12月中旬に寒波到来、そういえば昨年はみえ松阪マラソンに参加した時期でした。
と思い出していたのですが、なんとまぁ今年も同じく暴風だった模様です。
開催2回がどちらも強風の極寒、陽気な日がある例があるで、来年はさすがに穏やかな天候で走れると決め付ければ狙い目かもしれません。
昨年第1回大会の評判がすこぶる良かったみえ松阪、私自身参加してただならぬポテンシャルを感じた1人でした。
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みえ松阪マラソン|肉肉肉とトンネルで感動物語
マラソン大会の第一回目は避けたほうが無難、そんな声がランナー達から聞こえてきます。 いやいやいや、みえ松阪マラソンは1回目としては素晴らしい完成度を見せてくれました。 超寒い朝から元気な挨拶で迎えてく ...
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2023年2回目を迎えた今回は、はたしてどんな評価だったのか、非常に気になったのでランネットの大会レポを読み漁って確認してきました。
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みえ松阪マラソン2023年大会のRUNNET大会レポより
2022年大会
(以下写真は2022年のもの)
第2回目の今年は参加していない私が得られる現地生情報といえば、ランネットの大会レポが最も有効な手段となります。
今年約6700名の参加ランナーのうち400人以上がレポを投稿 (実に16人に1人) 、マラソン大会運営側も参考にしているので、この場はもはや大会主催者に向けた要望 (とクレーム) の意味合いが強くなりました。
生の声を読めば大会に参加していなくても、現場の空気を肌で感じることはできます。今年参加されたランナーの方の大会レポで目に付いたものを以下に挙げました。
大会レポ2023
・名古屋からのアクセスがいい
・第1回よりエイドの数と種類が増えた
・昨年不評の手荷物袋のサイズが大きくなった
・エイドにて最終のゴミ箱が近すぎる
・エイドに長蛇の列は初めて
・前回大会の問題点が改善されている箇所あり
・最後の激坂前にレッドブル
・スタート時の導線が改善
・帰りの松阪駅へのシャトルバスが残念
・給食エイドにてスポドリ→食べ物→水の順がランナー目線
全てがポジティブなものではありませんが、昨年課題となっていた「松阪牛が食べられなかった」、「荷物預けの袋が小さい」件についてはしっかり改善されていました。
レポ内容は総じて高評価、あの豪華エイドがさらにパワーアップしていたことは驚愕です。
第1回から第2回でブラッシュアップしたのか?と問われたら、読んだ感じではYesではないでしょうか。
大会終了後の公式コメントに見るみえ松阪マラソンのさらなる飛躍の可能性
当日、交通規制により大変ご不便をおかけしました皆さま大変申し訳ございませんでした。
マラソン当日お仕事に行くのにいつもより早く出勤いただいた方
マラソン当日お店を午前中お休みいただいた方
平素の生活の中でマラソンに対しご配慮いただきました皆さま方により、
本大会は成り立っております。あらためて感謝申し上げます。
大会を終え、ランナーの皆さまから、さまざまな評価をいただいております。
評価いただきましたところはさらに充実し、ご指摘いただきました課題には真摯に改善に取組んでまいります。
本大会を松阪市のシティプロモーション及び観光誘客を行い、交流人口の拡大を図る機会として捉え、
全国のランナーから高い評価いただくとともに市民が誇れる大会になるよう、
創意工夫を凝らしさらに進化した「みえ松阪マラソン2024」になるよう事務局一同取組んでまいります。
みえ松阪マラソン実行委員会事務局
公式HPより抜粋
フルマラソン翌日の御礼コメントは他大会でもよく目にするのですが、定型のコメントではなく謙虚で心のこもったメッセージを発する大会は少ないものです。
特に目を惹いたのが太文字とした「本大会を松阪市のシティプロモーション及び観光誘客を行い、交流人口の拡大を図る機会」の部分で、大会の存在意義を明確なコンセプトとして表現している点です。
それがあの豪華なエイドであり、トンネルのプロジェクションマッピングであり、あのゴールへ続く最後の激坂なのです。
ランナー様がベスト記録を狙えるような平坦のコー・・・との文言はどこにもありません。マラソン大会は記録ではなく記憶であると差別化した位置付けとして運営されています。
そういった意味合いでは、第1回も今回の第2回も大成功と言えるのではないでしょうか。
また参加したいと思えるマラソン大会
首脳陣にヤル気があればトップダウンでそれは伝播します。
不利と言われる後発組であっても、先行勢力を凌駕できることは様々な分野で証明されています。
昨年現地に行った時に感じたものは、今年のこの運営者からの言葉を見る限り間違いではなかった模様です。
こんな運営のみえ松阪マラソンは、きっと今後も多くのランナーが訪れる大会となるはずです。生き残っていく大会とはこういう大会です。
この15年たくさんマラソン大会に参加してきて、心の底からまた参加したいと思える大会は実は多くはありません。
奈良もそうですが松阪もコースがタフで記録が狙いづらい大会です。
それでも多くのランナーがまた参加したいと意思表示しただけで、それは魅力ある大会であり運営面では成功と言えるのではないでしょうか。