富山マラソン2019翌日はご覧のような快晴でした。
マラソン翌日に車で新湊大橋まで向かうと、立山連峰まで見え見事な景色が目の前に広がります。
それなのにもう3年連続で雨に祟られているマラソン大会が富山です。この景色の中で走りたかった、と多くのランナーがそう思ったはずです。※
※2021年はこの上ない快晴、立山連峰が望めたようです
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雨の中の富山マラソン
北陸地方の秋から冬にかけての気候は、一般的に曇り空や雨または雪が多い季節となります。
それは自分の故郷の新潟も然り、関東地区とは真逆です。とにかく天気はどんよりしていて、日中スカッと晴れる日が少なくなります。
当日の天気
今回の富山マラソン当日は夜中は雨に降られ、明け方には一旦止んで濡れずにスタートを迎えられました。
天気予報ではレース後半に向けて回復するとのことでしたが、予報は見事にハズレます。後半にかけて無常の土砂降りとなったのです。
気温を考えて雨具を手荷物に預けたり、早々にゴミ箱に捨ててしまったランナーが多く、ゴールが4時間を超えたランナーはずぶ濡れで身体が冷えてしまいました。
この時期でもベストタイムは狙える
この季節北陸の気温が急上昇することは稀です。そういった意味では高温下で開催されることが少なく、実力次第でベストタイムが狙える大会と言えます。
2019年は雨脚が強いかったのですが、陽も風もなく気温的に走りやすい気候でした。多くのランナーにとってシーズン一発目のフルマラソン大会ですが、口コミによると自己ベストを達成したランナーが多かった模様です。
雨でも応援は途切れない
そんな雨降るの中でも、沿道で熱心に応援してくれた方、ボランティアや関係者だってずぶ濡れは避けられません。
趣味で走っていだけの私たちへ、あんなに大きい声援はありがたいの一言、耳に届いたエールは間違いなく力となりました。
個人的に今回はハムストリング を痛めた後、よって大事を取って頑張り過ぎないことを心掛けます。26キロ付近でレースペースが保てなくなり、ハムがピリピリしてきたのと、脚攣り症状が出てきたのでジョグ(Easyペース走)に切り替えました。
注がれる応援がなければ、心折れて去年の富士山マラソン同様歩き出していたと思います。
富山マラソンを語る上での3つのポイント
今回初めて富山マラソンを走ってみて、特に感じたことを大まかに3つのポイントでまとめてみました。
1. 新湊大橋がメインディッシュ
2. 給水がパーフェクト
3. なぜ金沢と同日開催なのか?
富山と言えば新湊大橋からの立山連峰
富山マラソンのコース最大の特徴は、20キロ付近に鎮座する上り2キロ下り2キロの新湊大橋です。
橋としてのキツさはフルマラソン界きってのトップレベルで、富山ブラックラーメンのごとくピリっとしたスパイスを効かせています。
個人的には新湊大橋は上りよりも下った後、元のペースに戻すのが困難という印象を持ちました。橋が終わって2キロくらいが中盤の山場でしょうか。
そして富山を象徴する景色の一つ、立山連峰が橋上で眼前に現れます。残念ながら2019年は天候不順で全く眼前には現れませでした。
多くの方が感じた30キロ以降の単調な農道だって、目の前に荘厳な立山連峰を眺められていたら、きっとこの区間の印象は真逆だったでしょう。
大会翌日の立山連峰
富山マラソンの給水が秀逸
今回で自身46回目のマラソン大会ですが、ここまで理路整然として走っているランナーに分かりやすく、ゴミを捨てやすく、エネルギッシュなエイドは今までありませんでした。
そろそろ給水かな、と走っていると毎回見えてくる『あと200m表示』は、給水の準備に最適でした。ジェルや粉末を用意するには、この200mが絶妙に良い塩梅です。
とにかくどこに何があるかすぐ分かり、エイド内容からその置かれた場所まで看板があるので補給自体がとても楽なのです。
エイドの内容がスゴイ!
鱒寿司、白エビ天むす、和洋菓子、かりんとう饅頭、地元産かまぼこ、コーラなど
ベストタイムペースで走っていたとしても、これは絶対に食べると決めてきたのが鱒寿司と天むすです。
一口で食べたら口の中が一杯になり、やむなく立ち止って水を飲む始末。さらに豪快に吹き出して、ご飯粒が口から放射線状に飛んで行きました。他のランナーを汚さなくて幸い、これで肩の力が抜たので結果オーライです。
また、公式エイドでコーラがあった大会は記憶にありません。
ゴミ箱がスゴイ!
ゴミ箱の奥側に衝立があり、紙コップやゴミをキャッチしてくれる優れものです。多少は場外へ飛ばしたってゴミ箱に収まる仕様で、心置きなく強めで投げ入れゴミ箱inを繰り返しました。
富山マラソンはなぜ金沢マラソンと被っているのか?※
多くのランナーは思っています。富山も金沢も両方走りたい、と。
それなのになぜ同日開催なのか?事情はよく分かりませんが、金沢が被せてきたまま継続していることに経済的な絡みも含めて何かありそうです。
バッティングによる最大のデメリットは、両方に出走したいランナーの要望を容赦なく却下している点です。ニーズを無視すると結果的に痛い目に会うのが常です。
金沢は常に後出しジャンケンを披露、富山がよっぽど気になるみたいです。ならば来年から富山の方から何週か遅らせて同年両大会に参加できる方針に変えたらいいと提案します。
後ろにズラせば気温は下がり、平坦主体でさらに記録が狙いやすいコースとなります。難点は降雪だけ、富山市の初雪が例年12月頭なので1、2週のズレ込みならギリギリ降らないはずです。
※
2020.5.19 追記:2020年は金沢マラソンが10月25日、富山マラソンが11月1日の予定、富山がずらした模様すばらしい
2021.11.4 追記:今回も一週ずらしたのは富山
ひと眠りで会場入り、個人的に超おすすめ
今回、富山駅に宿を取った際の懸念事項が、当日朝の会場までの移動手段でした。車はホテルに置いて電車移動を考えていたのですが、朝の電車が激混みとの情報があったので悩みました。
そんなとき目に飛び込んできたのが、富山駅前発の会場行き直通バス(1000円)です。
ネットで事前申し込みを済ませば、暖かいバスで楽々会場入り、体力を温存してスタートを切れます。富山駅周辺にて前泊したランナーにおすすめな交通手段です。
富山マラソン、みんなの口コミ大会レポより
RUNNETの口コミを読めば運営面の良し悪しが見えてきます。どのマラソン大会へ参加するか悩んでいる方は、まずはここをチェックしてみるべきです。
良い点
RUNNET2019.10.30現在
・本格的に雨が降ってきても沿道からの精一杯の声援が助かった
・走れなくなったランナーへの救護スタッフの声掛けや対応が○
・大会全般で動線がしかっりしていてストレスフリー
・AED持参の救護スタッフが多数配置
・ボランティアや運営の段取りが良い
・スタート前、トイレに誘導員がいて助かった
・沿道の地域ぐるみでランナーを歓迎
・マナーアップシールが配布され、他大会よりコース上のゴミが少なく感じました。
・今年は、スタートブロックが増えた
・土砂降りの中エイドステーションを維持してくださり感謝
・確実に走れる先着エントリーを続けて欲しい
・町ごとに山車があり威勢がいい
・トイレは大小、男女の区別ありスムーズ
・ゴールから富山駅までが近く新幹線に飛び乗れる
・回を重ねるごとに素晴らしい大会になっている
・「次のトイレまで何キロで何基」の表示はありがたい
・キロ表示が大きく分かりやすい
・手荷物の受け渡し、着替えが室内で雨に濡れない
悪い点
・高岡大仏がランナーの目線では見えない
・苦しくなる30キロ前後が田園で単調
・雨が3年連続とは・・・
・ゴール後の男子更衣室が狭い
・イベントや富山会場は盛り上がりに欠けた
・なぜ富山市は中心部を走れない?
・鱒寿司と白えび天むすが同じエイドステーションはやめて欲しい
・AブロックとBブロックのスタート近くにもトイレが欲しい
・ゴール地点からスタート地点までのシャトルバスが欲しい
・スタートの高岡市街地は走路が狭くてカーブが多くペースが安定しない
・大会の夜、富山駅前の飲み屋の定休日が多い
・手荷物預がスタート50分前は早過ぎ
・路面のひび割れ、荒れ、轍が気になる
いや〜また参加したい度
私自身ベストタイムには程遠い結果だったのですが、これから始まるシーズンの良い練習になりました。相変わらずハムストリングが痛く本調子ではないのですが、「楽しく走れた」事実は変わりません。
富山マラソンは新湊大橋以外はほぼ平坦コースです。よってシーズン最初のフルマラソン大会として、記録も狙えるし最適な選択のひとつになります。
皆が口々に言っていた30キロ以降の田園地帯がつまらないという声、晴れていれば目の前に立山連峰が現れる最高のコース設定だと知っていますか?
見所の1つが立山連峰と謳ってる以上、とにかく大会イメージが天気に左右される割合が非常に高い大会です。
でもでも富山には美味しい魚介類があり、それを補って余りあることを忘れてはいけません。
白えびの刺身と珍味