半年に及んだマラソンシーズンが終われば、今度は毎年恒例の旅ランシーズン開幕です。前回の諏訪大社巡りから半年以上、久しぶりにマラソン抜きで長距離を走りたいなぁと思い立っての企画です。
ロング走候補のストックメモをチェック、するとちょうどいいのがありました。東京駅から川越へ、大江戸から小江戸(東京駅〜川越)までのロングコースです。
日曜日朝の東京駅に人影はほとんどありません。皇居へ向かう地下通路に興味深い絵、立ち止まってしばし見入ります。現代版丸の内絵図といったところでしょうか。
さあ、スタート地点へ移動です。今日のスタート地点は決めていました。
2020年3月1日東京マラソン、歓喜のゴールになるはずだった場所です。大迫選手が日本新記録樹立で東京オリンピック出走権を得て雄叫びをあげた場所、ここからスタートしたいと思っていました。

総走行距離45キロ、春うららかな日差しの中で、人との接触をなるたけ避け(コロナ対策)ながら非日常を味わってきました。
アプリ「キョリ測」参考
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大江戸とは、小江戸とは
ランニング界には大江戸小江戸200キロという強者が参加するウルトラマラソンが有名ですが、今回私が走ったコースとはほとんど被っていません。
そんなよく耳にする「大江戸」とか「小江戸」ってそもそもどういう意味なの?まずはここではっきりさせておきたいと思います。
大江戸とは
・大きく繁栄した江戸の美称で今の東京を指す
小江戸とは
・江戸のように栄えた町、または江戸時代を感じさせる町
どちらもWikipedia参照
小江戸に関して、どちらかというと現代では後者の意味合いが強く、観光地となっています。川越(埼玉県)の他に佐原(千葉県)、栃木宿(栃木県)が小江戸として有名です。
川越
スタートは東京駅前の東京マラソンゴール地点、ゴールは川越の時の鐘
大迫選手が人生をかけてゴールした地点
大迫選手が雄叫びを上げてゴールテープを切った場所は、映像を確認するとこの道路を渡り切った所です。(向こうの柵辺りに計測マットがありました)そこが東京マラソンのゴール地点です。
閑散とした東京構内でバックパックを背負い、ここで駅を背にしてスタートしました。今回はどうしてもここからスタートしたい気持ちが強く先立ちました。
大江戸小江戸の道中は
まずはざっくりと今回のコースはこんな感じです。
川越まではこんな感じ
都心→市街地→河川敷
→市街地→観光地
東京からずっと国道沿いに進む方が迷いなく済むのですが、途中から荒川河川敷をのんびり走るコース取りです。川越が近づいたところで駅の方へ向かい、時の鐘がある中心部がゴールです。
ほぼ中間地点の彩湖で休憩
戸田マラソンin彩湖で有名な彩湖が見えてきました。総距離45キロくらいならフルマラソンみたいなもの、途中休憩なんてなくても平気だといつもの悪い癖が久々に発動です。とくしまマラソンに向けて体ができていた状態ですから、遅いペース走で一気に駆け抜けるつもりでいました。
しかしこの日の最高気温が25℃。湿度低く走りやすい気候ですが、日焼けするくらいの日差しは常にありました。まだ冬仕様の身体、暑さに弱い私は強烈な南風に向かってしばしモグモグタイムです。

2019年の戸田マラソンは中止になっていた
2019年は台風19号の影響で荒川が氾濫危険水位に達し、彩湖へ流水されたため会場が水没したのです。コロナウイルスによるマラソン大会中止ラッシュの4ヶ月前に自然災害が理由で中止となっています。
当たり前に何事もなく開催されるのがマラソン大会だという自分基準の常識はすでに崩壊しています。まだまだ先が見えない状況から今後のマラソンエントリーに影響が及びます。
河川敷は風が強くてランニングに不向き?
河川敷は風が強いというのは常識です。特に冬は北風が強いので折り返しがあるコースでは、追い風の恩恵と向かい風の洗礼を嫌がうえでも受けます。
幸いこの日は初夏のような気温の南風で追い風でした。背中への強力なアシストのおかげで楽に進めました。逆なら早い段階で心が折れています。
荒川河川敷は不整地ラン
私が走った左岸(川下へ向かって左側が左岸)は不整地がメインでした。

これは見たところ工事中で今後何年かかけてアスファルトの河川敷に変わっていく様相です。
不整地ラン区間が結構な時間だったのと、使用シューズがフライニットだったこともあって脚への負担が軽く翌日の疲労は思ったほどありませんでした。
ナイキの厚底に変えて1年ちょっと、ロング走翌日に疲労が少ないと感じる機会が増えました。今後他メーカーも追随して来るとは思いますが、改めてナイキがスゴいと思わせる瞬間です。
アスファルト以外が脚に優しい
到着先川越で観光を楽しめる
観光しましょうと大手を振るって言えない現状(2020年3月)ではありますが、ゴールの川越は言わずと知れた観光地で多くの人出がありました。
市中を歩いて散策する丁度良い距離感で、家族で数回訪れています。首都圏からも近く、食べ歩きしながら楽しむ場所が川越です。
ランニング後は川越湯遊ランドで汗を流す
川越の時の鐘でランニングを終えたらお風呂に丁度いいのが、ほど近くにある川越湯遊ランドです。
入浴だけなら大人3時間780円、皇居周辺のランステと大差ありません。施設は古い感じがしますが、清掃が行き届いていて清潔感あります。
東京〜川越ロングランの補給事情
前半は東京都心ですからコンビニ多数で言うに及ばず、河川敷では補給が途絶えますがいくつか自販機が見えます。
できるだけロング走は軽装をお勧めしますが、真夏などの気温が高い日はバックパックの用意が必須です。飲み物や補給食を背負って走る安心感は、ガス欠防止になり結構大きいと常々思います。
帰宅はお約束の特急で
西武線の特急「小江戸号」で本川越から新宿へ一気に帰宅の途につけます。一所懸命走った帰りはゆったりとしたくなるのが私の性分です。

今までで1番曲がり角が多かった件
今までのおすすめコースは、ほとんど曲がらないワンウェイコース主体でした。今回は大きな曲がり角が8回くらいあります。
正直言いますとおすすめコースと謳いながら今回はおすすめではないかもしれません。大まかに見ると大江戸から小江戸まで走るコースは直線的に見て何パターンかあるということです。
上述した通り、池袋から国道254号を進めば川越まで難なく到達します。でも、それじゃ面白みに欠けるので荒川河川敷コースへ向かいました。旅なら無駄足は厭わない覚悟です。
左岸も右岸も走り、彩湖にも寄り道です。寄り道することで初めて見えてくる景色が今までたくさんありました。
東京駅〜川越までの道標
○東京マラソンゴール地点を出発です。
○走り慣れた皇居竹橋の上り坂の起点を右折します。
○飯田橋高架下をくくり抜けると大きな歩道橋が見えてきます。確かここは東京マラソンでスタート後から続く下り坂が終わる地点(2019年まで)です。しばらく右に首都高を見ながら江戸川橋交差点を目白通り方面へ右折します。
○直線をどんつきまの護国寺まで直進し左折して池袋方面へ向かいます。
○ずっと頭上に首都高を見ながら東池袋を右折して池袋駅周辺の繁華街を避けて進みます。ふと見ると池袋で買い物をした東急ハンズがありました。ここまで来たんだ、と実感した瞬間。また道路標識に初めて目的地の「川越」が現れちょっと安心した瞬間でもあります。
○しばらく国道254号を走ります。新大宮バイパス、国道17号へ右折して荒川が見えるまで直進です。
○荒川の笹目橋を渡った所で河川敷コースへ左折します。彩湖は充実した総合施設になっています。
○右岸でも左岸でも不整地が始まっても、とにかく国道16号にぶつかるまで川沿いを進めばいいのです。
○16号に沿って左折、川越市街地に向かいます。
○国道254号へ右折します。
○初雁公園を左折します。
○札の辻交差点を左折するば川越の街並みです。
まとめ
コロナウイルスで立ち消えとなったマラソン大会、勝負レースが消えてしまいました。でも今何ができるか考えた結果、出た答えがやっぱり走ることでした。
人混みはなるたけ避けることに努め、いやいや川越は人が多かった・・・だから走り抜け、人との近距離接触を避けて時の鐘へ。こんな時期になんで?
やっぱり今までの「おすすめランニング紹介」の通り、まずは実際に走って来て、「こんな旅ランが1日で味わえます」と伝えたかったからだと思います。
自己満足と自己顕示欲と言われればそれまでですが、今できることがこれでした。
川越・時の鐘