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多くのイベント業界がコロナ禍で苦しむ状況の中、マラソン界もまた例に漏れません。国からの要請があっての感染予防が求められ、ずっと催しは中止となりそれが常態化が当たり前となっています。
その中で東京マラソンがここ1年半に渡り右往左往した経緯は記憶に新しいものとなっています。今年1月に権利移行先を選んだのに続き、ここにきて2回目の権利移行選択を発表しました。
これは東京マラソンの迷走というより、現況を鑑みたマラソン界の過度期と受け止めても良いのかもしれません。
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東京マラソン2020からの時系列
東京マラソン2020に参加できないとの報告を受けたのは、もう一年半前の出来事となります。
京都マラソンから帰宅の途に着いた新幹線車内でそれを知りました。
あれから私のフルマラソンはずっと止まったままです。メンタルは適度のポイント練習で辛うじて維持されています。予定の青太マラソンも感染拡大ですでに黄色信号は点っている感じです。
東京マラソンの動向(2020年〜)
2020年2月 | 東京マラソン2020一般参加が取り止め、参加ランナーは権利移行 |
2020年5月 | 権利移行は2021 or 2022大会から選択 |
2020年8月 | 2021の大会要項がコロナの影響でなかなか発表されず |
2020年10月 | 2021は3月から10月へ延期、半年後に2022は開催すると発表 |
2021年1月 | 権利移行の2021 or 2022大会を実際に選択 |
2021年3月 | 感染対策として手荷物預けなしを発表 |
2021年6月 | 参加者全員にPCR検査実施、エントリー代と合わせて23300円 |
2021年4月 | 2021大会のONE TOKYOメンバー、都民枠、一般募集の当選発表 |
2021年7月 | 参加者大幅減でONE TOKYO全員、都民枠は多数で追加当選 |
2021年8月 | 2022年権利移行ランナーは2023年へ移行可 |
この流れを当該者として体験した印象で残っているのは、「手荷物預けなし」と「追加当選がほぼ全員」というらしからぬ対応です。
私の周りで先行や一般で落選した知人達は、漏れなく最終追加当選で参加権をGetしていました。
これは後述しますが、東京マラソンに参加意思を示したランナーが、目も当てられないくらい辞退した証と言えます。
京都マラソンへ参加した2020年2月
ここから止まっている
東京マラソン2023へ権利移行できる
「権利移行からの権利移行」は突然メールで知らされました。公式発表は次の通りです。
「東京マラソン2022」に参加を予定されているランナーの皆様へ。2022大会においても2021大会同様に、フィジカルディスタンスを確保した運営を継続することとし、通常定員38,000人から30,000人規模に定員を削減することといたしました。ついては、東京マラソン2022の参加者数を調整するため、すでに参加を予定されていた皆様の中で、希望される方については、東京マラソン2023への権利移行を行うことといたします。
「東京マラソン2022」から「東京マラソン2023」へ権利移行しませんか?ということです。選択期間は、2021年8月24日(火)17時まで[マイエントリー]で権利移行の有無を選択します。
東京マラソン日程
・東京マラソン2020:2020年3月1日
・東京マラソン2021:2021年10月17日
・東京マラソン2022:2022年3月6日
・東京マラソン2023:2023年3月5日
10月開催の2021大会へ参加する選手は、日程的にすでに決定済みです。2020年参加予定だったランナーで、今年1月に2022年大会へ参加選択したランナーは2023年へ権利移行できますよ、との公式発表となります。
上述の引用文が全ての真実を現している訳ではなく、来年も外国人の来訪がない可能性、国内の参加辞退者が後を絶たないとの予測があっての決断だと思っています。
そもそも今のデルタ株蔓延下で、3万人規模のマラソン大会開催は社会的に到底無理な話です。なので運営側は1万人規模に調整したいのだと推測しました。
来月には2022大会要項が発表されますが、この感染状況ですと10月開催の2021大会から様々なコロナ対策が緩和的になることは考えづらいのが現状です。
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東京マラソン2021は手荷物預けなし、どうしよう・・
10月開催(※2022年3月6日へ延期)の東京マラソン2021要項が発表になりました。 各方面で物議を醸していますが、その内容に驚愕とした方が多いと思います。色々と発表になった中で、ランナーにとって1 ...
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手荷物預けの袋って久しく見ていない
マラソン大会にランナーが集まらなくなっている
東京マラソンに限らず、大会に関わる全ての人員(ボランティア含む)が集まりづらくなっています。
これは疑いようがない事実です。フルマラソン開催予定の大会HPを随時訪問しているからそれはよく分かります。
これは自分に置き換えてみればすぐ分かります。
そこまでして走らない
・今の感染状況下でフルマラソンに参加する意義を見出せない
・中止になった際にエントリーフィーが満額返ってこない
・東京マラソン2021は手荷物預けとか更衣室がない
・PCR検査が義務化
この感染状況でわざわざ今フルマラソンを走る意義を見出せない、というのが筆頭です。感染リスクが高い東京にわざわざ出向く意味はないし、周りからの反対だってありからです。
完走目標レベルのランナーなら、余計今エントリーする必要は全くありません。東京マラソンは無くならないのですから。
またエントリー費高騰で参加を躊躇したり、中止になっても全額返却されない現況に嫌気がさしたり、確実性が低いPCR検査を今は受けたくない、などの理由で当選しても辞退したランナーはどれ位に上るのでしょうか。
東京らしい景色を堪能できるコース
私は当初の予定通り2022に参加予定
今年1月にすでに権利移行を2022年に決定し、そこを目標に私は今ランニングメニューを作成しています。クソ暑い中でへこたれず動けている理由はここにあります。
コロナウイルス感染状況は過去最高で推移し、未だ先行きが見えず不安を抱くと思いますが、それでも今から1年半後の2023年大会へ権利移行する気はさらさらありませんでした。
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もう待てない、2022年冬春(1月〜5月)主要フルマラソン開催可否情報
2022.6.1 最終更新 2017年開設以来最もランナーの皆様の興味を惹き付けた記事となり、ここはブログ史上最多アクセスを記録したページとなりました。 その間情報収拾が至らない場面があり、何通もご指 ...
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ここまで感染状況が悪化した現況は、矢面に立たされ責任転嫁された飲食業が原因なのか?オリンピックが原因なのか?社会・経済活動が原因なのか?政治が原因なのか?
これはずっと後に検証する必要があるでしょう。それにはまだまだ時間が掛かりそうです。
でもやっぱり分からないことが多いゆえ、個々人が各所から知識を増やし、個々人が思考を重ねて行動するしかありません。それしかもうできません。
鹿苑寺・銀閣
気兼ねなく観光したい