四万十川ウルトラマラソンの絶景

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ひとり言

きまりごと

四万十川ウルトラマラソンから今日で10日経って、ようやく通常通りの速さで走れるまでに回復しました。過去に参加した100kmウルトラ4回の中で、初めて参加した能登珠洲ウルトラマラソンに次いで酷いものでした。

終わってから色々と思い出して分析すれば、やはりレース全体のペース配分が稚拙だったと言わざるをえません。

いくら今回はタイムは度外視といえども前半のペースがサブ10ペースでは、現時点の私にはオーバーペースだったということです。

当然50Km以降の後半戦突入時点で脚の疲弊が顕著となったのですが、今大会はある決まり事を自分に課しそれを貫いたことがレース翌日からの酷い筋肉疲労を招いたと思っています。

前回のサロマの際も同じ目標を立てて達成しています。それは、

雪ん子
エイドでの補給とスマホ撮影以外は歩かないこと

 


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エイドでの補給とスマホ撮影以外は歩かない

四万十川ウルトラマラソン

眼前に広がる絶景の中を走る

 

歩かない

今回のウルトラマラソンは鼻っから記録は狙うつもりはありません。旅を楽しむをメインテーマとしていましたから大会に向けて気は張ってなく、終始リラックスして高知入りできました。

ただしダラダラと緩〜く走ることだけはしたくなく、ならば前回2018年のサロマで出来たことが今回もできるかどうか?に興味が湧いてきました。それが冒頭の文言です。

エイドでの補給とスマホ撮影以外は歩かないこと
雪ん子

 

これが今回高知県は四万十で決めた課題でした。自分自身と対峙する旅なら今何を自分に課すか、これほどの大自然を前にしてこれだけはやり遂げたいこと、それが給水と写真撮影以外は絶対に歩かないことでした。

四万十川ウルトラマラソンの完走メダル

完走メダル

 

参考記事
サロマ湖100Kウルトラマラソン|春夏秋冬フルコンボ

人生で1度は参加してみたかったこのレース、エントリーしてから実に5ヶ月にも及ぶ準備期間を要しました。 大会当日は真夜中の国道に会場に向けて永遠に続く車列、それはまるで暗闇に浮かぶ万里の長城です。これが ...

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エイドはしっかり休む

四万十川ウルトラマラソンのエイド

エイドは序盤こそフルマラソンとさして変わらずさっと水分を取って補給、食べ物もほとんど取ることなく先へ先へ進みました。

しかし中盤以降はエネルギー不足と疲労が露わとなりしっかり休むことを主眼とし、食べ物も必要と思われるものを適宜摂取するよう努めました。

サロマ湖ウルトラは平坦コースで走りやすく、後半が低温となったため調子がまさかの鰻上りだったのですが、前回との大きな違いは中盤から日差しが強くて25℃くらいまで上がった点です。

暑くなり疲労が重なった後半はエイドが待ち遠しく、次のエイドで寛ぐことをご褒美に頑張って走るパターンの繰り返しとなってしまいました。

 

絶景はしっかりと収める

2022年参加の東京マラソンみたいな異例を除き、私はレース中基本的にスマホは所持せずに走ります。ただ今回は8年前に1回経験しているのでその絶景をとにかくスマホで撮影したい一心でした。

この景色を写真に撮ろうと思い始めてからお腹側にあるウェストポーチよりスマホを取り出し、被写体に向けるまでの動作は走りながらでもタイムロスはほとんどありません。

撮影の際は周りのランナーのご迷惑にならぬようコース脇に寄って立ち止まりパシャリ、終えると走り出しながら再びスマホをお腹のウェストポーチに納めて終了となります。

四万十ウルトラマラソンのエイド

給水にて補給

 

ストップ&ゴーによる負荷が100kmでは何十回と重ねることとなるので、その疲労も幾分あるでしょうが一連の動作でのタイムロス自体は1回の撮影につき10秒ほどだったと思います。

結果何枚かの貴重な写真が撮れたことでスマホ所持を後悔はしていません。フルマラソンでは大抵記録を狙っているので撮影は今後もおそらくないのですが、ウルトラマラソンを走る時は次回もスマホ撮影しながら走りたいと思います。

なぜならウルトラマラソンは自然の中を走り絶景に出会える可能性が高いからです。

四万十川ウルトラマラソンの沈下橋から撮影

岩間沈下橋から

 

レース序盤

吐く息が白くなる気温の中スタートを迎えました。この夏の酷暑からすれば天国と言える気象条件、中盤から暑くなることは分かっていたので、真夏仕様のウエアを身に付けて寒い内に距離を稼ぐ戦略としました。

記録を狙っていないので時計は見ないつもりでもバイブすればチラ見してしまうのがレースというもの、スタートからキロ5分30秒前後で前半の急な坂道まで進んでいきました。

その四万十川ウルトラマラソンの難所、20Km地点の峠越えでは1分くらいペースが落ちるものの富士登山競走の挑戦を3回経験してます (足切り経験とも言う) から、このくらいの坂に根を上げるわけにはいきません。

ちなみに1回目の8年前、この坂は頂上まで走ることができず歩いたことを覚えています。今回は序盤から約束を破ることはできずに歩かずに進めました。

四万十川ウルトラマラソン前半の登り坂

その上り坂は長い

 

中盤

長〜い上りの後の長〜い下りをそろりと降りてくるといよいよ四万十川とご対面となります。

この30km時点で脚が攣りそうな感覚はあったのですが、ペースを落とせば何とかなるものだと知っていますから遠慮なくペースを落としました。

その後は聞いてないよ〜のシャワーランに戸惑いはあったのですがほんの20分くらいの出来事、結局予報通りに日差しが出てきました。そのタイミングで木陰が途絶えるようになり直射日光を浴びることとなります。

四万十川ウルトラマラソン50km地点

50/100km、もう半分?、まだ半分?

 

ハーフの50kmを4時間54分台で通過したことをガーミンは教えてくれたのですが、すでに脚がパンパンでこれ以上のペースアップは論外、キープすることさえ不可能と自覚するコンディションでした。

取り敢えず頑張って61kmの大エイドで色々とリセットしてから考えようとしたのですが、脳内の温度も上がったのか実際は大した対案は思い浮かばずでした。

大エイドからの再スタート後は全くペース上がらず、歩かずに完走を再び自分に言い聞かせる程度におさまります。

雪ん子
ここからあとフルマラソン1本はキツい

 

四万十川ウルトラマラソンのレストステーション

61kmの大エイド

 

終盤

終盤はキロ7分を見るくらいに下がり続ける一方のペースでしたが、不思議と休んだ効果かエイド直後の1キロだけペースが40秒程上がります。

これが休憩や補給の効果だと実感したのですが、キロ6分前後まで回復することはゴールまでありませんでした。

70kmくらいで暑さで朦朧としてくると、昨年フルマラソンチャレンジ以来のあの化身の小悪魔が1年半ぶりに耳元で囁きました。

化身の小悪魔:「ブログネタが一つ減るだけ、なら歩いちゃえよお前」

ここまで来たら引き返せない
雪ん子

 

あの時はあっさり歩いたけど今回は高知県四万十まで来て、そしてあと30km弱でゴールまで走ってきて歩くわけにはいかないと思い直して脚を進めました。

90kmを超えた最終盤は周りのランナーは半分は歩いていたのですが、キロ7分オーバーでも走る動作は続けました。

このままこの身体をゴールまで無事に運ぶことが今回の四万十の最後の目標と思って。

四万十川ウルトラマラソンの90km以降

西日に包まれる最終盤

 

99km地点、最後の坂

もう身体全部が限界点を迎え、無理に上げると攣り症状が酷くて立ち止まることになると思い、90km以降は最後のラスボスに備えるため脚を温存することに注力しました。

四万十川ウルトラマラソの99キロ付近の上り坂

その坂

 

いよいよ訪れた99km地点の最後の上り坂、実に8年ぶりに対峙しました。この8年間で積み上げたものが計り知れないものだからか前回よりも坂が緩やかに見えます。

あの時はもっと応援者が沿道にいて歩きながらも声援を受けたのですが、今回は「無理しないで歩いていいよー」の声かけに対して、

雪ん子
ここで歩いたら意味がない

 

と言い聞かせて走る動きを止めませんでした。

実際は歩きに毛が生えたペースですが、この最後の上り坂で歩いている4人のランナーを抜いたので、やっぱりどんなに遅くても歩きよりは速かったみたいです。

「絶対に歩かない、最後まで歩かない」を胸に頂上へ、それ以降は下りオンリーでここもそろりと降りてゴールを迎えました。目標達成です。

四万十川ウルトラマラソンのゴール前

その時のゴールゲート

 

余談 :ちょっとズルかったかも

ここまで美談のように語って来ましたが、実際は写真撮影は上述のようにわずか10秒程度立ち止まったくらいですが、エイドでは飲んで食って休み過ぎだったかもしれません。

前半50kmが5時間切っているのに、後半が6時間半オーバーです。平坦で後半ヒンヤリしたとしてもサロマより1時間も遅いのはいかがなものか。

70km以降のエイドではパイプ椅子にドッカリ座ってスマホいじりで一服 (煙草は吸ってない) 、長い時は5分くらい休憩していたと思います。

リバティアイランドはどうなった?
雪ん子

 

ウルトラマラソンに参加しながら三冠牝馬誕生が気になる時間帯があったことも事実です。

ただしonとoffのメリハリだけは効いていて、走っている時は最後まで歩かずに集中して走りました。

こういう楽しみ方もあるという一例として参考になればと思います。

四万十川ウルトラマラソン

日が暮れ始めた四万十川

 

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