイルにちょっとでも興味あるならぜひともチャレンジして欲しいと思います。
下に今回まとめた山頂登山から一気下山のモデルコースを示しました。
ただし2024年は死者も多く出た7月上旬まで天候悪化が長引いたので、今回示したモデルはマイカー規制中に吉田口登山道にて山頂まで行き、自分の脚で下界まで降りてくるプランとなります。
例:7月の富士スバルライン自家用車規制中、山頂から吉田口登山道を下まで下山してお風呂に入って帰宅するプラン
1 | 五合目へ公共バスを利用 |
2 | 山頂まで一所懸命に登山 |
3 | 山頂で休憩して景色を堪能 |
4 | 吉田口登山道を浅間神社まで一気に下山 |
5 | 温泉施設『泉水』にて汗を流す |
6 | 富士山駅まで徒歩10分 |
7 | それぞれに帰宅の途に着く |
山頂まで頑張って登る
吉田口は山小屋を巡る旅とも言う
前提として五合目 (もしくは0合目) から、まずは自分のペースで無理なく登山して山頂へ向かいます。なぜならこの記事は下山にフォーカスしているからです。
富士吉田市街地から来るなら遅くても5時間くらい、五合目からは3時間くらいのレベル (サブ3.5) をお持ちなら、遅くて14時くらいの山頂到着ならば日帰り登山は間に合います。 (夏季)
馬返しの鳥居にてご挨拶
山頂まで来たらまずは小休止
山頂ではパンパンに膨らむカロリーメイト
一所懸命体力を消耗して息切らし登って来たのですから、山頂では長過ぎても良いくらい休憩を取ります。
私の場合はいつも以上に休憩を取っているつもりで、富士山頂では10分ちょっとで下山を開始してしまいます。
山頂にて広がる景色は登山指数Aの日狙いですから当然魅了されます。しかし澄んだ青空が眼前に広がっているにも関わらず、山頂に着いた途端に次なる目標が下山に切り替わるせっかちさに困ります。
吉田口下山道へ
最高峰からの一気下山のリスク、それは脚前面の筋肉の酷使だ
下山道はそれなりに過酷
昨年敢行した山頂コース試走は富士吉田市役所から山頂まで登りっぱなしで過酷だったのですが、今回のように山頂から市街地まで3時間以上の下りっぱなしもまた脚を相当に酷使します。
弾丸登山で脚の後ろ側のハムストリングや臀部を酷使した後に、今度は下山で脚の前面の筋肉を酷使するどM行脚ですから、富士登山1回の経験値は相当に高いものとなります。
一般的に見て富士登山を1日完結すること自体が少数派で叩かれます。ですから変態レースと言われた富士登山競走を題材に同僚に話す際は毎年苦労します。
これで山頂完走をサクッとやり遂げたなら説明は少なく済むのですが、わたくし3回連続でDNFなので五合目コース挑戦の説明から始まり、この時期は猛暑がキツいとか、シングルトラックの渋滞に辛酸を嘗めるとか、完走率が他大会と雲泥の差とかの言い訳をしていると、途中から相手は聞く耳を持ってないことが手に取るようにわかるのです。
2年連続で今年もそうでした。
この中の4割しか完走できない
下山場所のゴール『富士山溶岩の湯 泉水』にてドボーンとリフレッシュ
ゴールは6月に五合目までの試走でお世話になった温泉施設『泉水』さんです。
登山競走とは逆に浅間神社を右に見てどんつきを富士急ハイランド方面へ左折、疲労が溜まっているからなのか神社からは意外と長く感じる1.1kmを進むと、左側に見逃すことはない温泉施設が現れます。
富士山駅まで近い銭湯「泉水」
ここでさっぱりしてから徒歩で富士山駅まで向かい、そこから電車で帰るもよし、バスで帰るもよし、近くに停めた車で帰るもよしと選択肢は多いです。
ただし今記事は前提として、富士登山と下山を公共交通機関を利用して丸一日で済ます方向けとなります。
あと標高400mが長いのが富士山登山
口を酸っぱく言いますが天候は、『てんくら』に任せましょう
当ブログでは富士登山の際の天候に関する情報は、界隈で有名なサイト『てんきとくらす』を参考としています。
登山素人の私はここの指数がAの日のみに登山へ出掛けると幾度となく申し上げてきました。
富士山に向かうようになってから最近の試走に至るまで、てんくらの指数Aの日で間違いがあった日は一度もありません。
自らの体験から山は怖いものとの自負があるので、このサイトが全て万能とは言い切れませんが、行くか行かないかの判断材料として間違いなくこのサイトは参考になります。
好天を狙い撃ちして登山