おすすめコースをここまでゴリ押しすることは今後きっとありません。今回は良いとこだけに特化した贔屓目全開のコース紹介記事としました。
私が20年間気に入っているこの場所は、何はともあれ夏こそ最大に輝きます。それが湘南というところです。
こんなランナーに超おすすめコース
- 夏を感じたいランナー
- 景色を楽しみたいランナー
- プチ旅ランを楽しみたいランナー
- サザン好きなランナー
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1年に1度は訪れたい所
毎年夏が訪れるとランニングするためだけに向かってしまう湘南方面、2021年はオリンピック開催(セーリング競技)により駐車場が多数閉鎖されている関係で足が向かいませんでした。
9月上旬夏の残り火のような暑い日、こんなに日差しがあるのだから少しでも夏を感じられる場所に行こうと決めました。そして自分が知っている中で、この場所以上の『夏』は思いつきません。
今回はのんびりと旅気分を味わいたくて、車ではなく電車で鎌倉駅へ向かいました。
柳島にて自撮り
take4・・・恥ずかしい
コース全容
鎌倉駅から茅ヶ崎までの約25キロのコースとしました。真夏にゆっくりと走れるギリギリの距離です。
鎌倉まで来たのですから鶴岡八幡宮に立ち寄り祈願、その後は太平洋へ出てひたすら西へ向かいます。
ゴールは「竜泉寺の湯」、定番のスーパー銭湯です。銭湯ランはこの夏のマイブームでした。
ガーミンの記録に加飾
▷スタート □ゴール
鎌倉駅
鎌倉といえば鎌倉幕府、1192年(イイクニツクロウ)と覚えているのは昭和世代です。今では1185年(イイハコツクロウ)説が有力とされ、教科書にはこちらが掲載されています。
JR横須賀線・鎌倉駅からスタート
鶴岡八幡宮
鎌倉幕府初代将軍・源頼朝ゆかりの神社です。駅からほど近いのでサクッと訪問、本日の湘南ランニングの安全と健脚祈願です。
三代将軍実朝は13段目で殺害される
参道を真っ直ぐ南下
国道134号を西へ
参道を真っ直ぐ進めば視界が開け海に到着です。国道134号を右折して鵠沼海岸まで道なりにラン。
この海を左に見ながら走れるシチュエーションが夏らしく湘南らしくもある風景です。
鶴岡八幡宮から南下、相模湾へ
前方に稲村ヶ崎
稲村ヶ崎
由比ヶ浜と七里ヶ浜の間にある岬です。真っ先に思いつくのが桑田佳祐監督による映画『稲村ジェーン』です。『真夏の果実』、『希望の轍』が頭の中に流れてきました。
稲村ヶ崎
稲村ヶ崎から江ノ島と富士山を望む
もしも晴天かつ霞んでなく視界良好ならば、このコースでは前方に富士山が現れます。
終始富士山へ向かっていくランニングコースはそうはありません。この希少性がここの魅力でもあります。
鎌倉高校前
諦めたらそこで試合終了ですよ
漫画『スラムダンク』での安西先生の有名なセリフは、もちろんマラソンにも通じるものがあります。
諦めずに頑張っても達成できないかもしれません。しかし諦めたら絶対に成し得ないのです。
スラムダンクに登場する踏切
せっかくの撮影スポット、江ノ電が来るまで数分待ちました。この日は平日にも関わらず記念撮影する方が周りに数名、場所取り合戦に参加しておきました。
江ノ島
プチ旅ランですから行程を急いではいません。わざわざ江ノ島を渡って灯台観光したりしらす丼を食べたり、道中半分ですから小休憩が必要です。
江ノ島へ
上の写真に写るベンチは、江ノ島の奥に位置する湘南港臨港道路付属駐車場にあります。
知る人ぞ知るスポットですが、個人的に毎年このベンチで時を忘れます。波音に耳を傾け、海を眺めながらただジッとするだけの贅沢な時間がとても好きです。
鵠沼海岸からは海側のランニングコースへ
キョリ測より
鎌倉から走って来た国道134号線から鵠沼海岸のこの分岐点で海側コースへ進みます。海側コース(湘南サイクリングコース)は、ブログ開設以来4年間で何度か記事にしている湘南のベストコースです。
防砂林を挟んで並行する国道134号線は湘南国際マラソンのコースとなっています。海が見えない仕様ですから、やはりこちらの海側コースがよろしいかと思います。
ここから柳島まで海と並走、絶景の中をランニングします。
The湘南
何というか20年以上訪れているから分かります。この風景が醸し出す空気、そこで暮らす人たちの空気、サーフィンが日常の空気・・・いいんですこれが。
烏帽子岩・サザンビーチ
どちらも茅ヶ崎を代表する風景です。
サザンBestのプレイリストを作成し、ランニング中ずっと聴いていたいと思わせてくれるコースです。多少大きな声で歌いながら走っても、多分ここなら許される感じがします。
烏帽子岩
サザンビーチ
柳島
柳島に到着したら海側へ行ってみて下さい。護岸工事がなされ一風変わった風景が広がります。
江ノ島と同じようにのんびりとした時間が流れます。ここは人気が少なく穴場です。ここでランニングを終え休んでからお風呂に向かいました。
竜泉寺の湯
関東に4店舗を構える名古屋発のスーパー銭湯です。
ここは炭酸泉が売りでその湯船の広さは他店では見られません。お湯がぬるく長時間入っていられるので走り終えた疲労を抜くのに最適です。
駅まで無料送迎バスが出ている事情もあり今日は電車で来たのです。
非日常の空間
内陸から自転車で海を目指し、初めてこのコースに辿り着いたのはこの場所でした。
あれから20年、今日ここまで来たのは、私がランニングに求める一要素に自然に触れたり景色を楽しむために走るという弊ブログタイトル『走るは旅なり』に通じるものがあるからです。
海を眺めながら波音を聞き、たくさんの赤とんぼとランデブー走行。そして夏の日差しを浴びながら富士山を目指して走るシーン、それは湘南でしかできない体験となります。
さらにはウォーキングやランニングでしか出会えないワンショットがあるからやめられません。
2021.9.13