
と思ったものの口から言葉は出ませんでした。
緊張の富士登山競走スタート直後、ちょうど平坦路を左折して目の前に富士山頂が視界に入った所でした。
密集する中で皆んながスピードを上げる場面で事件は起こったのです。
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大事なレースでガーミンを落とした
走っている最中に補給ジェルやタブレットを落としたことはあっても、GPSウォッチを落としてしまうランナーは極々少ないはずです。
しかもそれが大会当日、年に1度の勝負レースなら尚更です。
2008年からマラソン大会へ参加し始めてここで81レース目、そんなに出ていて初めてGPSウォッチを損失させてしまう事態に遭遇です。
スタート直後の混乱
後方Dブロックからスタートゲートまでで40秒のビハインド、とにかく早くCブロック集団に追いつき、さらにBブロックへ食い込む必要があります。
よってスタート直後から心拍数がどんどん上昇していきます。当然周りも同じような考えですから皆必死です。
1km程過ぎた金鳥居のちょっと前、密集の中で左隣りのランナーと強めに接触した瞬間でした。
何かが地面に落ちた大きめな音がしたこと、ぶつかった方が「うわっ」と声を上げたこと、そして左腕がふっと軽くなったことでガーミンを落としたことに気付きます。その間約3秒。

取りに戻ることができない現実
きっと普通のマラソン大会なら時計を拾いに戻るのですが、後ろを振り返った瞬間にその気は失せました。

物凄い数のランナーが鬼の形相で迫って来るのですから絶対無理でした。
坂を登り始めた密集場面で逆走して戻れば、転倒を引き起こして大事故になってしまうと思い諦めました。
きっと誰かが届けてくれることを願い、再び富士山方向へスピードを上げました。
マネージメントが台無しに
富士登山競走は波乱の幕開けです。
1年間で最も重要なレースでランニングウォッチを落とすのですから、当然焦るはずなんですがなぜか焦りを通り越して失笑でした。
失笑した後は冷静に対処、無いものは仕方ないのでマイペースで行くしかないと腹を括りました。
ただしGarminを落としてしまったことでコースマネジメントが全く効かない状況に陥ったのです。ある地点におおよそ何分で到着予定の目論見が台無しになったことは大きはハンデでした。
高架下27分くらい
中の茶屋まで40分くらい

五合目までの区間で時計が表示されていたのは、タイム計測用の青マットが敷いてある馬返しだけでした。
ここまでの通過タイムが全くわからなかったので、今振り返ると完走出来るペースではないという危機感が希薄だったと思います。
主原因は時計の欠陥
ガーミンのForeAthlete 645 Musicが欠陥商品ということは以前触れました。
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ゴネた末に新品交換となってから2年以上、予想はしていたのですがやっぱり同じラグ部分が破損してしまいました。
透明のビニールテープで応急処置をして2ヶ月間は延命措置中、登山競走後この夏に新品を購入予定でした。

そしてNewを購入
ゴール後に北麓公園の大会本部にて、翌日には富士吉田警察署に落とし物の届出をしました。しかし未だ発見には至っていません。
ランニングウォッチがなくてなにより問題なのは、キロペースに基づいたポイント練習ができないことです。
登山競走後は緩ジョグで休養期間としたのですが、いよいよ酷暑でもやらねばいかんと思い満を持して公式サイトでポチりました。前回ガーミンの対応が良好だったので次もガーミン購入と決めていました。
Forerunner 570
