冬から春へひとつ季節が進み、桜もいよいよ終わりを迎えようとしています。そこで一句、
寒風懐かしき水飲み場
今は頭上に花は散るラン
マラソンシーズンが終わる春からここ数年は7月末のアレを目指して坂道練習に勤しみました。でも昨年は全く太刀打ちできない走力を痛感し、志半ばにして引退を表明、今年エントリーをするつもりはありませんでした。
しかしエントリー直前でひょんなことから再びの挑戦を決めます。

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出ようと決意したある出来事
ルーティーンの夕方ランニングを終えて帰宅すると、隣のご老人が花粉をバッタバッタ払っている所に遭遇しました。そこでちょっと立ち話。
私は知っています。水前寺清子似のこのお方、毎日散歩を欠かさないことを。ランニングコースでよく見かけますから。
10年以上も隣近所なのに顔を覚えてくれないからいつも初対面な会話が繰り広げられます。

清子似 :「そうなのよ嫌ねぇ」

清子似 :「93歳なのにまだお迎えが来ないし、食欲と口だけは達者なのよ」
お元気にお過ごし下さいと伝え我が家に入りました。この時思ったんです。
いつか老いて死を意識するようになるんだなと。それでも毎日ウォーキングで体を動かして、ポジティブで死を恐れない感じが勇ましく感じました。
いつどこで命絶えるか分からないのに、五体満足な自分は秋シーズンまで緩ジョグで濁すのは実に勿体無いと。挑戦権があるならもう一度やってみようと。
これは何か理由をつけて前言撤回するにはいいタイミングだと思ったのでした。
女心と秋の空

マラソン大会、熾烈なクリック合戦復活
久々のクリック合戦に備え、エントリー開始時間前にアクセス準備に入りました。そして迎えた定刻21時、いつものようにフライング気味に、「エントリー」ボタンが「準備中」の段階(20時59分57秒)でアクセスしてひたすら待ち続けました。
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いざクリック合戦|マラソンエントリーのコツ
マラソンシーズン終了と思いきや、これから秋の大会のエントリーがもうじき始まります。 人気が高いマラソン大会に参加するためには抽選を突破するか、クリック合戦(0次関門)に勝利しなくてはなりません。 早速 ...
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上の写真の混雑画面が出ていますが、ここ数年山頂コースは定員割れで再募集しているくらいですから、この先そんなに待たされないと余裕かましていました。
ところが5分経っても10分経ってもつながる気配がありません。

そしてエントリー画面へようやくつながったのが21時12分でした。

超速で必要事項を記入していったのですが、そこに大きな壁がそびえ立ちました。
資格奪取の大会はいつ?
ビブスナンバーはなに?
タイムはいくつ?
の項目。

この山頂コース資格権の入力には大いに手間取りました。慌ててネット検索で過去大会の記録を検索、山頂コース結果一覧 (未完走者) を表示したまでは良かったのですが、今度は細か過ぎて自分の名前を探すのに一苦労です。

無情にも時は刻一刻と過ぎていきます。近年で最も焦ったこの時間が長いこと。マラソン人生初の0次関門敗退を覚悟しました。
つながるまで12分、記入に手こずって12分、これダメかも頼むと念じて最後のボタンをクリック。なんとか無事に21時24分0次関門突破! 24分間の格闘の末に先着エントリー無敗記録は更新されました。
Xを見ていると五合目は毎年のこと、山頂コースでもエントリー負けが多く、富士登山競走の人気ぶりが顕著でした。
山頂コースもクリック合戦だったのは、山頂コースは定員が減ったこと、クライムランからの参加者が加わったこと、前日受付なしに変更されたことが主な理由だと思われます。
可能性ある限り挑戦はやめるべきではない
写真は昨年秋の和歌山ジャズマラソンへの移動中に機中から見えた富士山です。この時は「もう2度とあんなにつらくて惨めは御免!」と上から富士山を見下ろしていました。
来年からは出ないと (愚痴りながら) 一度は決めたことは紛れもない事実ですが、エントリーが完了したのなら腹を括って富士山を速く登る練習に取り組まなければなりません。
ランニングシーンにおいて4か月間は何かを習得・達成するには十分な時間です。その反面やり方によっては現状維持止まりになることも重々承知しています。
まずは3年連続五合目で散っているので昨年までのアプローチではダメ、ですが自分なりに打開策は考えています。サブスリーランナーなら山頂コースはほぼ完走できるレベルという事実が一つのヒントだと思っています。
兎にも角にも再び大目標ができたのでぜぇはぁ頑張ります。
高額エントリー代と宿泊費、交通費を考慮するとカミさんには言えてません。
