♫ 東村山 庭先ゃ 多摩湖〜
あなたが亡くなった2020.3.29、
いつものランニングで走った多摩湖周辺は、
桜と降ったばかりの雪で物悲しい雰囲気に包まれていました。
ようやく気持ちが落ち着いたので綴ろうという気持ちになりました。
ランナーブログとは全く関連性がなくても、ここは私の庭なので語らせてもらいたいと思います。
今回はコロナウイルスにより逝ってしまった志村けん(以下敢えてさん付けはしません)について書かせてもらいます。
幼い頃、我が家の就寝時間は20時でした。しかし1週間の中でイレギュラーなルールがあったのが土曜日です。
その日昼寝をすると「8時だよ全員集合」を見れたのです。毎週々昼寝を済ませて楽しみな時間を迎えたのをよく覚えています。
芸能人の訃報を聞いてここまでショックを受けたのは初めてです。なぜだか分かりませんが心の底から悲しみが湧いてきます。
赤の他人に抱く感情としては異質です。会ったことがないのに何故にこんなに悲しいのか?なかなかこの答えは見つかりませんでした。
熱烈なファンを抜きにしたら志村けんは大人になったり、時期が過ぎると少し距離を置く(TVで積極的には見なくなる)存在だったと思います。
それでも亡くなるとこんな気持ちになるのは、生きていていつも身近にいるような安心感があり、それがなくなった失望感が計り知れないからだと思うのです。
東村山駅3本のけやきの木は「志村けんの木」
長期に渡っていかに私の感情を揺さぶったか、こんなに笑いを提供して影響を受けた人はいないことに気付きました。
私自身もユーモアを持って家族や同僚、知人、友人を笑わすことが好きなのは、あなたの影響だと思っています。
追悼番組が始まり2分で12歳の娘が泣き出し、ひょうきん族派のカミさんが涙を流す展開、私はグッと堪えていました。
追悼番組なのに笑ってしまう不思議な時間、真のコメディアンです。
しかし後半で我慢できなくなりました。祖母が亡くなった時さえ見せなかった涙をカミさんと娘の前で初めてみせた日を忘れません。
あなたが偉大だからです。
その追悼番組で高木ブーが言いました。
「志村は死なないの。ずっと生きている」
今はこれ以上ない悲壮感に囲まれていますが、私の人生はまだまだ続きます。
だから一生私の心の中で生き続けて下さい。
自分に真のヒーローなんていないと思っていました。目の前に現れるのは映画や漫画などの創造の世界のヒーローです。でも今は確信を持って言えます。
ヒーローはあなたでした。
ご冥福をお祈りします。ありがとうございました。
2020.4.5 東村山駅にて家族で献花