2019年五合目コースをクリア、その後コロナ禍の中止を経て2022年から2025年まで、山頂コースを4大会連続五合目関門突破ならずのDNFという結果を残しました。
つまり今年2026年は、落第からの五合目コースから再挑戦ということです。
富士登山競走については、試走を含め大会も都度記事にしてブログ内に沢山ありますので、大会の運営やコースなどの詳細は割愛します。
特に昨年の記事なんかは役に立つかと思いますので参照ください。 (五合目までですが)
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富士登山競走山頂コース2025|悔しいから何度でも挑戦してやる
大会当日朝、河口湖駅の向こうに富士山がはっきりと見えました。山体左側に見えてるシェルター (洞門) 辺りが五合目、でもそこより上にどうしたって行けません。 日本一過酷な大会と言われる富士登山競走に跳ね ...
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今更ながら大会運営は安定仕様で改悪なしですので、大会レポ形式で何か伝えられたら良いかなと思います。
来年以降五合目コースに参加し、山頂権利を奪取したいランナーの皆様の参考になればと思います。
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私の五合目コース挑戦記
こんな想いで参加した落第生1年目の五合目コース、一発回答で山頂コースの権利を得るだけではなく、前方ブロックをゲットすること (後ろ2ブロック回避) を目標 として参加しました。
具体的には2時間10分以内で佐藤小屋を目指します。
そんな7年ぶり五合目コースは、ある意味でとってもミラクルな結果となりました。

2026年も健康体で迎え感無量
前泊せずに当日移動
今は前日受付がないこと、五合目コースは山頂コースと違い7:00スタートではなく8:30スタートということもあり、早起きさえすればさほど負担にならないと思い当日車移動としました。
3:30起床からのシャワーで目覚め、最終の準備を整えて自宅を出たのが4:30でした。
ガススタに寄って給油と久々の空気圧を調整し、八王子インターから高速道路へ、途中サービスエリアでトイレ (大) を済ませ、セブンで買った食事を車中でとって6:30前には指定された鍵山の駐車場に到着しました。
場内では係の方がどこに停めるか誘導してくれるので、空きを探す心配は要りません。
到着後カステラを3切れ食し、駐車場内の空いている仮設トイレを利用して、会場行きシャトルバスにすんなり乗り込めました。
途中で7時丁度の市内放送と、大会開始の花火が上がった音をバス内で聞き、「山頂はスタートしたな」と昨年まではあちら側にいたことを懐かしみ、来年はそこにいれればと願いました。

鍵山の駐車場
手荷物預けから最終のトイレとアップまで
会場に到着すると例年通り市役所の隅で着替え、持ち物の最終チェックをして手荷物預けへ向かいます。
この時初めてソフトフラスク (250ml) を忘れたことに気付きます。発汗に備えて、手に水分を携帯して補給しながら走る予定でした。
昨年スタート後に紛失したガーミン、その時と同じく腹を括ります。
ちなみにトイレは、市役所から2番目に近い場所に7:40位に行くと列はまだありませんでした。
でも数分後用を足してトイレを出ると、僅か数分で30人くらい並んでいました。ですからスタート50分前ならスムーズにトイレを済ませられます。
その後は、大量発汗は確定事項なので、スタート整列までペットボトルを持ってアップ、合間合間で給水してなるたけ体内に水分を溜め込みました。
身体の動き云々よりも、1度強制的にゼィハァさせ心拍数を上げておきたかったので、ダッシュ中心のアップのためにスタート位置の反対方向へ、かなり離れた所で同じくアップしているランナーが数名いました。

年1のスタート会場・富士吉田市役所
スタートから浅間神社まで
これを特典と言っていいのやら、山頂コースでちょっと足りない落第の判を押されたランナーが五合目コースへ再挑戦すると、スペシャルナンバーの後ろ最前列Fブロックが提供されます。 (大会側の温情に感謝)
山頂コースのスタート時は曇りで期待したのですが、五合目のスタート時には例年通りの晴れで日差しが背中に刺さりました。
下界の方では涼しくないのが富士登山競走です。
それだけ富士山の気候が安定した時期を狙って開催されているということですが、分かっていても毎年辟易します。
2026年はスタート時の気温が約26℃、湿度は85%を超えていました。
そんな過酷な気象条件のなか、整列からあっという間に時は流れ、他の大会の比ではない緊張と高揚感の中でスタートの号砲が鳴りました。

大鳥居
(以下写真は過去の試走時を含む)
早朝から心拍数を最大付近まで上げていきますが、馬返しまで1時間5分と言い聞かせているくせにペース上がらず、毎年スピードが落ちている現状を突きつけられます。
最前列ブロックからスタートした割には、金鳥居、T字路、浅間神社とアドバンテージを感じることは1度もありませんでした。
T字路を左折し束の間の平坦は瞬殺で終わり、すでに大量発汗が始まっていて全身が濡れてきました。
フラスクを忘れたこともあり五合目までにある4ヶ所の給水所は、足を止めて十分過ぎるくらい飲むと決めていました。

浅間神社脇の最初の給水所
浅間神社から中の茶屋まで
今回の五合目コースで最もキツかったのは、馬返し前の急坂ではなくこの区間でした。
試走しなかったツケが回ったのか、まぁとにかく高速 (東富士五湖道路) から中茶屋までが長いこと長いこと。
高架下から遥か前方を上り切れば中の茶屋との認識だったのですが、上り切った先で中の茶屋見えずの上り直線・・・早くも心が折れかけています。
そして山頂コース完走のペースには程遠く、かつ五合目コース突破にも足りないペースで進んでいることは容易にわかりました。
この時ガーミンで心拍数を確認すると160オーバー、頑張ってはいるが実力が足りない現実。
今できることを精一杯やるだけ、これ以上心拍を上げるのは危険と判断、この心拍数近辺で頑張ることにします。この判断ができたのはガーミン570を購入したおかげでした。
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最新のGARMIN Forerunner 570 を購入して分かったこと
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中の茶屋までの長い上り
中の茶屋から馬返しまで
ようやっと中の茶屋を通過、歩かなければ馬返しまであと30分も掛からないはず。
例の左ガードレールからの約1kmが勝負だと思って、とにかくそこまで絶対に歩かない決意でピッチを刻んでいきました。
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脚力が衰えたのか、心肺機能が衰えたのか出力が弱い感じがずっと続きます。 (心拍数は馬返しまで160〜165)
それでもガーミンの心拍計を頼りに、上げ過ぎず下げ過ぎずを意識して馬返しを目指しました。
左ガードレールから馬返し間近になると歩き始めるランナーが多くなります。
それでも自分はひたすら走る、あと1kmだから歩かず走る、歩かず走る
散々馬返しまでは歩かないと言っておきながら早歩きに、今は終わってみれば歩かずに走り続ける精神力が足りなかったのだと思います。

ようやく現れた馬返し
馬返しから五合目まで
歩いたことで息は整いつつ馬返しに到着、そして今年も異常発汗は健在しここの給水でもしこたま飲んで先に備えました。
馬返し到達が過去最遅の1時間13分台、ここまでを半分とすると五合目の到達予測が2時間26分となります。
この厳しい現状を目の前にして覚悟を決めました。どうせこのままでは山頂権利は厳しい、ならば残りは出し切ってみようと。
そこで禁断のカフェイン200mmを投入、後半に気持ちで負けない対策をしておきました。
馬返し後の浸透升付近やその後の緩斜面にて、あれ?ここは走る場所なのでは、そこで歩いているランナーが結構多かったです。
2時間15分以内で五合目まで到達するレベルのランナーは、ここでは絶対に走っています。伊達に4年連続山頂コースに参加していません。
小走り区間が増えるにつれて、忘れかけていたアドレナリンが大量放出されたのをはっきりと感じました。

走れる所は極力走るが正解
またこの日トレランシューズを選んだことも奏功しました。
MERRELLのシューズはグリップ抜群で全く滑らないし軽量、周りと比べてペースが早くどんどん抜いていきます。
少なくとも高性能トレランシューズなら、滑らなそうな着地点を探す必要はありませんでした。 (でもロードは遅いかな)
今をときめくロード用の高スペックを履いたランナーは、濡れた岩場で結構滑っている場面を目撃しました。 (これは馬返しまでとトレードオフ)

MERRELL MTL SKYFIRE 2
もう一点大きかったのは馬返し前で歩いたおかげか、立ち止まる様な足攣り症状が出なかったことです。
1回だけ転びそうで両手を着いた瞬間にピキッと攣りかけたのですが、直ぐにスピードを落として回避、このへんは長年の経験が生きます。
また実戦投入した冷感アームカバーが体温を下げるのに役立ちました。高度が上がり気温も下がり始めて効果を如何なく発揮します。

暑さ対策はMISSONの冷感アームカバー
馬返し以降は快調そのもの、ようやくの本領発揮です。
身体の動きよりも深く吐いて吸う呼吸のリズムを意識し、テンポ良く進めたお陰で五合目まで結構な数のランナーを抜いたことも先を急ぐモチベーションとなりました。
沿道で毎年鐘を鳴らしている方から「ギリ行けるー」との声を頂き、ついにアドレナリンがMAX値に達しました。
日常生活では絶対に放出されない量です。マラソン大会やポイント練習含めても年に数回あるかないかのトランス状態に突入しました。

あと少し
佐藤小屋 (ゴール) 直前
そうして大会翌日に投稿したあの記事のあのセリフに繋がります。
「あと20秒走れ〜〜っ」
金切り声にも似た声が上から降ってきます。
見上げるとゴールの佐藤小屋がちらっと見えました。
どうやら秒単位の結果が訪れる模様、前後のランナーも私も最後の力を振り絞り、押し退ける様に必死で駆け上がります。
視界が開けたらそこにゴールの青い計測マット、はんにゃの形相で通過した際ゴール横のデジタル時計は右2桁が58を示しているのを確認しました。

奥から現れてゴール (佐藤小屋)
笑う訳にはいかない現状
ゴール後に止めた左腕のガーミンを覗くと2:20:02、
でも公式の速報タイムを見るまで諦めることはできません。
スマホは北麓公園行きの手荷物に入れたので、速報の確認は公園に戻ってからとなりました。
ヤキモキしてシャトルバスに乗り込み五合目から下界へ、最後の審判がどんなものか不安になりながらも、出発してしばらく経つと富士スバルラインの程よい横揺れに寝落ちしていました。

北麓公園、今年も賑わう
手元の時計では五合目挑戦権はタイムオーバー、でもゴールの瞬間見た公式時計は間違いなく58秒を指していました。完全にキマっていたので、それはハッキリと覚えています。
ボランティアの手際良い動きから手荷物預けを受け取ると、芝生に陣取り真っ先にスマホを取り出して速報を確認します。
2:19:57
どうやら3秒だけ間に合ったみたいです。

富士吉田市のコーンはこれでこそ
最低限の目標だった山頂コース挑戦権を確保し、力が抜けて安堵の気持ちになりました。
ただし前方ブロックを狙ったのに来年は最後方ブロック、スタートロスを考慮するとまた一段と五合目関門突破ははるか遠いのが現状です。
日本一過酷な富士登山競走にて、あと5分縮めるのが至難の業であることは重々承知しております。
そもそも1度も五合目関門を2時間15分以内で通過したことはありません。(涼しい気温下の試走で1度だけ)
山頂コースに挑戦できるのは素直に嬉しいのですが、この3秒のおかげで (のせいで) 向こう3年間また苦しむことになりそうです。

夏空の北麓公園から、今年も夏の開始
手ぶらがいい
話は戻って今回フラスクを家に忘れた件です。
高温多湿ですから水分を補給しながら走るつもりでしたが、結果論から言うと両手に何も持たない方が走りやすく正解でした。
忘れたことで逆にスタート前にしっかり給水したこと、冷感アームカバーに水を掛けて出発したこと、各エイドでも立ち止まって十分に飲んだことで五合目まで水分の不足感はありませんでした。
少なくとも五合目コースならば、持ち物は補給ジェルなどでそんなにいらないし、身軽な手ぶらの方が断然動きやすいと思います。

フラスクを持って水分補給は好みの問題
タイム比 (スタート〜馬返し〜五合目)
富士登山競走において【スタート→馬返し : 馬返し→五合目】までのおおよそのタイム比は【 1 : 1 】と上述しました。また過去記事でもそう書いています。
ですが、周りの方のタイムや今大会での実感で訂正、山頂コースみたいな渋滞や極端な体調変化がなければ、【 1 : 0.9 】くらいが正確な比率かなと思います。
来年五合目コースにチャレンジする方に私がお伝えできることは、馬返しまで1時間13分台であっても、2時間20分以内の山頂コース権利は取れる可能性があるということです。
【 1時間13分台 : 1 時間6分台】

山頂コースでは、五合目関門は最初の一歩
実力通り
これはずっと気になっていました。
この走りで自分自身の今の走力を再確認、、現時点で私はこの上なくサブ3.5の走力であるということです。
東京マラソンでのギリギリのサブ3.5と、富士登山競走にて五合目通過がギリギリの2時間20分切るくらいから間違いないかなと思います。
やっぱり昨年記事内で言った通り、サブ3.5なら五合目コースは通用しますが、山頂コースの完走はかなり厳しい結果が待ち受けると言えることは間違いありません。

登山競走でこの景色はやっぱり遠い
来年以降、山頂コースをどうするか?
2026年は34.5%という恐ろしいまでの山頂コース完走率 (過去1位?)、そして今年もボリュームゾーンの渋滞は健在だった模様です。
弊ブログへコメントを頂いた方 (山頂コース制覇) の話ですと、今年も山頂コースはシングルトラックにて酷い渋滞で立ち止まったそうです。 (五合目コースは穏やかな渋滞)
その方の馬返しの通過が1時間5分台、やはりこの馬返し1時間数分台が、まず一つの足切りタイムと思って間違いないと思います。
五合目コースではその時間帯の実力者は多くなく、立ち止まるほどの渋滞は皆無でした。
しかし猛者しかいない山頂コースは別です。
渋滞があるかないかの観点では、「抑えて入る」は五合目コースでは有効、馬返し1時間13分台でも権利は得ることができました。
でも山頂コースでは、ギリギリランナーでは「抑えて入る」の余地はありません。
現時点で来年は五合目関門がどうせ厳しいのなら、撃沈必至の馬返しまでのタイムトライアルで挑むくらいの覚悟が必要だと思います。

五合目以降が面白いのも登山競走
いや〜また参加したい度
この大会についてだけは言いたいことがあります。
またはこの大会を目標に、フルマラソンでサブ3.5以上を目指してみましょう。
毎年言っていますが、唯一無二の富士山を舞台にした日本一過酷なレース、参加すれば分かる優秀な大会運営と、キツいだけではない (だけとも言う) 絶景コース、そして他大会では味わえない超抜な達成感を得てみたいと思いませんか?
それくらい魅力が詰まった大会です。
この大会の回し者ではありませんが、チャレンジ精神旺盛な方は参加して人生に損はありません。
いや〜また参加したい度

栄光のゴール地点
