自身初めての山口県へ、そして今シーズン初のフルマラソンです。
以前より山口県でフルマラソンに参加するなら、このシリアスな大会しかないと思っていました。
その年最後のフルで年内最後の自身への挑戦※、それを可能にする防府読売マラソンに参加してきました。
今年で第56回目の開催ということで運営は至ってスムース、特に大きなトラブルなく走ってこれました。
参加してみて感じたままをモットーに、今回もそれを胸に記してみようと思います。
※と言いつつ個人的には練習レースです
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運営

誘導◎
会場目の前に駐車場◎
スタートまで快適な流れ
駅からのシャトルバス、ランナー受付、更衣、貴重品預けからの最終トイレ、アップしてスタート待機、そしてゴール後の動線と、そのどれもが良好でストレス無く進行する点を高く評価します。
この大会はスタートまで余裕を持って過ごせる下地があります。
更衣場所のソルトアリーナは、天候が悪い場合ここで待機できるメリットは計り知れません。
また流れていたBGMが落ち着いた雰囲気でとてもリラックスできました。マラソン大会の更衣場所でBGMって今まで無かったような気がします。

ソルトアリーナにて待機◎
シャトルバス
防府駅前からは無料シャトルバスを利用、2列で長蛇でしたが待機バスが豊富なため常に前に進んでいて待ち時間はさほど気になりません。
バスに乗り込むと列はさらに長くなっていたのですが、戻って来るバスも多いため、これから乗るランナーも会場入りは遅くはならないだろうと思いました。

多くのシャトルバスが待機◎
一方帰りのバスは関門閉鎖時刻の関係上14:45からとなり、べらぼうに速いランナーはゴール後間延びしてしまいます。
さらに防府駅行きシャトルバスは朝よりも長蛇の列となります。
それでもやはりバスの数自体が多いので、とにかくさばきは早いです。

帰りのシャトルバス
手荷物預け
手荷物預かりはフルマラソンでは滅多にお目にかかれない貴重品のみというレアさがあり、衣類やバッグ類はソルトアリーナ内に放置するスタイルです。
ランナーしか入れないとはいえ、心配だったので必要最低限の持ち物で会場入り、スーツケースはホテルに預けてきました。
私ごとですが、預けた直後に屋外で試供品のカレーと卵スープをいただいたため、もう1度戻って貴重品袋に入れさせてもらいました。
快く対応していただき有り難かったです。

あまり大きくない貴重品預け袋
仮設トイレ
参加人数が3000人程度の大会ですから、トイレ待ちは明らかに少ないです。
見渡せばアップ会場の奥やソルトアリーナを囲むように仮設トイレが設置され、万人規模の大会にありがちな30分待ちなんてことはありませんでした。

並びが少ない◎
アップ会場
フルマラソン前にあんなに沢山のランナーが、1箇所でウォーミングアップしているシーンを初めて見ました。
今年最後の締めくくりレースとしての意識レベルが高く、ランナーそれぞれが目標を持って参加している雰囲気が随所で伝わってきました。大会の雰囲気は至ってシリアスです。
私もスタート整列前にジョグとダッシュで体にスイッチを入れて最終準備を終えました。
またフカフカの芝上でのストレッチがとても快適でした。(写真はありません)
ブロック分けが秀逸
ブロック分けは持ちタイム順にて15 (A〜O) ブロックに細分化されているため、周りが同じ走力同士のため、スタート後の無理な追い越しはなく、スムーズに狙ったタイムで走り出せます。
各ブロック200人くらいでしょうか、そのお陰で最初の1kmラップは4:50目標で、実際は4:46で入れました。
私がサブ3.5でKブロック、またも後ろからかと思ったのですが、丁度いいブロックに割り振られていました。
コース

公式サイトより
ひと言でいうと、コースはほぼフラットで記録が狙えます。
工業地帯を周回してから駅前へ、その後郊外へ向かって行き、折り返してメイン会場へ戻って来るコースとなります。
スタート後から2車線使用により、道幅は序盤から広くてストレスなしです。また後半はすでにバラけているためレース全般でコースが狭いとは感じませんでした。
また景色に特色がなく単調、沿道の応援も少めなので退屈なコースと言えばそうですが、防府読売はしっかり走ることに集中すべき大会だと思うのでこれで良いのです。
コース上で気になった点は、車道の轍 (わだち) に脚が取られることです。私の前を走るランナーも、グニュっと足首を捻っているシーンを数回見ました。
エイド
他大会のような特色ある豪華給食は皆無、水とスポドリのみと実にシンプルです。
そう言えば給食が0のフルマラソン大会って、今となってはとても珍しいことです。競技色が強い大会ならではです。
また「最後のゴミ箱」がやたら近く、というかテーブルの横で終わりのため、紙コップや補給ジェルなどゴミの散乱が目立ちました。
そして給水箇所が少なめなので、この日のように暑くなる天候ならば、多めの給水を心がける必要があります。
最初の給水がテーブル短く追いついていなかったため次の給水を警戒していたのですが、そこは拍子抜けするくらいテーブルが長く十分過ぎるものでした。以降も給水には特に不満はありませんでした。
ゴミ捨て
ゴミは持ち帰りのスタンスで会場内で見つけることは出来ませんでした。
以前にも他の大会で言いました。それは全国から集まったランナーは必ず近場に捨てます。実際私は新山口駅の改札内でゴミ箱を発見して捨てました。
また出たゴミを放置するランナーも必ずいます。ゴミの回収は大会側が責任持って行うべきだと私は思います。

参加賞の長袖Tは好評◎
帰りの電車
これには十分な注意が必要です。
自分のゴールが遅かったせいで予定の電車 (帰りの15:26の新山口駅へ) に乗れず、防府駅に足止め40分以上でベンチに座って競馬のG1を見ていました。(ハズレ)
防府駅からの電車本数は1時間に2本以内と少なく、時間帯によってはホームがランナーで溢れ返っていました。
身内と会うべく新山口から福岡へ向かう新幹線を予約していたので次を逃す訳にはいかなく、次に乗車できるか心配でしょうがありませんでした。
結果乗れたら乗れたで満員電車で滝汗に、汗はレース中だけでもう十分です。
臨時列車か車両の増加を望みます。

最寄りの新幹線駅は新山口
天気
昨年も暑かった報告があったのですが、残酷にも今年はさらに暑くなりました。
12月なのに最高気温が18℃に迫る勢い、不可抗力と言えばそれまでですが、中々ベストな天候下で走らせてくれないのがフルマラソンです。
天候条件がフルマラソンの走破タイムに最も影響を与えるファクターであることは、ブログ開設時から身を持ってお伝えしている所存です。
・防府読売マラソン過去10年の気温
| 開催日 | 最低気温(℃) | 最高気温(℃) |
| 2016.12.18 | 1.9 | 13.7 |
| 2017.12.17 | 1.9 | 5.5 |
| 2018.12.16 | 1.7 | 9.5 |
| 2019.12.15 | 2.5 | 14.2 |
| 2020.12.20 | -2.4 | 9.7 |
| 2021.12.19 | 0.5 | 10.3 |
| 2022.12.4 | 7.5 | 14.6 |
| 2023.12.3 | 2.9 | 14.5 |
| 2024.12.1 | 5.3 | 16.5 |
| 2025.12.7 | 3.7 | 17.7 |
| 平均 | 2.2 | 12.6 |
気象庁HP参照
過去10年間の気温を調べてみると、2022年から開催日時が2週間繰り上げられ明らかに最高気温が上がってます。
表に記載はありませんが計算すると、最高気温の平均値が2016〜2021年が10.5℃に対して、2022〜2025年が15.8℃で1.5倍になってます。(表内、赤の色分け)
自分も含めてレース終盤で歩いていたり、足攣りを発症しているランナーが目立ちました。
12月1週目と3週目では冬の度合いが違うのでしょう。12月開催だからと言って防府は寒いと思うのは早計なのです。

快晴
プライベート結果
静岡マラソン以来9ヶ月ぶりのフルマラソンを走っている最中の正直な感想は、
今期ロング走は30kmまでしか行っていないので例年以上にそう感じました。
10月以降ここまで毎週ロング走 (20〜30km) は9本消化しているものの、30km以降は未知でどうなるか不安しかありませんでした。
タイトルに今年最後のPB狙いできる、とか書いておきながら自分的に今回の防府読売は、30kmロング走+12kmEペース走を目標としていていたので幾分楽に参加した感じです。
30km以降は惰性で粘るつもりだったため、真面目に走った30kmまでは走りに集中できました。
無理せず怪我せず (攻める練習は攻める) に今期目標の東京マラソンを迎えること が今の課題、よって30km走としては最高の練習環境にて良い走りができました。
さすがに気温18℃近くにもなると、大抵のランナーは後半失速してしまうものです。
私も例に漏れず。マラソン走っているなぁとの実感は38kmくらいまでで、股関節が悲鳴を上げて足攣り症状も出てガクッと失速しました。
ラスト2kmは不思議なほどあっさりと歩いて無理はしませんでした。

大変暑い1日でした (防府駅)
いや〜また参加したい度
防府読売マラソン最大の特徴は、サブ4以内のランナーしか資格がないのでお茶らけ参加者はいなく、それなりの練習を積んだランナーによる独特のシリアスな雰囲気が漂う大会ということです。
エリートランナーが参加する別府大分と同じく、どこでも同じペースの集団が出来やすく終始集中力を保てました。コースが平坦もあってペース維持が出来やすい大会です。
私は練習の位置付けで参加したのですが、この大会の本質は、夏から地道に身体作りをして走り込みの準備をし、年内最後にPB狙いを目指す大会で間違いありません。ここはそれができるコースです。
いや〜また参加したい度

当日朝の防府駅
