マラソンペースで30キロ以上走ることは涼しい or 寒い時期以外で行ったことは、2001年から走り始めて20年以上にもなりますが1度たりともありません。
もちろん観光や景色を楽しむゆっくり旅ランにおいては、何回かは30キロ以上の走行距離を夏でもこなしました。
でも集中して走るロングペース走は夏だけは絶対に避けて来ました。
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何のために?
富士登山競走を3週間後に控えた週中のとある日、今こそフルマラソン前の定番30キロ走を実行してみたくなりました。
下界での30キロ走が登山競走にどれだけ効果あるかは知りませんが、少なくともメンタルだけはパワーアップしそうです。
霊峰富士を舞台としたこの大会に挑戦を決めた2019年からコロナ禍を経て早4年、改めてとんでもない領域に足を踏み入れてしまった感が漂います。
こんな暑い日にロングなんてやる意味なし、と同じように山頂コースに参加した去年はそう思っていました。
しかし昨年DNFを経験したからか、これくらいはやらないとまた関門アウトの憂き目に会う、とやる気モードが入ってしまうから富士山は恐ろしい限りです。
給水と冷却を取りながら
この日の天気
7月初旬のその日の天気予報は午前中から1日中曇り予報、そして午後の早い時間から大気の状態が不安定となり局地的に激しい雷雨の恐れありとのことです。
雨でも雪でも槍でも走りますが、雷予報の時だけはあっさりランオフとする私。
休日で午前中から走り出したのは、26~30℃湿度60%以上の蒸し暑さのためです。なんとか13時台までには走り終えたいと思います。
帰宅後はシャワーを浴びてサッパリして、体調面の回復を図るためぐっすり昼寝することを楽しみに家を出ました。
実際の天候はお空の曇はまばらで晴れている時間が長く、容赦ない太陽光が肌を突き刺す中でのペース走となりました。
それでも時折り雲に隠れて日差しから逃れたり、多摩湖自転車道の木陰の多さに助けられ、そして何より沿道に点在する公園の水道に助けられました。
この日の想定ペース
走りやすい冬ならばマラソンペースは恐るるに足らずですが、夏は深部体温が上がり早く走れる訳がありません。
体温を下げようと発汗し血流が増します。そのために同じペースでも心拍数が上がってしまい、寒い時期と同じようには絶対に走れません。
よって今のクソ蒸し暑い環境下ですから、サブ3.5ペース (キロ5:00) を保てれば十分及第点とすることにします。
走り始めると分かってはいたのですが、蒸し暑さで発汗が半端なく5kmでキロ5:00を保てなくなりました。そこからはガーミンでキロ毎を確かめながらペースの落とし所を探ります。
結果10キロ走り終えたところで今日のペースはキロ5:10を割らないペース (冬より30秒遅い) 、それを維持して最低でも20キロを完遂しようと決めました。
その後は暑さが堪えたら流動的とし、残りの行程はLSDへ変更することにします。
この日の装備
この時期普段のジョギングでも相当量の発汗で身に付けているウェアはビショビショになるため、本日滝汗になることは覚悟していました。
ですから水分補給は頻繁に取らなくてはいけなく、飲みたい時に手元に水分がある環境を作るためソフトフラスクは必携でした。
方手にソフトフラスクをひとつ持ち、サロモンのバックパックのショルダー部分に他2本を突っ込み、合計1.5リットルの水分を所持してスタートを切りました。
あとはあおもり桜で携帯したけど未使用だった塩ジェル1つと、毎年夏に購入している塩飴を6つほどポッケに入れておきます。結果的にガス欠になることはなく、ロングな割には補給は十分足りていました。
走り終わると同時に厚い雲
自宅付近までトータル33キロ走を予定としていたのですが、25キロからお空の雲が消えて日差しが強烈となり、いよいよそれまでのペースを保つことが困難となってきます。
暑さに身の危険を感じたため、総距離を短縮してキリが良い30キロ走で切り上げることに決めました。終わりを決めてからの残り5キロが苦痛極まりなかったです。
オチとしては30キロで足を止める寸前までが太陽燦々、走り終えた直後から雲り模様に急変し、帰宅の頃には心地良い風と分厚い雲で空は覆われていました。
走り終えた直後
目的があるとランニングの質が違う
冬に行うのと同じ熱量で夏の30キロ走を試みたのですが、やったことがないことに対する好奇心と、やめた方が良かったかもという後悔が入り乱れた今回のロング走序盤でした。
中盤以降走りは落ち着き、富士山の厳しさを胸に抱きながら総じて心折れることなく走り切りました。
昨シーズン最終戦の4月あおもり桜マラソンから2ヶ月半、この結果ならどうやらサブ3.5以上の走力は保たれ、走力の下地部分の確認ができたことで自信になりました。
その昔フルマラソン1週前に3時間LSDそれって意味あるの?という記事を書きましたが、それと一緒で夏の30キロペース走ってホント意味あんの?って思うはずです。
しかし目標がある境遇ならば、なんとかできてしまうという結論です。今まで夏の大会にエントリーしたことがなかったから、または純粋にやる気が湧かなかっただけです。
3〜4キロ毎に公園に立ち寄り腕と掌、顔と首を水で冷やしてからの再スタートを繰り返し、工夫次第では30℃くらいまでは大会に向けたロングペース走はできると知りました。
このために