改めてこのカテのコンセプトを自戒の念を含みつつ要約します。
それはいつものランニングコースから飛び出し、非日常なロング走をしてみませんか?となり、今回のコースは猛暑日でも積極的にロング走に出掛けてしまうランナー向きといった具合となります。
ここは私が走り始める前のはるか昔の世紀末、ダイエットの一環で始めたサイクリング中に偶然見つけたコースの話です。
※初投稿は2018年ですが、2025年に久々走ったので一部更新しました
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町田から江ノ島までのランニング経路
町田から海へ
まずは簡単にルート説明しますと、それは町田駅から片瀬江ノ島駅間を境川沿いに進むルートとなります。
境川沿いならもっと源流側の橋本駅から南下するロングパターンもあるのですが、夏の炎天下で走れる距離や、都心からの利便性を考えると町田駅からのスタートが最も適していると判断しました。
そして以下、このコースを大まかに4分割して紹介していきます。
①町田駅→境川ゆっくりロード→国道246号
JR町田駅改札から西方面へとぼとぼと歩いて向かうと、労せずして境川ゆっくりロードに辿り着きます。
このロードを永遠と南下すると海へ出ます。単純明快、いたってシンプルなコースであります。
町田区間は住宅街となりますが、自販機を見つけられない場合、少し川沿いを離れればいくらでもあります。よって水分補給に難はありません。
町田駅付近
とにかく川沿いを南下
②国道246号→境川サイクリングロード→東海道新幹線高架下
この区間からは何とものどかな田園風景が藤沢までずっと続きます。
生まれた新潟を彷彿とする風景が広がり、ここが首都圏だということを忘れてしまう牧歌的風景です。
景色が若干単調なのがネックとなりますが、国道1号までの距離表示が逐一あるのでメンタル面で助かります。
あと5km (2025年撮影)
青線は東海道新幹線
高架下で新幹線に遭遇
③東海道新幹線高架下→国道467号藤沢橋交差点
住宅地から離れ、自然あふれる区間なのでトイレや給水箇所は少ない区間と思って下さい。
さらにこの区間は全面的に視界が開け、直射日光を直に受けてしまいます。よって真夏の酷暑下ですと相当過酷な区間となります。
やはりハイドレーション機能がついたバックパックがあれば、喉が渇いた時すぐに給水できるため重宝します。
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遥か遠くに見えていたランドマーク的存在、横浜薬科大図書館棟が徐々に近づいてきます。左に横目に見ながら進むと藤沢はもうすぐそこです。
向こうに見えてきた (2025年撮影)
国道1号までは自然多し
④藤沢橋交差点→境川沿い→片瀬江ノ島駅
国道467号と合流してからは、歩道を走って東海道線をくぐる必要があります。この道は東海道線を超えないと海方面へはいけません。
ずっと境川沿いを下って行けば東海道線を越えられるかと思っていました。でも道が途絶えてしまい無理でした。下のガーミンの走行形跡では迷走の痕跡が・・・
藤沢付近の東海道線で道なき、迂回を余儀なくされる
(写真は2025年)
迂回を続けるくらいなら歩道を走り続ければ、境川沿いを走らなくても国道沿いでいち早く江ノ島まで行けます。
でも川沿いが良いんですよ。
鳩がお出向かい (2025年走行時撮影)
ゴールに向けどんどん潮の匂いが強くなる
コースの特徴|境川ゆったりロードと境川サイクリングロード
ここはゆったり走るコース (写真は2025年9月)
正直言ってこのコースは風景にしろ、UP & DOWNにしろ直線貴重で単調になり飽きやすい側面があると上述しました。
しかし実際に走ってみると、退屈だと感じる以上の収穫がありました。
ここは「生活道路」を忘れずに
自販機は記事作成 (2018年) 当時は無かった (写真の2025年はあり)
道路上には徒歩の方やランナー、サイクリストが入り乱れて活動中です。このコースは生活道路として機能し、地域を支えているので傍若無人に暴走することは御法度となります。
週末ともなるとサイクリストがもっとも多い存在となります。
前からも後ろからも結構なスピードでやってきますから、この状況は安全を担保しません。だからこそランナーは礼儀正しく振る舞い、左端を1列で走る礼儀を心掛けましょうと言いたいです。
後ろから来る車両は避けてくれますので、急な進路変更だけしなければ大きな事故は起こりにくいと思います。
日除けがない
こんな感じ (2025年夏)
ここでは頭上を遮るものが極端に少なく、たまにの建物とわずかにある木々の日陰のみで、頭上の空がとても広く見え、視界が広く開放感に浸ることができます。
言うまでもなくこれがこの上なく気持ちいいのですが、真夏の炎天下では眼や皮膚にはダメージが大きく、帽子・サングラス・日焼け止めは必須アイテムとなり得ることを付け加えます。
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江ノ島から藤沢方面を望む (2018年東京オリンピック前)
路面について
路面は全般的に綺麗に整備されたアスファルトとなり、特にストレスを感じる場面はありませんでした。
一部路面が粗い部分や未舗装な箇所は若干あるのですが、全行程を見渡してもさして気になる程でもないと感じます。
江ノ島近し場所
高低差について
海沿い県として認知されている神奈川県、高低差が少なくフラットだと思われがちですが、30kmにもなる長い目で見ると、思っていた通り海に向かって下っています。
しかし体感はできないので、フラットコースと言い切って差し支えないでしょう。ここはアップダウンにおける負荷は皆無と言って間違いありません。
海抜0mへ向かって進む
道幅について
せ、狭い・・・ (2018年走行時のもの)
夏になるとサイクリングロード両脇の草木が猛烈に生い茂ります。それはもう道を覆い尽くさんばかりの勢いとなります。自然の猛威です、これは。
不定期になされる草刈後なら問題ないのですが、されていないと前方の視界が塞がれたカーブがあったり、草木の侵食で道幅が極端に狭くなっていて、対向車両とのすれ違いが困難なほど狭い箇所があるので要注意となります。
2025年真夏はコースの狭さを感じません
走路は右or左?
右岸、左岸どちらを走っても大した差はありません。
私はスタート地点の町田付近は藤沢方面に向かって左岸を、ちょうど田園都市線の下を通過する頃に右岸を走りました。そのままずっと基本は境川の右側を走って海まで向かいます。
そもそもこの境川には多数の橋が架かっているので、景色に飽きてきたら気分転換に走りたい岸側を走ればいいと思っています。
どちらを走った方が良いか?と問われれば、休憩所やトイレが右岸に多いので基本は右岸で問題ありません。
※多摩川しかり、河口に向かって右側が右岸との定義
信号待ち
信号待ちが必要な場所は数箇所あります。しかしそれはランナーにとってさして気になる程ではありません。
交通量が少ない中でレースペース走とかしているならまだしも、緩ランなら急ぎたいのをグッとこらえて信号待ちに徹するまでです。
信号無視したって何もいいことはありません。
夜間走行は?
ここはほとんど街灯がなく、とても暗いのではっきり言って夜は走ってはいけないレベルと言えます。
夜間走行する際は必ずライト(LEDライトやヘッドランプ)など自身の存在を知らせる道具が必要です。
ただライトにも難点があって、夏場はヘッドライト装着により多くの羽虫に襲われる可能性が高く、それ相応の覚悟がいります。
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補給について
町田から藤沢まで、沿線にトイレ・水飲み場・自販機を有する公園や休憩所(境川遊水池公園が一番大きく有名)がいくつかありました。
しかし気を付けないといけないのが、境川サイクリングロー中盤区間は給水所がほとんどないことです。
真夏ランでどんどん水分・塩分が抜けていく身体には適度なミネラル補給が必須です。
こういった環境下ではランニング用バックパックがあれば、もろもろの補給はいらぬ心配事となる可能性が高いです。
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その中盤区間は補給施設が何もない
飯田牧場でジェラート
少しコースから逸れてしみますが、このコースの観光スポットとして有名な飯田牧場があります。
アイスクリーム・ジェラートをお目当てで立ち寄るサイクリストが多いことをネットで知りました。
私はまだ行ったことがないのですが、この先休憩がてら冷たいアイスを食べに行きたいと思います。
これは美味
そして2019年夏、とうとう行って来ました・・・というか恒例の真夏の江ノ島ランニングをした後に車で来ちゃってます。
入口が若干分かりづらく駐車場は思いの外奥にあることを付け加えます。
アイスの味は?なるほどこれは沁みるウマさです。立ち寄って休憩地点とする価値ありと申し添えておきます。
飯田牧場の住所
神奈川県藤沢市西俣野981
原材料提供者は暑さでお疲れ
江ノ島ラン、銭湯やシャワーは?
ゴール地点の江ノ島近辺には低価格な銭湯・シャワー・更衣室がないのがこのコース最大のデメリットです。※
私が毎夏利用するのが片瀬江ノ島駅から1.7キロ離れた県立湘南海岸公園サーフビレッジ(通年で利用可)です。
片瀬江ノ島駅から離れてはいますが、ダウンジョグがてらここまで来て4分300円のシャワーを使っています。
でも夏季ならば思い切って海の家を利用し、昼下がりのんびりと飲食するのもひとつの寛ぎとなりますと。
追記:サーフビレッジにランニングステーションが完成は2020年
もしもコースの途中にゴール設定するのなら、境川遊水池公園の施設(3分100円シャワー)の利用もおすすめします。
※追記:2021年9月鎌倉方面から江ノ島へ向かって走って来ると、ランニングステーション「TRY BASE」を発見しました。江ノ島近辺にお手頃なランステができました。
おすすめはやはり断然真夏です
江ノ島へ向かう
遮るものが少なく日差しを直に受けるこのコース、そんなのを真夏におすすめする理由はゴールを江ノ島としているからと理由です。
どんなに暑さが身に堪えても「海まで行くんだ」という目標を掲げれば、最後まで心折れずに歩むことができるのではないでしょうか。
夏は意外と気まぐれで、長く続くかと思いきや8月に入って失速すること数知れず。2021年はオリンピック開催期間の猛暑を最後にお盆には長雨となりました。
真夏の雰囲気を味わう期間は意外と短いのです。だからこその夏を肌で感じるためのコースとしました。
※その後の2024年、2025年は夏が長すぎて嫌になる
江ノ島でのアクティビティを思う
夏の江ノ島は人出が多くとても賑やかです。海水浴客と観光客が入り混じり、そのロケーションが醸し出す夏独特の雰囲気がそこかしこに溢れています。
走り終えて海に浸かるもよし、江ノ島観光で灯台まで行くもよし、水族館での観察もよし、名物のシラス丼を食するのも定番コースとなります。
反対に真冬の江ノ島はどんよりとして、正直華やかでは決してありません。真夏にひときわ輝く場所こそが湘南・江の島なのではないでしょうか。
片瀬江ノ島駅がリニューアル
(2020年8月)
帰宅は特急で
都心への帰路はやはり快適なロマンスカーが魅力です。新宿まで1192円、乗車時間約70分、飲むかひと眠りで帰るのもよしです。
ただし夏のロマンスカーの上り(新宿行)は午後になると激混みとなります。走り終えたら先ずは片瀬江ノ島駅へ向かい、特急券を購入して座席を押さえてしまいましょう。
それからシャワーを浴びたり、しらす丼を食べに行くのです。
注意
夏は満席になりがち早めに特急券を押さえる
小田急の特急はとにかく乗り心地が秀逸
真夏のランニングは危険
もう1点、暑い中でも走ると気持ちいいものですが、当然のことながら真夏の炎天下ランには熱中症や日焼けなど大きなリスクを伴います。
一昨年の真夏にこのコースを走った時、補給は充分摂っていたつもりでした。しかし大量発汗で塩分などミネラル分が大量に放出、脱水症状で手足のしびれ、むくみ、頭痛を発症し瀕死状態でゴールの江の島まで後半は歩き通しました。
暑い中では体温調節機能により心拍数が上がります。涼しい季節のように決して上手く走れません。
ゆっくりランと割り切って塩分 (ミネラル) 補給のために休憩を多めにとることを忘れてはいけません。そこんとこ踏まえて夏のロング走を堪能しましょう。
2021年9月湘南