今年は御岳練も奥武蔵グリーンライン練も行ってません。なぜなら過去3年五合目敗退しているのだから同じ事をしてても同じ結果だろうと思ったからです。

自宅近くで坂道ダッシュをやってはいますが富士山に今年は特化、幸いにも交通機関や自家用車を使えば富士吉田市は通える範囲内です。
皆が試走に行けるわけではないことを承知で申し上げますと、当然のことながら現場での練習に勝るものはありません。ということで先月の五合目コース試走に次いで山頂まで行って来ました。
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バスタ新宿から富士山五合目へ
バスタ新宿、都心から霊峰富士へ
今回はスバルラインがマイカー規制中なのでバス移動、昨年も本番8日前に今回と同じ行程で試走を行っています。
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今年も登山競走の練習|五合目からてっぺんまで
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ただし急遽決行したので朝一番のバス予約が取れず、しょうがなく1時間後の二番目の便で五合目に向かいました。
午後から富士吉田市は雷雨の可能性があったので早めに登頂して、ゴールのスーパー銭湯まで下りて来たいところです。
五合目、登山客で賑わう
例のゲートにて
今年設置された堅牢なゲートと富士山レンジャー
どうやらマスコミの報道通り五合目のゲートは容易く突破できないようです。吉田口公式サイトでは、1.防寒着、2.雨合羽上下、3.登山に適した靴が必携とされています。
トレランランナーに対しても適応とのことだったので、トレイルシューズ (本番では履きません)、雨具上下 (100均2点をバックパックへ)、防寒具 (敢えて羽織ってゲート通過後脱ぐ) を全て揃えてゲートに向かいました。
この日の格好はトレランシューズとランパンにノースリーブでしたから止められたどうしようとドキドキでした。
でもレンジャーの方、私を見るや否やニコニコ顔で「行ってらっしゃーい」ですって。バックパックに装備を背負っているであろうトレランナーに対して、特に注意喚起はされないと思います。
登山客とは逆の佐藤小屋方面へ (左へ)
気持ちを入れて山頂コースへ
値上げした入山料4000円を払ってまで行う試走を価値あるものとするため、今年は試走に明確な目標を立てました。
五合目佐藤小屋脇から山頂までは、関門突破したとして2時間15分以内で到達しないといけないルールです。
よって写真撮影でも時計は止めず、山小屋での休憩はもちろんなし、補給は歩きながらノンストップで最低2時間30分以内としました。 (ちなみに昨年は2時間32分)
五合目からスタート
富士登山競走の五合目関門場所
貴重な時間を割いてここまで来ているのですから、2時間30分頑張って (どこまで縮められるか) 山頂を目指すのです。
心の奥底で今年最後の山頂かもしれないと弱気な気持ちになったのですが、今できる力でとにかく思い切って登ろうと決心しスタートボタンを押しました。
砂礫は苦手
お久しぶりの砂礫 (されき)
あっという間に六合目からの苦手な砂礫ゾーンに到着。
ここではムキになると全く思い通りに進まないことは経験で知っています。短いピッチを小刻みながら着実に山頂を目指していく方向性で間違っていません。
ちょっと気なった場面が九十九折りのカーブでのことです。そこのステップを椅子替わりに、外国人登山者が休んで座り込んでいたことが気に障りました。 (2か所)
登山の基礎ルールを承知しておりませんが、崖っぷちではない限り休憩するならコース外側だと思うのですが・・・
そこ座るでない!

岩場は好きな方
ここからは手の出番
七合目からはゴジラの背と言われる岩場となります。
自分はトレイルコースにおいて上りも下りも速い方ではありませんが、富士山の岩場だけは両手を使ってモリモリと登っていくのが大好きです。少なくとも遅い方ではありません。
この日も一般の登山者に声を掛けて道を譲っていただきどんどん前に進みました。
岩場での推奨は怪我防止のため手袋装着ですが、私は素手で挑むことがほとんどです。今回も問題なかったこと、岩を素手で掴む感覚を優先したいので私は素手で登ります。
四足歩行で
高山病は馴れとも言う
標高3000m超えで高山病の症状が表出
1年ぶりの標高3000mオーバーとなり、ここを超えてくると経験から高山病の症状が出てくると知っています。
「高所順応」とは高山病回避の意味合いとなりますが、試走メインに富士山頂まで何回も訪れている身ですが、1年ぶりでも指の痺れや気持ち悪さ、呼吸困難など高山病の顕著な症状は今回はありませんでした。
1年に1回しか3000m級は訪問しないのですが、実感として高山病は来訪すればするほど軽度化します。
だからか五合目〜関門八合目まで最速タイム
山頂間近
青い空に映えるここの鳥居が日本一神々しい、
上を見上げればゴールの鳥居が見え、ここまで来ると明らかに気持ちが高揚します。
いつか登頂したいと言った娘、そのうち連れて来たいと思うと、富士山にはこれからも挑戦しなければと思わせるものがあります。
試走結果と代償
年間を通してのポイント練習分析しかり、登山競走の試走結果を分析することがとても重要です。
約3週前の五合目コース試走が、信号待ちや撮影の度に時計を止めて制限時間ギリギリ2時間14分でした。そして今回の五合目から山頂までが、時計を止めずに2時間23分 (昨年比で-9分) でした。
単純に足し算すると合計で4時間37分なのですが、これでは制限時間7分オーバーとなり未だ足りていません。
今回の試走では馬返し後のランナー渋滞は当然なく、一般登山客の渋滞では声掛けをすればすぐに道を空けてくれます。またそこそこの力量ですから足を完全に攣ることもありませんでした。
これが本番では両方ある可能性が高いため、やはり100%以上で挑まなければ完走は無理でしょう。
ただし今年の試走から、山頂コース完走がそんなに遠い目標だとは思いません。白旗を上げる気はさらさらありません。
富士山山頂
下界では雷雨の可能性があるとの情報をキャッチ、登頂したとても山頂滞在時間は10分以内とし今年も弾丸下山しました。
山頂コースへ参加するランナーのレベルなら、無理なく時間以内に下山できると思っています。
でも五合目からの登頂 & 山頂からの下山で5時間近く動きっぱなしの苦行となることは予め覚悟しておく必要があります。
五合目コースの渋滞箇所
(シングルトラック)
今回は下山の着地衝撃ダメージ強く、何度かシューズ内でぶつけた結果、足の爪親指2枚と薬指1枚が御臨終となりました。
付随して筋肉痛が酷くて試走後から5日間も猛威を振い、ポイント練習をやりたくてもできないジレンマです。大腿部両サイドは未だ痛いまま現在 (7/12) に至ります。
下山時八合目で転ぶ
まとめ
馬返しまでのロードが肝
今回五合目からの試走だと正直負荷が低いと改めて感じました。下から山頂までの通し試走が最も効果あり、フレッシュ状態で五合目から登るのとでは意味合いが違うと思いました。
もしも来年試走するなら2年前と同様に、富士吉田市役所から山頂まで行って五合目まで下山、そこからバスで戻って来ようと思います。
富士登山競走、この大会に関しては「温存」などという言葉はありません。
スタートから時計を止めるまで、出し切って出がらしでもなお前へ進まなければ完走できないことを過去3年間で経験しました。
今年3月の静岡マラソンで腹を括って攻めたように、今回もスタートから攻めるつもりです。
参加者皆が強い想いを抱いて挑む富士登山競走、こんな大会日本でここだけです。50歳になってなおも打ち込める事があるって幸せ者なのかもしれません。

目標は時間内にここ到達