東京マラソン2026へ更新
東京マラソンは2020年大会から天皇誕生日が2月23日への変更を受け、以前より1週延びて3月第1週目の日曜日に開催となっています。
冬から春に季節が変わるこの時期は三寒四温となり、気温面でこの1週間差が与える影響は小さくないかもしれません。
記録が狙えるコースかつシーズンラストの大会ですから、できるだけ走りやすい低気温で走りたいものです。
今記事では過去の大会当日と今開催日の気温情報、またその対策をまとめてみました。
晴れやかな東京マラソンに当選した幸運なランナー (自分も含め) へ、この情報が届けば幸いです。
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過去10年の東京マラソンの気温
2月下旬から3月にかけて東京は、統計的に晴れや曇りの日が圧倒的に多く雨はほとんどありません。
文字通り晴れの舞台を走るランナーにとってありがたいことです。
しかし練習の成果を十二分に発揮する日が、冷たい雨や強風である場合もなくはありません。
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東京マラソン|シーズンラストは極寒の雨の中で
2019年3月3日東京マラソンは最高気温10℃、最低気温5℃、曇のち雨、風速1〜2mの前日予報。 最高の気候条件キターッと小躍りした決戦前夜、私にマラソンの神が舞い降りたと思っていました。 しかし一転 ...
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過去の東京マラソンスタート時の気温は意外と安定
これまでの東京マラソン当日、スタート時の気温に関しては概ね低く、日中の気温上昇と比べてブレが少なくとても安定しています。
今回フォーカスするのは、第1回2007年大会から第18回2025年大会までです。
新宿都庁前スタート時 (午前9:05) の気温は公式サイトから、また最高気温はゴールの東京大手町の数値を気象庁のサイトより抜粋しています。
東京マラソン過去の気温
| スタート時の気温 (℃) |
最高気温 (℃) |
天気 | |
| 2007年2月17日 | 5.2 | 12.9 | 晴れ |
| 2008年2月17日 | 2.0 | 6.9 | 晴れ |
| 2009年3月22日 | 15.5 | 17.0 | 曇り |
| 2010年2月28日 | 5.0 | 8.4 | 雨みぞれ |
| 2011年2月27日 | 10.8 | 18.7 | 晴れ |
| 2012年2日26日 | 6.0 | 9.2 | 曇り |
| 2013年2月24日 | 3.6 | 8.1 | 晴れ |
| 2014年2月23日 | 4.0 | 8.3 | 曇り |
| 2015年2月21日 | 8.0 | 10.5 | 曇り |
| 2016年2月28日 | 11.7 | 14.8 | 晴れ |
| 2017年2月26日 | 9.4 | 14.2 | 晴れ |
| 2018年2月25日 | 6.0 | 8.9 | 曇り |
| 2019年3月3日 | 5.4 | 10.4 | 雨 |
| 2020年3月1日 | 11.5 | 17.9 | 曇り |
| 2022年3月6日 | 7.8 | 13.9 | 晴れ |
| 2023年3月5日 | 8.5 | 13.1 | 曇り |
| 2024年3月3日 | 9.6 | 13.4 | 曇り |
| 2025年3月2日 | 14.0 | 22.1 | 晴れ |
| 平均 | 8.0 | 12.7 |
※2021年はコロナで中止
過去を振り返ってみると都庁前のスタート時の平均気温は8.0℃です。今まで殆どが10℃以下ですが、どうしようもない位の極寒ということはなさそうです。
天候に関して、過去18回でスタート時に雨に打たれたのがわずか2回のみ、雨さえ降らなければスタート時の気温は厳しいものではありません。
また最高気温の平均は12.7℃、この気温だと暑さで攣ったりバテバテとはなりにくい状況と考えられます。
メモ
2019年の日中は雨で6℃くらい、朝から天候も気温もほとんど変わらない厳しい日となりました。最高気温10.4℃は0時に記録したものです。
東京マラソン開催日3月1日の気温は?
それでは次に今回の第19回大会開催日2026年3月1日の気温について見ていきましょう。
統計的に納得感を持てるよう、気象庁のサイトから過去20年分の3月1日の気温について調べてみました。
過去20年の東京・大手町3月1日の気温
| 年 | 最低(℃) | 最高(℃) |
| 2006 | 2.9 | 8.4 |
| 2007 | 5.4 | 13.2 |
| 2008 | 4.9 | 14.2 |
| 2009 | 5.5 | 9.0 |
| 2010 | 6.3 | 14.7 |
| 2011 | 4.4 | 7.8 |
| 2012 | 3.3 | 12.4 |
| 2013 | 7.9 | 17.6 |
| 2014 | 7.0 | 12.7 |
| 2015 | 5.4 | 9.8 |
| 2016 | 2.1 | 10.3 |
| 2017 | 1.4 | 11.1 |
| 2018 | 6.7 | 20.3 |
| 2019 | 6.5 | 13.1 |
| 2020 | 6.6 | 17.9 |
| 2021 | 4.6 | 19.1 |
| 2022 | 4.9 | 18.3 |
| 2023 | 7.3 | 19.4 |
| 2024 | 3.7 | 16.4 |
| 2025 | 6.5 | 19.7 |
| 平均 | 5.7 | 14.3 |
平均値だけを見ると最高気温は14.3℃ですが、温暖化の影響かここ10年で7回16℃以上であることに気付きます。
よって2026年も20℃近くま上がる可能性を頭の隅に置いておく必要があります。
ただし、もし気温が平均値で収まって無風 & 天候が曇りならば、2026年3月1日はフルマラソンにとってこれ以上ない好条件となる可能性を秘めています。
東京マラソンの防寒対策
1月や2月の真冬の大会と違ってそろそろ寒さが緩んでくる3月1週目ですから、スタート前やレース中の最大級の防寒対策はもはや必要ないと考えます。
スタート前の防寒対策
とにかく日本最大級の規模である東京マラソンは、それはもうブロック整列時間が早い設定となっています。ポジション取りを考えているランナーはスタートまで1時間近く薄着の走る格好で待機することになります。
そこで、もはや定番ですがマラソンスタート前の防寒対策を下記にまとめました。
ポンチョ
100円ショップカッパ
カイロ
エマージェンシーシート
古着
ホットジェル
この中でも特におすすめなのがエマージェンシーシートです。災害や遭難時に低体温症を防ぐために使われるものです。
防寒対策としてハサミで切って大きさを調整、首やお腹に巻いたりゼッケンの裏に貼ったりすると保温効果と防風効果が期待できます。気温4℃の別大に参加してその効果を体感しました。
お腹が下りがちなランナーの切り札的存在になります。
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マラソン大会のスタート前、最強の防寒具エマージェンシーシートがおすすめ
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レース中の防寒対策
レース中の防寒対策は走力によってまちまちとなるのが正直なところです。感覚的にはサブ4以降のランナーはもう一枚インナーを増やしたり、コンプレッションタイツの着用で防寒対策をした方が得策です。
東京マラソンの制限時間は7時間と他大会と比べ長めの設定となっています。最高気温を記録する午後2時位を過ぎるとぐっと気温が下がる場合があります。
ゴール時間が午後2時台、3時台になりそうなランナーはスタート時に身に付けていたものを再度身につけるため、持って走ったりウエストポーチに入れたりして防寒具を携帯することで防寒対策とする気構えが必要となります。
最後に
マラソンの記録に気温が大きく関係していることは、もはや疑いようがない事実です。
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マラソン(走ること)と気温|パフォーマンスへの影響大
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そういった意味合いで東京マラソン2026が行われる2026年3月1日は過去のデータ分析からすると、マラソンという走る競技において好条件となる確率が高い日となっています。
幸運を掴み東京マラソンに参加するランナーの皆様、良き気象条件を心から願っています。きっとベストタイムを狙えるマラソン日和がそこにあるはずです。

ゴールまであとわずか
丸の内仲通り

