新型コロナウイルス感染対策が続く中、最近はもっぱら走るのは夜間となっています。なるたけ人との接触を避けるための措置です。
5月下旬の晴れ渡った休日、久々に明るい時間帯にいつものランニングコースをウォーキングしてみました。
いつもの10キロ、でもいつもと違う10キロ。
気晴らしは大切です。
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ウォーキングはランニングとは違う、そんなところが好き
走りと歩きの決定的な違いは、心臓を酷使するかしないかだと思います。ランニングをすれば心拍数が上がって、少なからず体に負荷が掛かります。
ゆっくり歩いていると心が落ち着き、いろんなイメージやアイディアが湧いてきます。
ウォーキングは足裏の刺激が脳に伝播して、発想が豊かになる効果があると言われています。
インターバル走や閾値走なんかの息を切らすペースでは土台無理な話です。
19年前の懐かしい感じ
コロナウイルス感染対策関連で職場の勤務体系が変わりました。もうすぐ2ヶ月が過ぎようとしています。
職場は2班体制に分けられ、2日勤務の2日休日と変わりました。これは私ごとですが、在宅勤務など働く形が少なからず変わった方がほとんどだと思います。
休日がすぐに訪れることにかこつけて、連夜の夜更かしが増えました。自業自得ですが常に寝不足状態の2ヶ月間でした。
寝不足で体調が整なわない中で20キロ走を行なった時、脚に違和感を感じて半分で断念、経過観察中の今はランニングを控えています。
そんなこんなで久々のウォーキングなのです。
今から19年前、痩せようと決めてまずやったことがウォーキングでした。あの時のように早歩きなんてせず、キロあたり11分半以上かけて力みなく歩いてみます。
懐かしくもゆっくりだから気持ちいい。ただそれだけで十分満足感に浸れます。
歩行者目線
正直なところ、ランニング中に遭遇する歩いている方達、ちょっと邪魔くさいなぁと感じることがいつもありました。
しかしいざ自分がその立場になると、いやいやランナーの方が迷惑だよと思えてきます。表裏一体とはこのことですか。
そんなスレスレ近くを抜いていかなくても・・
マスクかバフを付けましょうよ・・
この暑さでそんなに速いペースで走っちゃって・・
苦悶の表情で楽しいの・・
立場が変われば思うことも変わります。これを反面教師として完治後は再びランニング界へ戻ります。
見える世界がまるで違う
普段はGPSウォーッチとにらめっこしながら走っています。だからペースを気にしないランニングに新鮮さを感じました。
同じコースなのに明るい時間でペースが違うと、こうも見える景色が違うものかと驚くばかりです。
キロあたり4分を切るペースと11分半では天と地の差なのです。インターバル走で見える景色は高速で過ぎていきます。
ウォーキングであればこの季節、まず緑と青が鮮烈に目に飛び込んできます。美しい新緑の季節は嗅覚の刺激も相まって五感を刺激します。
夜間の閾値走でここまで五感を刺激してはくれません。
また、キロ5分ペースでは気付くことがない路面の粗さや微妙な傾斜を、ゆっくり歩いてると確実に感じることができます。
普段は決して走らない反対側の歩道を歩いてみて、やっぱり多摩湖自転車道は走りやすい路面だなぁとの気付きだってありました。そもそも一般的な歩道は小さなアップダウンが多過ぎなのです。多摩湖自転車道には皆無です。
履いているシューズ
ウォーキングに出掛けるためなんとなく選んだシューズが、普段履きに成り下がったランニングシューズでした。
万円単位のランニングシューズは、レース用→練習用→普段履きと経年劣化とともにクラスダウンしていきます。(私の場合)
この日履いて出掛けた靴は、四万十ウルトラマラソンを共に戦ったシューズです。
90キロ過ぎに足の血豆が潰れた瞬間を思い出しました。
当時サイズぴったりの圧着フィーリングが自分好みのシューズでした。そのせいで90キロ走ってきた小指が血豆でパンパンに腫れあがり、痛みは最高潮を迎えます。
日暮れとともに気温が下がり、調子が上がってスパートをかけている最中に限界を超えた血豆が潰れました。
プチッ、そんな破裂音がしたとかしないとか。シューズを見ると小指あたりが血で広く湿っています。激痛だったけど、100キロのゴールを前に感覚が壊れています。
晴れ渡った四万十で自然に溶け込んだあの1日は一生の思い出です。
あの日のことを思い出して歩いていると、2キロくらい(20分以上)は過ぎたでしょうか、思い出に浸っている時間はあっという間に過ぎていきます。
ウルトラマラソンに出たい気分になる
今年は後半に壱岐ウルトラか沖縄100Kウルトラに挑戦したいな、と年初に計画していました。
自分の中で2〜3年に1回はウルトラマラソンに挑戦すると決めています。
過去には2013年能登半島すずウルトラマラソン、2015年四万十ウルトラマラソン、2018年サロマ湖ウルトラマラソンに挑戦、いずれもドラマがありました。
ただ今年決行するウルトラマラソン大会があるのでしょうか。
ぼ〜っと青い空を眺めて歩いていると、やっぱり100キロ走りたいなぁと思えてきます。
ウルトラマラソンの非日常度はフルマラソンの比ではないですから。フルが自分への挑戦と例えるなら、ウルトラマラソンは旅そのものです。旅に飢えているのならウルトラ挑戦が望ましいとの想いです。
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参考
能登半島すずウルトラマラソンは2019年をもって終了
走るのに飽きたら、たまにはウォーキングしたらいい
2月中旬にマラソン大会が中止になった後で、特に今でも日々頑張っているランナーにウォーキングをおすすめしたいと思います。
ルーティーンがあっても一歩引いて、1週間ぐらい気持ちも身体も緩めてみてはいかがでしょうか?
1週間くらいランニングしなくても走力は落ちないですから。仮に落ちたとしても、ちょっとくらいはすぐに元に戻ります。
1週間もノンビリすれば、おそらく超回復が期待できます。久々に走った時、軽い体を体験すれば、常日頃疲労が溜まっていたことに気付くはずです。
故障する前にゆっくり歩いてみましょう。