言うなれば自己満足でしかないのですが、2024秋冬-2025冬春シーズンにてこれはやり遂げたと思える練習があります。それが3時間LSDです。
ベースとなる自脚作りを目的として昨年9月から始めた3時間LSDは、静岡マラソンの10日前まで基本2週間に1回 (大会前後や当週は回避) を目安に地道に遂行しました。
最終戦の静岡マラソンの結果 (PB狙い) が身を結べば効果があったんでしょうが、報告通りギリサブ3.5という昨年よりも遅い結果で終了となりました。
その結果を重く受け止め検証しない手はありません。

結構に前に似たようなこと書いてますが、自らの結果からLSDの位置付けや効果の程を (自分なりに) 確定しました。
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全10回一貫して同じ条件
今冬の厳しい寒さと長さを思えば、懐かしささえ感じる猛暑残る9月から3時間LSDを始めました。スタミナ面はこの3時間LSDで養うため、その時点で3月の静岡マラソンまでやろうと決心しました。
・同じコースで
・同じ時間帯に
・速過ぎず遅過ぎずのマイペースで
・音楽を聞きながら
・同じ薄底シューズ (ターサーRP3) で
・夕飯前の空腹状態で
走る際に天候はどうにも変えられないとして、以上の条件で毎回走ることとしました。
ブレないフォームを長時間保持することを主目的とし、キロ毎ペースは基本シカト、音を口ずさみながら耳に集中していました。
初めは億劫だったのが3回目くらいから身体が慣れ、気付けば2週に一度のお楽しみタイムへと変貌を遂げました。
薄底シューズの刺激も良かった
サブ4以上のPB狙いには向かないかなぁ
ランパンからドバドバ汗が垂れ流れて搾り取られた残暑から、冬はお腹が下りピットインはほぼ毎回、低体温症状態で帰宅後に熱発した極寒の1月、シーズン佳境で疲労が溜まっていた2月下旬の最終回、など色々あった記憶に残るトレーニングでした。

3時間LSD
日時 | 走れた距離 | キロペース | 終了時の気温 |
9/26 | 29.06 km | 6:12 | 25 ℃ |
10/9 | 29.98 km | 6:00 | 15 ℃ |
10/24 | 30.33 km | 5:56 | 20 ℃ |
11/6 | 29.63 km | 6:05 | 12 ℃ |
11/21 | 30.06 km | 5:59 | 10 ℃ |
12/5 | 29.52 km | 6:06 | 8 ℃ |
12/27 | 30.35 km | 5:56 | 3 ℃ |
1/15 | 29.36 km | 6:08 | 3 ℃ |
2/5 | 29.12 km | 6:11 | 2 ℃ |
2/27 | 30.39 km | 5:55 | 9 ℃ |
やり遂げたと言いつつ意味があまりなかったと言い切るのは、LSDはフルマラソンでPB狙いを目指すトレーニングとしては不十分であるという意です。
やはりレースペースのロング走やインターバル、閾値走がフルには効果性が高いことは多くのランナーが実証済み、今シーズンは身をもって証明することになりました。王道として君臨するにはそれなりの意味があるのです。
多摩湖自転車道
効果がなくもない
夏から冬にかけて全10回で30時間約300kmもの時間と距離です。効果がないと思いたくない心理が働くのですが、それなりに得るものは確実にあります。
個人的な見解ですが3時間ものLSDの効果は、1. メンタル面の強化、2. 減量の2点に集約されるのではないでしょうか。
カミさんや同僚みたく1mmも走らない人からしてみれば、映画が2本も見れてしまう時間ずっと走っている行為は常軌を逸するものです。フルマラソンに挑むメンタル的時間耐性は間違いなく得ることができます。
そして毎回空腹時に走ることで夏に肥えた体重はジワリジワリと減っていき、静岡マラソン時には適度な体重で身体が軽く感じました。
よく食べてよく走る
まとめ
私の体験結果からベストタイムを狙うにはLSDは効果が薄く、フルマラソンを速く走る練習にはならないとの結論です。
キャリアが長いと逃げの練習になりかねない面もある長時間LSDは2週に1回はやり過ぎで、スピード系の練習の合間に月1で十分だと感じました。
確かにコロナ前にベストタイムを出した全盛期、LSDより王道のポイント練習に時間の大半を注いでいました。その方がPB狙いには効率が良いのです。
それを踏まえて来期は緩ジョグやLSDは封印しないまでも頻度は少なめ、肉離れを頻発してから怪我リスクが怖くて抑え気味だったスピード練習を再度徹底してみます。

※今記事はあくまでも個人的検証で、万人に適応するかは責任は持てません。