大会翌日、せっかくの家族との箱根観光はヨチヨチと歩くことが精一杯・・・
確か初マラソン翌日もこんな感じだったような記憶が蘇ります。あれから10年経ちあhトレイル大会を初体験して、数日間尋常じゃない筋肉痛に襲われています。
大腿四頭筋が終わること4日間、全く使い物にならない脚では緩ジョグでさえやっとのことでした。
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初めてのトレラン大会で携帯した物はコレ
トレイルランの経験自体が1回のみ、無謀にも2回目に総距離45キロの大会に挑戦したのです私。
トレラン大会が2回目なのではなく、山を本格的に走るのが2回目なのです。
はっきり言って長丁場の大会に挑むに当たり、身に付ける装備が甘いのか、少ないのかさえわかっていません。
なんせ全てが初めて体験なうえに、経験者の知り合いだっていない状況ですから、こんな時に頼れるのはグーグルの検索エンジンのみです。
100名山を制覇した経験を持つ先輩同僚は、ナッツ類が登山と相性がいい、と仰っていました。高ビタミン、高カロリーで歩きながら(走りながら)手軽にエネルギー補給できるからです。
それならばと、少し大きめのビニール袋を2つ用意しました。中身はカシューナッツ、アーモンド、ピーナッツ、カボチャの種、干しブドウ、干しチェリーです。
道中はこれをボリボリ食べていれば、きっと足攣り予防にもなるだろう、と思い先輩の助言を丸呑みしました。その他の装備は以下の通りです。
ポッケとリュックの中身
- ハイドレーション(中身はスポドリ)1500ml
- 雨用ビニールポンチョ
- ヘッドランプ(必携)
- スマホ
- モバイルバッテリー
- 塩熱サプリ(8粒)
- 絆創膏
- 小銭(アイス用、途中リタイヤのバス用)
- カロリーメイト
- はさみ
- エマージェンシーシート
- 補給ジェル(2個)
- コムレケア
- 500mlのソフトフラスク
- マイカップ
暑めの気温が予想されていたので、脚攣り対策として持ち物が多過ぎたかもしれません。
実際はエイドで提供される飲食が豊富で、経験豊富な周りのランナーは持ち物を減らして軽装でした。
低山かつ補給が豊富な大会ではとにかく軽装が1番、こうして経験値がコツコツと増えていきます。
トレニックワールドin外秩父のロード率について
メモ
オフロード率:59.2%
ロード率:40.8%
公式の発表でこの情報をキャッチした時、トレランど素人の私は最初こう思いました。
いえいえそんなことはなく、いつものアスファルトが4割で、その他は登山道の不整地ですよ、ということです。さらにトレランど素人の私はこう思います。
そして購入したのがこのコロンビア・モントレイルのヴァリアントでした。まさにトレイルとロード兼用スペックです。
結果的にロードはマラソンペースで走るわけでもないので、トレイルを重視すべきでした。もっとソールがゴツいのを購入すべきだったと後悔です。
現に本格的なトレイル区間では、グリップが足りずに滑る回数が多めでした。(ただこれはシューズのせいではなく、トレラン経験不足が否めません)
最寄りの寄居駅到着、そして即受付完了
自宅から始発電車に乗り約1時間半、スタート会場の寄居駅に到着です。
そしてなんとスタート会場の寄居町役場は駅の真ん前、電車を降りて3分で受付終了です。
参考
寄居駅はJR八高線、東武東上線、西武秩父線の3路線乗り入れ
45キロの部は8時まで受付可能なので、ギリギリ到着の列車に時間を合わせて会場入りする手もアリです。
ただスタート会場には仮設トイレはありません。寄居駅ホーム上のトイレか、改札を出た両出口のトイレしかありません。
しかし設置数が少ないながらも、小の方は全く問題なくスタートまでに済ますことができました。大の方はどうしても待ちが伴うので、時間に余裕を持ってお早めに用足しして下さい。
受付はあっさり、スタートに備えるのみ
ガツガツしている人は皆無
皆さんスタート間近のアナウンス後、なんとなくスタート位置へ向かう緩さです。写真はスタート直前のものですが、前との隙間があるように前に詰める意識も希薄です。
これからトレイルの長丁場です。スタートロスなんか気にしない感じでピリピリ感なし、終始和やかな雰囲気です。
割り込んで前方の方まで進む輩はフルマラソンでは多いのですが、ここでは各自好きな場所からスタートを決め込みます。
そもそもここに参加する人のアプローチは様々ですが、純粋に山(自然)が好きという共通点がそうさせているのではないでしょうか。
トレニックワールドin外秩父について(運営)
こぢんまりとした運営ながら、実によく係員が機能している印象を受けました。1000人に満たない参加者だからできる芸当とも言えます。
しっかりコアができているので、参加者が2倍になったらスッタフを倍増すれば対応可能な運営と感じました。
信号待ちが序盤にあり
コース唯一の信号待ちに当たりました。でも係員がいるので信号無視するランナーは誰もいません。
私の信号待ちはボリュームゾーンだったため、1回の青信号では渡り切れませんでした。といっても長い道程ですから3、4分の足止めくらい気にしてはいられません。
信号待ちで前方グループが見えなくなっても、出遅れた感は気になりませんでした。
トレニックワールドのコース案内は十分、見逃すことはない
トレラン初見参に伴い1番心配していたことは、コースを見失って山道を彷徨うこと、つまりコースロストでした。
大会要綱には「地図が読めてゴール会場まで自力で戻れる」ことが参加条件となっています。
ネット上ではトレランレースはコースロストが頻発、との記事が見られたのでとにかく不安でした。
コース上には分かりやすい案内(道路に矢印、看板、木に短冊)が分岐点で必ずあります。
これらが丁度いい塩梅の距離で待ち受け現れるので、安心してトレランに集中できる大会と断言します。
木の枝にコースを知らせる短冊
LED付きのコース表示
累積標高差2515m、コースはキツイ部類
参考
累積標高差とは、コース全ての上りの合計
例えば標高500mでも途中で100m下ってまた100m登る場合、累積標高差は600mになります。
トレニックワールド外秩父45.5キロ
累積標高差→2515m
累積標高差1500mもあれば結構ヘロヘロになると言われています。それを指標とすると、高低差レベルはキツい部類に入ります。
ちなみにハセツネ71.5キロの累積標高差は4832mです。
完走率
ロング50K | ミドル45K | |
2018 | 79.4% | 86% |
2019 | 81.3% | 87% |
今年(2019年)は昼過ぎには30℃近くまで気温上昇、一定数のDNFがあった模様です。
この時期は気温が高い方にも、低い方にも大きくブレるのでギリギリまで装備に迷います。
トレニックワールドのエイドはメニューが豊富
ご覧の通り豪華なオードブルが並ぶ充実のラインナップがこの大会の特徴です。ざっと覚えているところでは、
メニューがスゴイ!
フルーツポンチ、フルーツゼリー、タピオカティー、そうめん、ビスケット、菓子類、ぶどう、ブルーベリー、お稲荷さん、梅干し、手作りサンド、チョコレート、清涼飲料水多数、スポーツ麦茶、スポドリ、トマト、ロールケーキ、きゅうり、シュークリーム、栗、けんちん汁、おにぎり
食事レベルで言えば十分にお腹を満たしてくれます。
早くも2つ目のエイドでこの大会のエイドが間違いないことを確信、それ以降はキツい区間はエイドを目標に頑張れました。
普段のマラソン大会では食事エイドに頼ることはないのですが、トレラン大会の場合は初めてですし、補給は重要と位置付けしっかりいただきました。
エイドから再び走り出した時のリフレッシュ度合いは明らかに違いました。
こんな感じでレースが進みます。また、テキパキと動くスタッフ間の仲が良く、微笑ましい会話が飛び交うフレンドリーな雰囲気に好感が持てました。
一休み一休み
景色
時折視界が開けた際に見える景色は大変開放感があるものでした。
フルマラソン大会ではここまで標高が高いところまで上ってくることはまずなく、山を登るトレランならではの風景を楽しめます。
これが非日常、空がとても近く感じたものです。
チェックポイント
この大会では5つのチェックポイントがあり、スタート前に装着したリストバンドを、専用機械に音がなるまで(場所によって大音量)かざす必要があります。
右手親指は前のめりにコケて裂傷し出血、応急処置の跡
コース脇の花で癒される
他のランナーは誰も脚を止めないので、コース脇に外れてやり過ごします。
ゼハァしていても立ち止まって写真撮影に興じます。今回山道で出会う花々が心のオアシスと感じました。
女男に関わらず、美しいと思う草木は心を癒してくれます。
コースすぐそこに彼岸花
沿道の観衆はゼロに近い
普段選ぶマラソン大会は沿道にそれなりの観衆がいたりします。しかしここは山がメインコースです。いや少しある市街地や住宅街だって応援は皆無に等しいです。
代わってエイドでのスタッフや時よりすれ違うハイカー、サイクリストからエールが送られます。
いつもの大会よりその頻度が低いのでありがたみが一層強く、参加人数の少なさから応援が直に自分に向けられていることが多く、それはそれで感謝の気持ちが湧いてきます。
ゴール会場
ゴール会場はお風呂施設(ニューサンピア越生)となっています。(送迎バスでゆうパークおごせ)
全国的に見てもゴール会場=温泉施設であるところは珍しく(昨年の一関国際ハーフくらい)、ゴール後に風呂場へ直行できる動線は汗まみれ泥まみれの体にありがたい限りです。
またさっぱりした後へ再びゴール後のエイドへ行けば軽食(おにぎり、けんちん汁など)がもらえます。送迎バスを待つついでにビール片手で訪れてみてはいかがでしょうか。私はそうしました。
参加賞
レース時いつも履いているR×Lのメリノウールのソックス(3000円相当)、それが参加賞だと知った時点で目がキラキラしちゃいました。しかもトレランに最適なロング丈です。
またスポンサーから、吸収が早くエネルギー転換が早い&疲労回復にもなるマルトデキストリン配合「粉飴」の粉末とジェル(2300円相当)がもらえます。
個人的には参加Tシャツがないことに好感が持てました。
※45Kの参加費6000円を考えると太っ腹
※写真のソックスが2足あるのはゴール後の抽選で当たったため
RUNNETの大会レポまとめ
RUNNETの大会レポの評価が83.9、2019年の平均が69.3なのを踏まえると走った方々の評価は高かったと言えます。
好感度が高い口コミ
- とにかくエイドが充実
- ゴール後のけんちん汁とおにぎりが最高
- 最後のラスボスは運営サイドの心意気を感じる
- 道幅が広く追い越ししやすい
- 次のエイドまでの距離が明記されている
- 規模が丁度良い
- エイド、参加賞、入浴券、 駅まで送迎付きでコストパフォーマンスが非常に高い
- ホスピタリティーに溢れた大会
- 都内から日帰り可能
- ボランティアは献身的でアットホーム
好感度が低い口コミ
- ラスボスの山はキツ過ぎ
- 帰りの駅までの送迎バスが少ない
- 過酷なコース
- 最後のロードで残りキロ数の表示が欲しい
(2019.10.7現在)
いや〜また参加したい度
トレイルか?ロードか?
そう問われたら正直言いますと、トレランを経験した現時点でもロード派と答えます。
まだまだ初心者で山での下りが圧倒的に遅く、その代わり最後までロードでは抜いてばかりだったのですが、今後のトレイルの伸び代は相当なものだと自負します。
ただなーんとなくとそんな心の声が聞こえました。前後からランナーが迫ってくると、どうしてもレース感が漂っていて急かされているのが性に合わない感じです。
トレラン自体をもっと速く走りたい衝動に駆られたのは事実なのですが、それが大会参加とはちと違うと思った週末でした。
それは単なる私感、この大会の評価自体は高いものです。初めてのトレイル大会にここを選んで正解だったとお伝えしておきます。
(5段階評価)