おわかりいただけただろうか?
この写真が日本のとある場所であることを。
ではもう一度
決して心霊スポットではありません。
ここは2009年からマラソン大会へ74回 (2024年7月現在) 出場してきて唯一のDNF現場です。
しかも2回、そして2年連続で。過去2年これより先に進めていません。
このひと月ずっと富士山は天候が安定せず試走できなかったのですが、本番8日前の今日7月18日は快晴、ようやく五合目をバスで訪れ山頂までアタックすることができました。
本番までにできることは限られていますが、今回の体験を基に3回目の山頂コース挑戦にどう生かすか考えてみました。
サイト「てんくら」の登山指数AでGoサイン
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試走で得たこと
世界中から富士山へ
(写っている人みんな外国の方)
インバウンドは本当に凄かった
バスタ新宿から富士山五合目へ
新宿バスタでは早朝6時台にもかかわらず多くの人がバスの出発を待っていました。試走へ向かうランナーもちらほら。
でも五合目行きバスに乗り込むと多言語が飛び交い周りは外国の方ばかりです。大袈裟ではなく9割日本人以外と言っても過言ではありません。
そして圧巻だったのが帰りの新宿行きの特急です。平日の木曜日に満席なうえ視界内に日本人はおらず全て外国の方達でした。
つまりは富士山の登山道もそんな感じだということです。
この日山頂に到達したのが本番の制限時間くらいだったのですが、第2関門の富士山ホテル以降から渋滞に巻き込まれ立ち止まること数回、全く自分のペースでは進むことができませんでした。
確かに訪日観光客にとって平日もへったくれもありません。加えて7月最終週の金曜日は、日本人も夏休み期間で富士登山は最盛期を迎えます。
渋滞
列が詰まってもひと声掛ければ必ず一般の登山者は道を譲ってくれますから、山頂付近に限らず五合目以降は声掛けもポイントとなってくると思います。
ただし今年から入山規制がありますから、1日上限4000人という数字は富士登山競走参加者にとっては悪くはないはずです。
吉田口は入山料2000円(+協力金1000円)
小刻みにピッチを刻む
眼下に富士吉田市街地、あそこから上がってくる
今回もバスを降りてから五合目のレストハウスからわざわざ佐藤小屋まで標高を下げ、軽いジョギングをアップとして山頂コース方面へ向かいました。
ひと月前市役所から走ってきた佐藤小屋脇まで行き、ソフトフラスクを装着しGPS電波を捕捉、スタートから2時間15分以内でここまで来たと自分に言い聞かせて試走スタートとしました。
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さて今回1年前の通し試走と大きく違うことは、各ポイントまでの通過タイムだけを目標にしていないことです。
今は身体の使い方に注力して、フルマラソンにしてもトレイルにしても股関節群を使ってピッチを刻むことを意識して走っています。
今年6月以降に実施した御岳山トレイル、五合目コース試走、奥武蔵グリーンラインでのロング走で、ある程度手応えがあったので、山頂までのつづら折りの砂礫やゴジラの背の岩場であっても上手く登っていけるのかの確認が今回の本題でした。
小股でチョコチョコと進むこと、高所順応を意識して深く呼吸し、目線は常に富士山頂に向けました。
この日は願ったり叶ったりの快晴、六合目安全指導センターからはっきりと山頂ゴール地点が確認でき目線は常にそこへ、そして終盤どんなに疲れても猫背にならないことを念頭に置きました。
とはいえ大股で力強く両手も使ってグイグイ登るシーンは確かにあります。
それでも山頂まで大部分をチョコチョコピッチ (ジョコビッチ🎾?) にて省エネで登って行きます。
結果五合目から富士山ホテルまで1時間45分、これでは遅く本番でもっと出力を上げる必要があるのですが、余裕ありの割には良いタイムだったと思います。
しかし富士山ホテル以降が渋滞と高山病に悩まされ山頂まで47分もかかり、結局五合目から山頂までノン休憩で2時間32分も要してしまいました。
五合目まで制限時間内2時間15分でクリアしたとしても17分オーバーとなります。
右上の国旗がある場所が山頂、ここで渋滞と高山病で大失速
持たない、背負わない
五合目以降の平坦路は走る
結論から申し上げますと、今回の本番ではバックパックは背負わず、手には何も持たずにレースに挑みます。
昨年は安心感を求めて両胸にソフトフラスクを装着したバックパックを背負ったのですが、今回の試走で五合目以降に消費した水分は500mlちょっとでした。
晴天で直射日光が突き刺さる環境でこれなら給水所があるので、フラスクは保険として小さめの250mlで事足りるかなと思います。(給水所で補水)
五合目までの発汗は凄まじいものですが、今年は軽さ命で行くと決めました。
なるだけ手に何も持たず軽量で身軽にヒョイヒョイと登って行く方が、補給面のメリットよりも大きいと今回試走で感じたからです。
岩場では両手で身体を引き上げる動作が必要
(脚を休ませる)
実際どんな感じでギリギリなのか?
ゴールの青いマットはここに設置
「自分は完走がギリギリなんですぅ」と逃げ道を作って話すのはもうヤメました。
それよりも、実際にどう攻めればギリギリで完走できるのか?を主体的に考えます。
これは先ず自分の得手不得手をしっかり認識する必要があります。
なぜなら馬返しまでロード不得手なランナー (1時間10分オーバー) であっても、山頂コースを完走している事実があるからです。
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そんな弱点を認識しつつ通過タイムに関しては、馬返しまで1時間5分目標で歩きは御法度、そこから五合目関門まで1時間5分目標で脚攣りと渋滞回避希望、そして八合目関門までは1時間40分目標で小刻みなピッチを駆使します。
ここまでで3時間50分、よって八合目から山頂関門までを40分間で向かうことが求められます。
今回の参加で失うものは山頂コース出走権以外は何もありません。
それゆえ気負いは昨年までと比べて全くなく、絶妙な関門時間設定を前にやはり富士登山競走もフルマラソンの結果と同じくマグレはないとの認識で間違いありません。
今ある力でどこまでやれるか、それだけではないでしょうか。
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