今春、家族旅行にて仙台国際ハーフマラソン以来約11ヶ月ぶりに仙台を訪れました。
妻娘のライブ観戦に便乗する形で、新幹線に乗って行くより格段に安くなると説得することにより、いわゆるアッシー (死語?) としての運転手で彼の地へ向かいました。
安さへのさらなる追求は果てしなく、高速道路の深夜料金が適応される範囲内 (Am4:00までに乗る) に間に合うよう2時台起床となりました。
その後は眠っている家族を横目に、捕まらないギリライン※で走行し朝マックの時間には仙台に無事到着となりました。
家族旅行で観光も兼ねていますが、2泊3日もありますからスキマ時間にランニングする時間は十分にあります。よって仙台市中心街をジョグして政宗公を再訪したことと、再び旧荒浜小学校を訪れた話です。
※法定速度の+20km以内 (警察OB談)
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政宗さまお久しぶり
政宗像
交通費について
新幹線はそれはそれで楽
まずは切実な交通費ネタから。
物価高が囁かれて久しいご時世ですが、お財布事情が厳しい我が家ですから、新幹線と車移動にかかる費用を比較して以下の表にまとめてみました。
手段 | 区間 | 往路 | 復路 |
新幹線 | 東京-仙台 | 10560円 | 10560円 |
車 | 所沢-仙台宮城IC | 5640円 | 6020円 |
移動が新幹線の場合は、新幹線自由席の料金は片道10560円なのでこれに ×人数分、 往復となるのでさらに ×2が交通費となります。
一方で車移動の場合は、高速代金は我が家の場合所沢-仙台宮城ICの往路5640円 (深夜割引) と復路6020円 (休日割引) + 燃料代となります。
ざっと計算して新幹線移動なら合計約70000円、対して車なら20000円ちょっとの出費となり、新幹線と比べると1/3くらいの移動費となり随分とお得となります。

要は新幹線なら1人分料金が人数分必要になり、車なら乗車人数で割った分だけで済むということです。

仙台観光
青葉城跡から仙台市街を望む
仙台へ来たのならここは外せない観光場所が誰もが訪れる青葉城跡です。
11ヶ月前は電車から雨の中徒歩で登ったのですが、今回は車で向かったので頂上まで楽チン移動でした。
観光時間自体は城跡を巡ったりお土産屋さんを見ても1~2時間ほどですから、観光の予定に組み込みやすい点でもここは必須となります。
東北随一の都市の礎を築いた政宗公をここで学び感じることができます。
秋保大滝
仙台の奥座敷と言われる秋保温泉を通り越すこと約20分、そこに日本滝100撰に選ばれる秋保大滝があります。
ここも仙台市街から遠くはなく、駐車場から歩いて10分ほどで滝に到着できるので観光難易度が低い点が高評価です。
雪解けの春は特に水量が多く、豪快な水の流れを見れることからおすすめです。
万華鏡美術館
個人的におすすめだったのが、伊豆や那須でも数あるアミューズメントパーク似の万華鏡美術館 (公式サイト) です。
入口にて衝撃のお出迎えを受けること間違いなし、心をグッと鷲掴みにする演出に我が家は惹かれました。
後ろから来た家族も、そして帰る際にいた団体もその入口で皆笑顔で楽しんでいたのを見て、ここは間違いのないおすすめ観光場所となります。
施設は古めですが案内がとても親切で、万華鏡を手に取っていると係の方が説明に来るのですが、それが店舗の店員みたく売り上げ目的ではないからか煩わしくなく心地良いことも高評価でした。
ぜひとも体験すべき万華鏡パフォーマンス (入口にて)
夕方ジョグのオチ
ホテルの接客が政宗公 (変なホテル 仙台国分町)
色々と観光した後に夕方にチェックイン、その後カミさんと娘がライブに出掛けると、そそくさと着替えてランニングに出掛けました。
向かう場所は予め2ヶ所と決めていました。10km位で収まる範囲内として瑞鳳殿へ向かい、その後本日2度目の青葉城跡へ登ってホテルへ帰ってくるルートを即席作成しました。
確かここ走ったなぁ、的な場所多数

仙台国際ハーフマラソンを意識した訳ではないコース取りだったのですが、目の前に現れた公衆トイレを見た瞬間に以前ここに来たと思いました。
そうここはマラソン大会を走っている最中、恥ずかしながら大を催しても出す場所がなかった挙句に駆け込んだ場所です。
仙台市を流れる広瀬川
広瀬川を渡った先にある瑞鳳殿は「ずいほうでん」と読み、これは伊達政宗公の霊廟 (れいびょう) 、つまりはお墓です。
ついこないだ静岡マラソン翌日に徳川家康公の霊廟を訪れたばかりで今度は政宗公です。有名武将のお墓を立て続けに訪れる機会に恵まれました。
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その観光地であるはずの瑞鳳殿 (公式サイト) に到着、坂道を登っている時点で半ば気付いてはいました。

こんな嫌な予感は確実に的中します。
そうです、今まで何回かあったあの悲壮感。

はいはい、仙台まで来てまたしてもコレです。
わざわざジョギングで来たのに時間オーバー、すでに閉館しているというオチです。
過去には東京のレインボーブリッジ、喜多方の坂内食堂、そして昨年の荒浜小学校にしても決して狙って訪問している訳ではありません。

この瑞鳳殿、ちゃんと調べると有料の観光場所で見るべき所がちゃんとあり、ランニング先でちょっと訪問する場所では決してありませんでした。
実際にはお金や交通系ICカードはこのジョグで携帯していなかったので、どのみち拝観することは出来なかったというオチも追加されました。
瑞鳳殿 (翌日に訪問)
瑞鳳殿を跡にすると日が暮れ始め、だんだんと暗くなりだしたので青葉城へ急ぎました。
どこかの登山道とは違って都市部ですから、暗くなってもジョグには大した影響はないのですが、明るいうちにもう一度政宗公に会っておきたい衝動に駆られます。
この1年で自宅から遠く離れた政宗と会ったのが3回目、関東在住で3回も訪問したのは私ぐらいではないでしょうか?
本日2回目は脚で登って夕刻の政宗像へ
荒浜小学校を再び訪問
旧荒浜小学校
今回の仙台で色々と行ったのですが、旅行のメインイベントは旧荒浜小学校です。
昨年は1人で歩いて最寄駅から50分かけて到着した末の閉館日、年末に投稿した記事では染み入る内容でした。
その時からここにはもう一回絶対に来ようと決めていました。それが叶ったのが今回の訪問です。
今回は週末ですから前回のようなヘマはありません。ちゃんと開門していたし観光客が他にも多数いました。
前回は柵内に入れなくて肌に触れることはなかったのですが、今回は津波の到達場所に入れることで直に被害に触れることができました。
水飲み場は津波で削れた跡
教室は破壊
1階の教室から圧倒されました。
よく見ると天井の梁に大好きなプレモルの缶が挟まっています。2011年のあの時からどこからか強い流れで挟まりずっとここに佇んでいる空き缶です。
2011年3月11日 (掲示物を撮影)
当時の写真を見ると津波の破壊力が尋常ではないことを感じることができます。今立っている場所がその場所ですから、実際に津波から受けた傷跡がさらなるインパクトを与えます。
1階給食室
多くの人にとって失われたものが計り知れないことを改めてここで実感したのですが、反面今回の旅行では今生きている私たちが得るものも前回の訪問以上に多かったような気がします。
少なくとも私たち家族はここに来たことで、何かをそれぞれで感じ同じ様な感情を共有できたことが財産になりました。
せーのっ
我が子が想いを乗せて強く鳴らした鐘の音は、本人もビックリの音量で周りの目を惹くには十分過ぎる大きさでした。
それを見て11ヶ月前にひとりでしんみりと訪れた時とは違った心持ちとなりました。
周りに誰もいなかったもの寂しげな海岸風景は、今回家族を含め結構な数の観光客がいたため朗らか景色となり、曇天だった空は今回は青く、海も波打ちが美しく、そしてとても力強いものでした。
今回はそんな景色を家族全員で見れたこと、娘は貝殻を拾うことに夢中でしたが、自分はこの海岸にて今後も走っていく決意表明を再確認し、来て良かったと感慨に浸ることになりました。
荒浜の海岸にて、娘が撮影
