フルマラソン3週間前のポイント練習として、もはやランナー界では定番の30キロ走ですが、近場で探したらヒットしたこの大会に参加してきました。
河川敷で開催されるローカルレースなのですが、運営は必要最低限の丁寧なサービスで迎えて下さり、フルマラソンへ向けた練習として十分に活用できる大会でした。
この大会の特徴的な内容を取り上げてみたので、今後参加を考えているランナーのお役に立てれば幸いです。
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家族で楽しめるローカル大会
30キロのカテゴリーに参加の私が会場に着いた時には、ちょうど親子ペアマラソンが行われている時間帯でした。
何とも可愛らしい子供たちが親と楽しそうに、タイムとか順位とか全く気にせず笑顔で一所懸命に走っています。その走りに見ているこっちも微笑んでしまいました。
休日に親と行うランニング体験、こんな経験は自分はないだけに羨ましく、これは一生の記憶に残ることでしょう。
コースコンディション
ここは河川敷の平坦5キロ周回コースと知った上での参加でしたので、河川敷特有の景色をある程度は覚悟ができていました。
視界が開けた代わり映えのない風景の中で、同じところを淡々と6周も走る行為は集中力と忍耐力が試されます。
フルマラソン前にその力を付けることと、レースペース並みのペースを刻む練習のために参加しることにしました。しかしコースの大半が不整地という現実を知りって、走り方の方向転換を余儀なくされます。
スタート&ゴール地点が芝生
会場に着いて真っ先に目に入ったのは、芝生のスタート&ゴール地点が芝生の不整地だったことです。
自宅側にある公園の芝生は、ポイント練習の合間に調整ランニングとして多用してます。しっかりと重心の真下で蹴り出しをしないと思った速度で前へ進まないなど、不整地での走り方は知っている方だと思っています。
芝生は地面が柔らかいので蹴り出しで推進力を得るのが難しく、無理に前へ進もうとすると余計疲れます。
5キロコースの約300mくらいの短い距離なら、このような芝生ランニングはレースのちょっとした味付けになって気分転換に面白いと思います。
5キロ周回コースの6割が不整地
スタート時間に向けウェアにゼッケンを付けたり、シューズの靴紐調節とかしているとMCのM高史氏のこんな言葉が耳に入ってきました。
「コースの半分以上は不整地ですから、いつものペースより10秒以上遅くなります。でもそこで焦らないで下さいね。」
スタート付近だけならまだしも、30キロ走の半分以上が不整地だとは公式HPには記載がありませんでした。
参考までに下の写真がアスファルトから不整地へ変わる境目で、30キロ走った後にゴールから1キロちょっと歩いて撮りに行ってきました。
砂地で平均ペースでは走れない
ご覧の通りまんま砂地です。わかりやすく路面状態を表現すると、ズバリ小中学校の校庭で、硬い路盤に砂が乗っている感じです。
地面からの反発はアスファルト並みにあるのですが、着地から蹴り出しの際にアウトソールが砂で滑ってしまうのでスピードが削がれてしまう難点があります。
ポイント
大会最大の特徴はコースの6割が不整地
→スピードが削がれる
運営
参加者は1000人に満たない大会ですから、全てにおいてコンパクトな運営がなされています。
しかしながらスタッフ数は多くはないもののサービスは十分で、適切に配置された年配の係員が多いことから、落ち着いた和やかな雰囲気が会場に溢れていました。
手荷物預け
手荷物預けはタグにゼッケンナンバーを書き、それを荷物に付けて自らラックに置くタイプです。
走り終えたら自分で手荷物を回収して、スタッフがタグとゼッケン番号が合致するか確認したらその場から離れられます。
これはローカル大会でよく見かける運用で、入口だけでセキュリティを確保しているのですが、盗難の可能性は低く特に問題が発生することはないシステムです。
素晴らしい大会進行役MC
川内優輝選手のモノマネ芸人、M高史氏がMCを務めていました。ほんとに頻繁に様々な大会で見かけます。
マラソン大会の進行役として絶妙にお上手で、物腰が柔らかく嫌味がないトークは心地良ささえ感じました。
またゲストの吉田香織さんは、ゴール地点に戻ってくるランナーにずっと声掛けを続け、私自身勇気付けて頂き心折れることなく最終周まで走り終えることができました。
給水は必要十分
給水所にはメダリスト、水、バナナが置いてあり、コース上に2ヶ所設置されていました。
その間隔2.5キロは絶妙で毎回給水は利用したのですが、粉末から作った際にありがちなメダリストが薄いことは不満点でした。
もしこれ以外で必要なものがあれば、自分で用意してランニングポーチに入れて走れば済む話です。
参加賞
「季節のめぐみ」という大会タイトルにあるように参加賞は秋の味覚で、大地の恵みとして野菜か果物を選べることができます。
こういった参加賞は他大会ではあまり見られないものなので、これを目当てに参加してみる価値はあります。
いや〜また参加したい度
草レースということなかれゴール地点にあるモニター画面には、計測タグと連動していて名前と残り周回数が画面表示されます。ゴール地点を過ぎる度に残り周回数が減っていくので走るモチベーションになりました。
残念ながらベスト記録を目指すにはコースの6割が不整地ですからまず無理、フルマラソンへの脚作りや大会の雰囲気を味わったり、走破タイムにこだわらないランナー向けの大会と言えます。
事前にこのコースコンディションを知っていたら、平均ペースで走りたかったので私は参加することはまずなかったでしょう。
でも芝生→アスファルト→砂地と変わる走路を他大会では味わえることなく脚が鍛えられ、スピードを落とさないようフォームを探りながらの走行だって私は楽しく感じられました。
あとは開催場所が二子玉川ですから当然交通の便が良く、関東在住の方なら電車で参戦して、休日の半日利用でサッと帰る計画が立てら大会です。
また参加したい度