『本番に向けての練習大会』
いきなり結論から言うとこの大会の特徴、そのものはこういった位置付けとなります。
全国各地で開催されているアールビズ主催の30Kシリーズそれは、一人ではなかなか踏み切れない30Km走を、ペースメーカーと給水でサポートし気兼ねなくロング走を敢行できる大会となります。
私は過去2回、荒川河川敷で行われている東京30Kは経験済みでしたが、今回は自宅近くの立川は国営昭和記念公園で開催されるここへ参加してきました。
当日は低い気温・天候曇り・無風といった、マラソンを走る上では最上級の気象条件の中で行われました。

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西東京30Kの特徴
この大会の最大の特徴は、フルマラソン完走タイム30分毎にペースランナーが付くことです。※
自分が狙うタイムでペースランナーについていければ、1人では難しい質の高いポイント練習を狙って行うことができます。以下その他の特徴もまとめてみました。
※コロナ禍にあってはペースランナーなし
※2025年大会では15分毎にペースランナーあり
コースについて
国営昭和記念公園内の1周5km特設周回コースをグルグルと6周するだけですが、イメージ的には皇居で30Kmロング走をやる感じにとても似ています。
きつ過ぎずゆる過ぎない程よいアップダウンがあり、このアップダウンが隠し味的な役目を果たし、平坦コースよりも負荷が高く走力を押し上げてくれます。

一部を除き全般的に道幅は広い方で、ペースメーカー周辺以外はスタート直後から渋滞はありません。(ペースランナー同士が周回遅れで被ると、追い抜きで渋滞で給水ができない場合あり)
また折り返しが無い分減速の機会はなく、荒川河川敷コースで行われる同大会より昭和記念公園コースの方が走りやすい印象が残りました。
給水所について
給水所は2.5km毎にあって1周5Kmで2回あり、スポーツドリンクがメインであり、これは参加費を考慮すると必要十分と思われます。
固形物が必要ならば持参して対策としましょう。
20km走破の5周目突入時にでアミノバイタルパーフェクトエネルギーが配布され、補給食のバックアシストは十分です。もしもそれが相性良ければ本番でも使用してみましょう。
トイレについて
広大な昭和記念公園、メイン会場やコースから離れた所にトイレは無数にあります。よってスタート前のトイレ待ちストレスは皆無です。
これが河川敷コースの仮設トイレではそうはいきません。以前参加した東京30Kではフルマラソン大会並の混雑っぷりでした。
ペーサーについて
西東京30Kには30分単位でしかペーサーが用意されていないので、フルの目標タイムがサブ3.15とかサブ3.45とかのランナーは単独走になりやすいのが難点、ペーサー設定は15分毎の方が参加者ニーズに合っていると思います。(上述の通り2025年時点ではペーサーは15分毎)
また、ペースメーカーに付くと集団走で給水が取りにくいうえに走りづらい(風除け、引っ張りあえる利点はあり)のでペーサーをうまく使うコツは経験上次の通りとなります。
ペースメーカーの後方50m位の位置で間隔を保って走る
コスパについて
エントリー料の3700円※には、昭和記念公園入場料(大人410円)、長袖Tシャツ、アミノバイタル(プロ、パーフェクト2個、ゴールド、ウォーター)、給食が含まれています。
それを加味すればコスパは非常に高いです。参加費が安い分、会場案内、エイド、ブース等は必要最低限になっています。
ムダを削ぎ落としコストをかけていない大会なので見た目は質素と映りますが、ランナーは走るために来訪しているのでこれで十分と私は思います。
※2019年は3300円、2024年は5000円、2025年は通常エントリーで6000円と情勢に合わせ上昇中
東京30Kの大会レポ評価
今回もRUNNETの大会レポを全て読み、主だったものをピックアップしてみました。
良い口コミ
- 参加人数が多過ぎずトイレのストレスがない
- 参加賞が長袖Tシャツはありがたい
- 3時間のペースメーカーは最初から最後まで安定したペースで実践的な練習となった
- 背中のゼッケンに目標の出走大会が記載してあり、見ていると面白いし飽きない
- ゴール後の冷えた体にホットレモンのセルフサービスは大変有難かった
- ペースメーカーの皆さんが素晴らしい(ペースメイク、声掛けなど)
- ストイックなランナー向き
- 寒かった影響で、一般入場者がほぼいなく、貸切状態だった
悪い口コミ
- ゴールが分かりにくく立ち止まる子供がいた
- 更衣室(更衣テント)が狭過ぎて中に入れなかった
- 受付で長蛇の列、WEBにした意味があるのか疑問
- 受付で渋滞、係員を倍にするか事前送付にしてもらいたい
- 女性更衣室が1つでとても狭く、入れなかった
- 給水所にてゴミ箱をもっと先にも設置して頂きたい
- ペーサーのペース設定を細かく設定してもらいたい
RUNNET大会レポ 2019.1.20現在
更衣室は小さい簡易テントで満員御礼、ゴール後は目立たない所で寒空の下着替えざる得なかった状況でした。
もう少し大きく、数も増やして欲しいのは山々ですが、そうするときっと参加費が上がってしまうんです。
多くは男性参加であること、この大会開催時が冬晴れとなる確率が高い時期であること、以下を考慮すると男性は青空着替えで済むので行為スペースは必要十分と思われます。
西東京30Kと東京30Kを比較
昭和記念公園周回コースの「西東京30K」と、荒川河川敷コースの「東京30K」ではどちらが参加するには良いか?
結論から言うと西東京30Kの方が練習という観点で言えばかなり有意義です。
《2020年時点》
西東京30K | 東京30K | |
場所 | 昭和記念公園 | 荒川河川敷 |
コース | 周回コース | 変則折り返し |
トイレ | 公園内に無数 | 仮説と常設あるが少ない |
道幅 | 広い | 狭い |
アップダウン | 適度にあり | なし |
参加人数 | 適度で走りやすい | 過剰で走りにくい |
参加費 | 3700円 安い | 6500円 高い |
ナンバー事前送付 | ◯ | ◯ |
ペースランナー | 30分毎※ | 15分毎 |
西東京ではアップダウンあり、カーブあり直線ありで参加者数も適度なので実戦さながら、集団から離れたゾーンで走れば道幅の広さからストレスがない良い練習を積めます。
またご覧の通り参加費が荒川河川敷の大会の半分 (2020年当時) です。ランナー間で口コミが広がって参加者が西東京に流れてくる可能性があります。
次の開催では大幅に参加者が増えるかもしれません。
2025年大会は参加者数が1500人を越え、30Kシリーズ屈指の人気大会へ上り詰めました。
いや〜また参加したい度
この大会はあくまでも本番に向けての練習なので、本番を想定して色々と試してみることをお勧めします。
例えば
- 集団走での走り方
- 30キロ走の自己ベストを目指す
- 本番のレースペース走
- 補給食(摂るタイミング、初試食)を試す
これらのシミュレーションをしたりして、各自が何らかのテーマを決めて走れば普段のぼっち練より効果性はずっと高くなります。
かくいう私は軽度の肉離れからの回復途上なのでテーマを、「脚の様子を見ながら徹底したEasyペース走」に決め参加しました。
調子が良くても上げないこと、調子が悪くても最後まで粘ることを念頭に走り切ることが出来ました。
周回コースのぐるぐるペース走はメンタル面の鍛錬にもなります。淡々とペースを刻むために心身ともにブレのない走りが必要となります。
この西東京30Kはフルマラソンに向けて、現時点での実力把握のためには恰好の大会だと思います。
いや〜また参加したい度
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