仕事から帰宅後は夕方には玄関を出て、いつものお気に入りのランニングコースを辿るのがいつものルーティーンです。
すれ違うランナーの顔ぶれは普段通り、ですが目の前に広がる風景が変化していました。
先月までは真っ暗闇の中のスタートだったのですが、日が暮れた直後の夕焼け空が明るく見えます。冬至からわずかひと月で日が伸びました。
そんな季節の変化を目で感じた姫路城マラソン2週間前※、定番とも言える20キロ走にチャレンジしてみました。
※2024年1月26日に走りました
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フルマラソン2週間前の調整に20キロ走
姫路の3週前に3時間Eペース走を無難にやり遂げた先週、迎えたフル2週間前のメニューは定石の20キロレースペース走としました。
いきなり結論から言うと大失敗ランニングとなったのですが、フルマラソンに向けて実力を把握するという点においては有意義だったと思うようにします。以下そこまでの過程です。
設定ペース
身体が動くがままペースを任せて走ることは大事なことなのですが、一方でフルマラソン前の大事な練習なのでここはキチンとペース設定を決めました。
これまでの30キロ以上のロング走の結果と、姫路城マラソンでサブ3.5奪還を目指して、サブ3.5走破ペースより10秒速いキロ4:48付近で設定しました。※
今日は調子が良くても悪くても、このペースを維持することに注力します。
遅れたら踏み込んだり、速ければ抑制したりしてペース維持を標榜に走り切ることを目標として玄関を出ました。
※前提としてベストタイムは3時間17分台です
設定ペースが守れない
この日は走り出しから調子が良くキロ4:30台前半を連発します。
どう考えても今日は本意ではないのですが、本番が近くなり気持ちが入っているのかこのペースでキツさを全く感じないのでそのまま歩を進めました。
ここでマネージメントを発揮してペースを意図的に落とすべきなのですが、これができないから大会で何度も撃沈してきたのでしょう。
走り出してからペースを決めるのとは違って、スタート前から設定ペースを決めていたのですから今日は無理にでも落とすべきでした。
追い風マジックと向かい風リアリティ
この日は北西寄りの風が強いことは事前に調べて知っていました。
往路は東に向かって走るので当然追い風、ある程度気分良く走れると思ったのですが、ガーミンが示すペースが想定以上の速さを記録し続けるのを見て気分が高揚しないはずはありません。
調子良く速いペースで走れている理由が、自分の走力UPによるものなのか?、それとも強風の追い風によるものなのか?それは折り返して向かい風となる復路でわかるはずです。
そうして迎えた折り返し地点、ここまで快調にキロ4:30台で走ってきた実績は嘘ではありません。
しかし折り返した直後に現実を突きつけられました。
想定ペースより10秒速く走れたのは追い風のおかげ、溜まっていく貯金と同じ速度で借金が増えていく現実。
復路は頑張って10秒落ち、結局プラマイゼロの設定ペース通りできっちり帳尻が合いました。
16km地点でやめた
以前よりもガッツがなくなったと言えばそれまでですが、(50代が目前と迫り) なりふり構わず遂行するより心の声を聞いて無茶はしないようになっています。
冷たい向かい風が強烈過ぎて身体が冷えて強張り始めたこと、ペースがキロ4:50までガクッと落ちたことでメンタルが終焉を迎えたことで4kmを残して足を止めて歩き出しました。
星空の下で自問自答を繰り返しながら歩いていたのですが、体温が下がりそれどころではありません。そう、ちんたら歩いている場合ではないのです。
自宅まであと3kmちょっと、冷え切った身体に鞭打って高速ピッチで熱を発動しました。この時期に風邪やアレを患う訳にはいきません。
失敗を糧 (かて) に
自分はどの位速いペースで走るとフルマラソンでペース保持が困難になるのか、それが昨秋以降からのロング走 (30km以上) で分かっていただけに、2週間前の大事な日に無謀とも言える走りをしたことにちょっぴり後悔しています。
フルマラソンのベストタイムを出した時のペースで走ると、今現在の実力だと撃沈することが如実にわかっただけでも今回の失敗の価値はあったとポジティブに捉えておきます。
随分前に自分を律せられないランナーは怪我をすると発言したのですが、今回の距離走の体験から、予め決めたペースで自分を律せられないランナーは撃沈しますと再び発言しておきます。
設定ペースで走ることを決めたら、練習や本番では調子が良くてもそれを遵守することが肝要であると今回身に沁みました。
次回のフルマラソン1週前は、そこを重点的に取り組んでみたいと思います。