数年前に繰り返して肉離れを発症した時期に、大小様々な鋭い痛みを繰り返した後に結局中程度以上の怪我となり「またか」と意気消沈しました。
当然怪我を起こせば走れないジレンマに悩まされ、日にちを重ねるにつけてメンタル面はどん底まで落ちていきます。
こんな痛みが長引く体験はできればしたくはないのですが、なぜだか経験上ケガには必ず前兆があったと事後に思い出します。その時点で最善の対策を施していれば防げたはずの怪我、それを軽視したために故障を繰り返す結果となるのです。
そして世にはハインリッヒの法則なるものがあり、労働災害における危険リスク低減を提唱する語句として様々なシーンで認知されています。これをランニングに当てはめてみれば、大事の前の回避策に適応するのではないか?と思い調べ書き起こしてみました。
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ハインリッヒの法則とは
ハインリッヒの法則
死亡などの重大事故や災害が1件発生する背景には、29件の軽度の事故や災害があり、さらにその背景には300件のヒヤリハットがある
ハインリッヒの法則は「1 : 29 : 300の法則」とも言われ、300ちょっとヒヤリハットを重ねていくと、死を招きかねない大事故が1つは起きてしまうと言われる法則です。
死者が出るような重大事故が発生する背景には、必ず原因を積み重ねた大きな理由が一つあるということです。
ヒヤリハットとは
ヒヤリハットとはその名の通り日常生活や職場内など、あらゆるシーンにおけるリスク管理に関与し、大事故になりかねないゾッとするような事象が元になっています。
重大事故発生の裏にはこの細かな「ヒヤリハット」がいくつも存在するのです。普段から大きな怪我に至らなくても、ヒヤリやハッとした危険を誰でも感じたことがあるはずです。それが死亡事故に至らないように努めなければなりません。
ランニングにおけるヒヤリハット例
仕事場や家庭内といった公私伴なう日常生活上だけではなく、ランニング時に体験するヒヤリハットをその時に自認すべきです。
その上で怪我リスク軽減を目指することを常に念頭に置き習慣化します。以下は私が経験上ランニング時に遭遇したヒヤリハット例となります。
事例
・すり減ったランニングシューズを履いて雨の中でマンホールでスリップ
・信号機がない交差点をハイペースで走って周囲確認せず、左折してきたトラックと接触間近
・暗がりの中で階段を降りていたら一段踏み外してしまい膝から大量出血、上皮の損傷だけで済む
・夕方に暗がりの濡れた下り路面が行き止まりで急停止、滑ってしまい派手に転倒
・気温が低下した富士山で下痢症状、次のトイレが1時間先
・前から来た自転車が避けてくれずあわや正面衝突(目が不自由そうな老人)
・雨上がりの走路に巨大カエルが大量鎮座、踏んづけてしまい転倒しそうに
・皇居ランにて子供が予測不能な動きで急に走路に飛び出して、避けきれずに子供を守って自身は怪我
ランニング時に体験するヒヤリハットは経験上では、主に肉離れやシンスプリントなどの故障やつまずき、走路での他者との接触による転倒が該当します。
このような怪我への対策は常日頃から周りに気配りしてシグナルをキャッチすることが重要であり車の運転同様、危険予測を常に頭の中で脳内回転するすることで回避でるはずです。
ランニング時の怪我や転倒をなくすため
世の中は絶えず危険と隣り合わせ、ということを事例のようにランニング時に大きな事故や故障につながることをハインリッヒの法則は示唆しています。
細かい小さな怪我や事故が身の周りに増えてきたら、大きな怪我になる前兆で危険察知に尽力すべきです。またもしもこのような危険の情報共有がなされれば、事故 (故障)を未然に防げる可能性が増します。
ランナー同士 (ランナーカテのブログ内で) 各自が体験した「ヒヤリハット」の情報共有をし、各々が思考停止とならずに対策を考え続ければ望むことのない大事故を防ぐことはできると確信しています。
弊ブログが大事故リスクの回避一助になれば幸いと思いこの記事はあります。