鴻巣駅到着をハーフマラソンスタートの1時間前に設定して余裕を持って自宅を出発しました。
しかし強風に煽られた農業用ビニールが付着した影響で電車は足止めで40分も遅延、朝早くからすでにこの日の全てを暗示していました。
鴻巣駅到着がスタート20分前、もちろん今までマラソン大会にてそんなギリギリ行動をしたことはなく、遅刻が迫り年甲斐にもなく焦りました。
案内によれば駅から会場まで徒歩15分、そこを小走りにて10分で会場着、身につけているものを脱ぎ捨て荷物をラックに置いたのが5分前、Bブロック最後方へ紛れ込むように整列したのがスタート3分前のアナウンスが流れた時でした。
走る前から強風の影響で遅刻ギリギリ、走っている最中も向かい風との格闘となり、サッと選んだ大会がとっても記憶に残る大会となりました。
スポンサーリンク
向かい風と横風の影響を受けやすい大会
タイトルにあるように2024年大会はとんでもない暴風により厳しいレースとなりました。
当たり前ですが同じペースのランナー様を風除けとして付かせてもらい、集団が途切れた単独走にならないよう努めます。縦1、2列となりできるだけ塊となって皆さん走っていました。
北風で寒さが増長されるので寒さ対策が必要となります。あまりにも向かい風が強かったせいか、途中立ち止まって100円カッパを着用する方が近くにいたくらいです。 (風が強くてなかなか着用できず・・・)
また沿道の誘導スタッフがブルブル震えていたのが印象的で、改めてボランティアの方々のおかげで無事ゴールでたことに感謝します。
土地柄による
遮るものがない吹きさらしの田園風景を進む場面が多く、向かい風に押され横風に煽られてまともな設定ペースで走ることができません。
常時風速6m以上の強風、もしかするとみえ松阪マラソンよりキツかったかもと思えます。地形上あちらは鈴鹿おろしですがこちらは赤城おろしで、群馬県赤城山から吹き下ろすからっ風が埼玉県まで流れてくる模様です。
でも開けていて見晴らしが良く、向かい風に苦闘し遠くを眺めると雪で覆われた山々の景色が抜群でした。東へ向かうコースでは筑波山が見えます。
季節柄による
3月上旬でも冬型の気圧配置の日には、大抵の場合大陸から冷たい空気が入って北寄りの風が吹いています。
面白かったのは北方面へ走る時は向かい風の極寒、反対に南方面へは追い風で日差しが出て汗ばむ陽気になることでした。改めてマラソンは天候に大きく左右される競技だと実感しました。
コース形態による
公式HPより
南方面へ向かう場面は全体の3分の1、それ以外は常時風と寒さと共にあるレースでした。
そしてこのコース最大の場面が15〜17キロの新幹線高架下の北向き直線コースです。ここは毎年風が吹くらしいのですが、今年はマラソン大会では別格の向かい風でした。
天候とコース形態をある程度頭に入れていたので、北に向かって走る時はキツいとの予測はしていたのですが、この暴風は想像以上でした。キロあたり30秒は遅くなりました。
普段から2km以上も前傾で向かい風を走る機会はないはずです。こんなにも長く強い向かい風と対峙したのは初めての体験でした。これも貴重な体験と思うと引き攣った変な笑顔で走っている自分がいます。
ただ一つ確実に言えることはアップダウンを一切感じないコースですから、鴻巣パンジーマラソンは風さえなければタイムが狙えるということです。
42回という伝統ある洗練された運営
風のことは置いておいて、次に運営について述べていこうと思います。これは写真と共に説明していきたいと思います。
メイン会場に陸上競技場を利用、スタンド応援があるのでゴール付近は非常に華やかかつ賑やかなものでした。
競技種別が多く幅広い年齢層が参加できるため、家族や友人と一緒に楽しみやすい大会と言えます。1人ぼっち参加の私にとっては羨ましく、仲が良い家族や仲間と楽しむ姿が皆輝いていました。
更衣室や荷物置き場としては広い総合体育館が側にあり、強風吹く低温の屋外と違ってスタート前やゴール後はとても快適に過ごせます。
どのマラソン大会においても、悪天候になればなるほどこういった屋内施設のありがたみが増します。
一時荷物置き場のラックも屋外にありますが体育館同様に監視体制がないものの、貴重品は有料コインロッカーに300円で出し入れ自由で預けられます。
私は利用しませんでしたが、ゴール後ロッカー付近で着替えた際その数は十分に設置されていました。しかも利用者が少なく、鍵が付いたままの空きが目立っていたので利用できないことはなさそうです。
数が許す限りですが無料エイドが会場にあり、バナナとドリンクゼリーの配布があったようです。
しかし私はスタートがギリギリだったこと、またハーフのゴール後は残念ながら売り切れとなってしまいありつけることはできませんでした。
ビブスと参加賞 (タオルと金券500円) は事前送付が◎、ありがたく金券を利用させていただき地元パン屋さんにてパンを4つ購入しました。
4つは買い過ぎたと思っていたのですが、この後訪れた東京マラソンEXPO会場にて空腹に耐えかねてペロリといただきました。
極め付けはパンジーの無料配布です。この写真の鉢植え飾りを解体し、正午12時より先着300名へ配布されます。ランナーでなくとも誰でも頂けるので、家族や友人数名で並ばれている方が多数でした。
11時半過ぎの広報でそれを知ったのですが、長蛇の列だったのと寒風に耐えかねて列に並ぶことは諦めてしまいました。
いや〜また参加したい度
マラソン大会の定番は日曜開催ですが、鴻巣パンジーマラソンは珍しく土曜日の開催です。
これは大会翌日をゆっくり休養に充てることができ、翌日が仕事の場合に比べ随分気持ち的に違ってきますので大会選択の1要素となり得ます。
それに加えて参加人数に見合った会場規模、高速コース設定、参加料金のお得感と、ローカル大会では丁寧でそつがない運営がなされ大変素晴らしい大会と感じました。
個人的には翌週の静岡マラソンへ箔を付けるため、1週前追い込みの一環でエントリーしました。
しかし冒頭の電車遅延でスタート3分前に整列、あたふたとスタートすると大渋滞ときた北風に巻き込まれ全くペースが合わず最初の1kmがキロ5分オーバー。その時点で静岡マラソンへの調整レースへと路線変更しました。
気象条件が不可抗力なのは重々承知していても、はるか想像以上の向かい風に凹みそうになりながら前へ進みしっかり気持ちだけは鍛えて帰ってきました。
コース設定がどフラットなので記録が狙えるコースですが、土地や季節柄強風になりやすい場所、大会レポを読むと強風が恒例のようです。
ですから風が吹かないことを切に願う鴻巣パンジーマラソン、翌日の東京マラソンに落選したら参加を一考する価値ある大会とお伝えします。
いや〜また参加したい度