10年以上に渡り長期間マラソン大会に参加していると、個々の素晴らしい運営に感心することは数しれません。
一方で大会の参加賞に関して「これは必要ないでしょう」と感じることが、洗練された大会に出続けていると、マイナス点に気付いてしまうことが少なくありません。
実用性に乏しくいらないモノが増えていくことは、自宅に保管することを踏まえるとある意味苦痛でしかありません。
「何とかならないかなぁ」と思う残念な大会にありがちな「マラソン大会のコレはいらない」について、あくまでも私感で自由気ままに綴ってみたいと思います。
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はい、参加賞Tシャツいりません
寝巻きか私服のインナーとして普段使い決定です。はっきり言ってなくても困りません。
普段着のTシャツはユニクロ、練習着は基本スポーツ店やアウトレット品に求めているので、参加賞で配られるTシャツは必要ないモノ筆頭格です。
Tシャツの分だけ参加費用が抑えられれば、迷うことなくそちらの大会を選びます。もっと高品質なTシャツを欲しい人が購入できるシステムにすべきです。
ランニング中、大会参加Tシャツを着ている方をよく見かけます。そんな時「どこの大会?」と興味は尽きないのも事実ですが。
もちろん金銭的にはスポンサーのお陰で運営がなされ、私たちランナーがそれを享受していることは理解しています。
でも、何もスポーツメーカーが右習えで大会Tシャツを作らなくてもいいのではないでしょうか?
はいはい、完走メダルいりません
最近の大会は凝ったデザインの完走メダルが増えました。きっとコストも上がって参加費に上乗せされていることでしょう。
全てをやり遂げたゴール後に、ボランティアの(女子)高校生にかけてもらう完走メダルは、決して嫌な気分ではありません。むしろ達成感に華を添えてもらえ嬉しい限りです。
でも意見が分かれるかもしれませんが、私はこれもなくてもいいのではと思います。
フィニッシュ後、動線の一連の流れがどの大会でも同じようなものに違和感を覚えます。
郊外の国道沿いでよく見るチェーン店や〇〇モールのような金太郎飴は好きではありません。
もっと突拍子のない、独自イベントをゴール後に期待してしまいます。例えばベストタイム達成者には胴上げサービスとか・・・
そういった意味では、一関国際ハーフのゴール後に配られるアイス、天童ラ・フランスマラソンのようなラ・フランス食べ放題、愛媛マラソン後のおもてなし広場での食べ放題は、他との差別化が明快かつランナー受けするアイディアに感服します。
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マラソンに参加し始めた頃に、勲章として部屋に飾っていた大量の完走メダルは、参加大会が増えると共にフックにかけられる数が限界を超え、ついにはダンボールにまとめて押入れ行きとなりました。
はいはいはい、ついでにマラソン大会の前日受付もいりません
本題とはズレてしまうのですが、マラソン大会の前日受付も厄介な問題なので同列に扱います。解決策はいたってシンプルです。
なぜならば、誰が望んでいるのでしょう前日受付って?どう考えてもランナー目線ではないことが明白だからです。
決めているのはランナーではなく、運営側の方達だから解決は時間の問題です。運営側が大人の事情よりもランナー目線になればいいだけの話です。(これが実は難題なのかも)
今でも前日受付をしているような大会、特にメジャーな大会は、旧態依然な体質で運営してると言わざるを得ないと思います。もしくは著しくスポンサーに依存した運営と言わざるを得ません。
資本主義がそうさせていることは承知済みです。スポンサーや地元商店のの広告的要素を多分に含んでいるので。
かの東京マラソンでさえその一つです。2回出場してみてエキスポの魅力はありますが、やっぱり訪れたい人だけが行けばいいと感じてしまいます。
東京マラソンの魅力はエキスポではなく、シーズンラストを首都のど真ん中を全力で走れる爽快感です。
おこがましいい発言と思われるかもしれませんが、どう考えても全てランナー目線で見れば、事前郵送で事足りる時点で前日受付の意味をなしていません。
しょうがない気持ちで前泊を余儀なくされたり、近隣県なのに前日受付のためだけに電車を乗り継いで来場し、すぐに家路につくランナーの気持ちを察すると、その大会に余程の魅力がない限り決してリピーターになんてならないでしょう。
一転して、もらって嬉しかった参加賞
辛口で述べてきましたが、もらって嬉しい参加賞だってあったのは事実です。
と運営側の意図が透けて見えた参加賞には思わず拍手、目を見開いて飛びついてしまいます。
フィニッシャータオル
Tシャツと同じ気がしますが決定的に違うのが、家族内でカミさんも娘も使用できる点です。
我が家で使用されるバスタオルは、参加賞で頂いたタオルが脱衣所に山積みされています。
カラフルに彩られ、ほとんどのバスタオルにFINISHERとの文字が書かれています。
金券、商品券
会場内の飲食ブース、大会近隣の商店街で使える金券や割引券は大変重宝します。
魅力的なお店ならちょっと寄って食べていこうという気になれます。
参加人数が大規模な大会周辺では、1万人規模の集客が見込める訳ですからランナーにとっても、地元のお店にとってもまさにwin-winなのではないでしょうか。
夜間用のLEDライト
暗い夜道を走るランナーにとっては必携なアイテムです。身に付けているランナーは、一昔前よりも明らかに増えていますがまだまだ少数派です。
自分の存在をいち早く車両や歩行者へ知らせ、いらぬ事故を避けることができる逸品です。
絶対に被害者にも加害者にもなりたくないのは誰もが望むこと、景品でいただけるならありがたく頂く次第です。(TOKYOベイエリアナイトラン)
ソックス
ランニングする人とそうではない人とでは、年間に履き潰す靴下の数量に圧倒的な差があると確信します。
指先、かかと、足裏とシューズとの絶え間ない摩擦でソックスは嫌が上にも消耗して穴が開きます。
あちらこちらに開いてしまい補修不能になる期間が早く、ランナーの靴下は一般比ではとてつもなく寿命が短いものです。
普段は3足1000円で済ませていても、レース用で揃えるとなると結構な出費になるものですから、参加賞としては重宝します。(静岡マラソン)
まとめ
私の考えを一言で言うと、選択の余地を残せば万事OKということです。言い換えると、欲しい人だけ貰えばいい(買えばいい)と考えています。
参加カテゴリーで性別や年代別に分けるのも良いのですが、「Tシャツ、完走メダルあり」「Tシャツ、完走メダルなし」の選択があったって良いと思います。(実際そういう大会はある)
Tシャツや完走メダルは、参加費内で配られるものより高品質で素晴らしいデザインのものを購入希望者に高額販売すれば、一定数のランナーが購入し売り上げに貢献するでしょう。
購入する気がないランナーにとって、金銭的負担が減り参加費が少しでも安くなれば、来年も参加したい気持ちとなる可能性が高まります。
マラソンに参加しながら経済を回していかないとスポンサーは減って、結果的に参加費が上がると反論する方がいるかと思います。
しかし、必要のないものを押し付けて継続させる経済活動はいずれ破綻します。飽和状態のマラソン大会はニーズが減れば、今後どんどん淘汰されて無くなっていくでしょう。
だからこそランナー目線前提の運営をする大会が、高評価を受け毎年抽選やクリック合戦となるのです。
難しいことは何もありません。ただサービスを受けるランナーの気持ちに寄り添う大会運営を望むだけです。
天道ラ・フランスマラソン
※少し上から目線の発言となりましたことを関係各位さま申し訳ありません