「今年は寒いね」
皆が口を揃えてそう言います。確かにそんな気がします。自分が寒がりだからという訳ではなく、ランニング時に身に付けている衣類が昨シーズンより1枚多い気がします。
少なくとも今年は暖冬という言葉はメディアから聞こえてきません。嘘か本当かネット検索し客観的に調べてみました。
すると気象庁が昨年11月下旬に発表した3か月予報、その予報通りにこの冬の寒さは進んでいるというオチでした。
スポンサーリンク
昨年との比較から
練馬※の記録参照
もう何度もお世話になっている気象庁HP、そこから客観的な地点データを引っ張ってきます。
12月から1月末までを10日間で区切り、その区間ごとに最低・最高気温のアベレージを算出します。
その値を昨冬と今冬(2020-2021と2021-2022)で比較検証してみました。
※家から程近い練馬区を参照
最低気温アベレージ | 最高気温アベレージ | |||
期間 | 2020-2021 | 2021-2022 | 2020-2021 | 2021-2022 |
12/1~12/10 | 5.0 | 5.4 | 12.7 | 13.4 |
12/11~12/20 | 1.2 | 1.9 | 11.7 | 12.3 |
12/21~12/31 | 0.6 | 0.1 | 11.7 | 10.4 |
1/1~1/10 | -1.4 | -1.3 | 8.9 | 8.8 |
1/11~1/20 | 0.3 | -0.4 | 9.9 | 9.0 |
1/21~1/31 | 1.0 | 0.7 | 10.9 | 9.2 |
色付けされたところは昨年の冬と今年の冬を比べて、より寒い(青)、またはより暖かい(橙)ことを示しています。するとはっきりとした傾向が見えてきます。
概要
上の表を見ると12月中旬までは昨年の方が寒く、青太で20℃だったように今年の方が暖かかったことが伺い知れます。
しかし12月後半から一変します。年末寒波から続く低温の今年は、昨年比でひと月以上もの期間寒くなっています。つまり肌で感じていた感覚は正しかったのです。
調べている過程では、昨年の1月は最高気温13℃以上が6回(19℃以上もあり)に対し今年は0回との記録を見つけました。
つまり平均的に寒く、暖かい日がないのが今冬の傾向なのです。
寒冬の原因
日本において冬の積雪量が多くなったり寒さが厳しくなる原因は、気象学的にラニーニャ現象の影響と知られています。
ラニーニャ現象
赤道付近ペルー沖の海面水温が平年より低くなり、暑夏や寒冬の影響が日本に及ぶ
ラニーニャの影響で偏西風が朝鮮半島付近で南に蛇行(イメージ画像↓)し、継続的に日本列島に寒気が下りてくる状況となります。
引き続き
平均最高気温が9℃と絶好のフルマラソン日和が続きます。しかも気温の上振れがない今年に限っては、オミクロンの影響で軒並み大会中止に追い込まれている状況が私には歯痒いです。
ただ気温の低さは体温低下に繋がり、病原菌に対する抵抗力悪化にもなります。今が風邪やら何やらを引きやすい季節なのは間違いありません。
負荷を掛けた翌日は鼻水が止まりませんし、なにかと面倒なご時世が続くので、引き続き感染症対策と体調管理を盤石とし、来るべき大会を迎えようと再度気を引き締めた今回の内容でした。