上の写真は猛暑のワンショットですが、あの夏の江ノ島は今となってはもう遠い昔の話です。
灼熱の海沿いランニングを懐かしく思う今日この頃、秋も深まり朝晩の気温がグッと下がってきました。
いよいよ暑さが遠ざかりランニングしやすい気候になり、家を出ると寒いと感じる時期になってくると「寒冷順化」という言葉が思い出されます。
以前暑熱順化については書いたのですが、それは暑さに体を慣らす意でした。今回はその反対のお話となります。
雪でもランニング
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ランニングにおける寒冷順化について
寒冷順化とは
「寒さ」に慣れて「順応する」
これが寒冷順化が意味するところで、文字の見た目そのまんまです。
気温が安定せず乱高下する秋には、夏の暑さに慣れた身体はすぐには順応できません。
順化がうまくいかないと身体への負担が増えて体調不良の原因になったり、運動パフォーマンス低下を引き起こす可能性があります。
元々備わっている
そもそも恒温動物である私たち人間は、発汗することで体温を下げて熱を放出したり、毛穴を閉じることで熱の放出を抑えたりして体温を一定に保ちます。
暑さや寒さへ順応は、元々身体に備わっている機能なのです。
個人的には「暑さ→寒さ」より、「寒さ→暑さ」の方が馴れるまで時間が掛かると感じます。
春先のフルマラソンでは発汗による心拍数上昇によりペースダウンを余儀なくされます。20℃前後まで気温が上昇してベストタイム更新を狙って何度も撃沈してきました。
機能不全
普段から空調設備が整った屋内ばかりで過ごしていると、本来人間に備わっている機能 (暑熱順化や寒冷順化) が衰えてしまいます。
季節の変わり目に体調を崩しやすい方はインドアで閉じこもるのではなく、暑くても寒くても積極的に外気に触れることで、気温の変化に身体を慣らすことが季節の変わり目の最善策となります。
ランナーは寒冷(暑熱)順化に強みあり
走るという性質上外気に触れながら運動することとなるランナーは、走らない方達より季節の変化による寒暖差に対してスムーズに順応することができます。
屋外に一年中身を置くため体に備わる機能を積極的に働かせています。ですからランナーは気温変化への順化に強みを持っているのです。
ランニングは常に発汗を伴う運動、言い換えれば常に熱をコントロールしていると言えます。
秋になって急に走りやすくなりペースが自然と上がることは、寒冷順化がスムーズに行われている証左となります。
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夏ランニングにおける暑熱順化について
なんじゃこりゃと思いながら上の写真を見て下さい。 実はマラソンは上の写真のように雪だるまが似合う季節のスポーツです。なのですが、今は夏真っ盛りです。 この酷暑下でランニングしていると嫌と ...
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