沿岸にて暴風の洗礼を受けた静岡マラソン、翌日はスッキリ起床して東横インの朝食を沢山いただきました。
後泊したことで大会翌日は観光に時間を掛けます。カウンター席にて食しながら予定を考えると、なんと目の前に富士山がどーんと居るではありませんか。
それならば観光予定を清水メインに変更、晴れていたのに雲で隠れたマラソン当日と違い、富士山はその全容が確認できます。

雲がいつ出始めるかわかりません。急いでチェックアウトを済ませ、河岸の市でレンタサイクルを借りて出発です。

お願いしながら美保の松原へペダルを漕ぎ出しました。
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電車・バスのアクセスが悪い観光地間は、レンタサイクルの機動力が最強説
清水駅から (静岡マラソン2025翌日)
当初の予定は静岡駅周辺の駿府城と静岡浅間神社、清水駅からが近い美保の松原と久能山東照宮の4箇所をメインとしていました。
しかし駿府城と浅間神社を訪問後電車移動、清水駅から美保と久能山へバスで移動するアクセスが悪く時間的制約が伴います。田舎ならではの公共交通機関の少なさが足枷となりました。

どこか絞らなければというのが前日までの予定、朝食時に見えた富士山で美保へ行くことが主目的となり、ならば御用達のレンタサイクルでいいとの結論です。そこから久能東照宮まで行けば今日は十分疲労抜きになると思いました。
レンタサイクル「清水魚市場 河岸の市」を利用
便利なことに大抵の都市でレンタサイクルやレンタアプリがあります。清水も例に漏れず、今回のレンタサイクルは魚市場の一角にありました。
本当に魚市場のすみっこ
貸出・返却場所 | 清水魚市場 河岸の市 |
営業時間 | 9:30〜17:30(定休日・水曜日) |
利用料金 (1日) |
ママチャリ1000円 |
必要なもの | 免許証、パスポートなどの本人確認証 |
自転車のまま乗船できる水上バス利用で美保の松原へ向かう選択肢もあったのですが、ホテルの朝食でLIFE100%なのでママチャリ一択でした。
台数は見える範囲内 (すでに2台貸出し) でまだ残りに余裕がありました。ただし今日は平日月曜日、週末は全ての自転車が出払ってしまうことが多いようです。
いざ出発
回った観光地
静岡マラソン翌日は春の陽気となり気温が上がりました。
真冬のダウンを着たまま漕ぎ始め、わずか数キロで汗だくになってしまいました。ダウンの下はTシャツ1枚だったのですが、思い切ってダウンを脱ぐと今年初の半袖姿、すれ違う方や車中からの視線が若干気になるものの丁度いい塩梅でした。
照りつける太陽の日差しと、全面に受ける冷風のバランスが心地良く、とても快適なサイクリングとなりました。
回った観光地
- 美穂神社と三保の松原
- 静岡マラソン31km〜35km区間
- 久能山東照宮
まずは昨日今シーズンが終わったゴール地点へ。歓喜のゴールゲートは撤去され、どこにでもある駅裏の様相を呈しています。
静岡マラソンゴール地点
(道路を横切る白いテープがそれ)
美穂神社と美保の松原
美保の松原まで自転車を漕ぎながら富士山はちょいちょい見えていました。なんとしてもその全容が拝めるうちに、疲労抜きのはずがここは急いで脚を動かします。
いきなりメインディッシュを食べず、まずは天女が羽衣をかけた羽衣伝説が残る美穂神社へ。この伝説はアジアとヨーロッパまで見られるそうですがここ松原が本流といわれています。
パシャパシャと写真を撮る傍ら、朝から頻繁に観光客が訪れていました。
美穂神社
もうすぐそこに絶景が待っていると浮き足立ってくるのですが、ここは海へと続く神の道、肩の力を一瞬入れてから弛緩させ気持ちを落ち着かせます。

美保の松原への神の道
実は数年前富士登山競走へ向けて五合目〜山頂試走を行った後にもここへ来ています。あの時は真夏で残雪はなし、今回は春ですからきっと雪帽子を被った姿と松原が絶妙にマッチしているはずです。
羽衣の松
前菜とも言える3代目羽衣の松をチラ見程度に、高鳴る鼓動心拍数170で砂浜へ向かいます。和歌山ジャズマラソン翌日と同様に景勝地は美しく、美保の松原にて最高のフレームを撮影できました。
2025年3月10日
静岡マラソン31km〜35km区間
向かい風が終わる折り返し地点までもう少し
椰子の葉の流れ方によると今日は間違いなく追い風でした。マラソンってほんと天候に左右される競技です。風なんて物ともしない脚力とメンタルを持ち合わせたいのですが無理でした。
それはさておき自転車で走っていて気になったことは、路肩と歩道の植え込みに補給ジェルのゴミが散見されたことです。
ランナーがエイドのゴミ箱を外したのは仕方ないこと、給水所付近はスタッフが回収してくれるはずです。しかしゴミ箱もない所に捨てるなんざ人として、ランナーとしてはアウトです。
待ち望んだ折り返し地点がココ
(分離帯奥の右車線から手前車線へ)
久能山東照宮
東照宮は久能山の上
フルマラソン翌日に自転車を漕いで観光地回り、その先で自らの脚で階段を1159段登る展開。これは記憶に残る素晴らしい体験ではないでしょうか。 (こうでも言わないと・・)
眼下には昨日苦戦した向かい風のいちご街道 (久能街道) があり、特産の石垣いちごのハウスが点在、視界は写真より遥かに広く、ずっと先の水平線は心なしか地球が描く円さを感じました。
海がある景色
登る登る
そして登り切った先にある久能山東照宮は、徳川家康公を祀る東照宮の創祀 (そうし) で、全国にある東照宮の走りがここです。
家康は生前に「遺体は駿河国久能山に葬り、江戸の増上寺で葬儀を行い、三河国大樹寺に位牌を納めた、一周忌で下野の日光山に小堂を建てて勧請せよ、八州の鎮守になろう」との遺言を残しています。
絢爛豪華な御社殿 (国宝)
まとめ
これまで大会翌日にレンタサイクルで回ったのは3回。
1回目は京都マラソン後 (26km) 、2回目は富士登山競走後 (25km) 、3回目が和歌山ジャズマラソン後 (30km) です。今回の静岡マラソンは4回目となり25kmの距離を自転車と共にしました。
これは一見すると長距離に思えますが自転車ならどうってことありません。
ママチャリでも信号待ち込みで1時間15kmは余裕で機動力が予想以上に高く、それでいてギアチェンジを上手く使えば、脚の回転の割に疲労感少ない移動手段となります。
遠征マラソンにおけるレンタサイクルの活用術とはつまり、自転車の機動力で行動範囲を広め、観光を存分に楽しみ知見を広げる、とでも言いましょうか。レンタサイクルおすすめです。
久能山東照宮・御社殿横の廟所参道を抜けると家康公と対面
徳川家康公は神廟 (しんびょう) に眠る