それは突然の出来事でした。
皇居ランで他人と接触する事故です。しかも相手は未就学児です。父親は少し憮然としていましたが、母親は謝罪していました。
歩行者とランナーですから、側から見たらランナーは分が悪いように思われます。
非があると一方的に言われるのはランナー側です。しかし飛び出してきたのは子供の方でした。
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皇居ランで歩行者とぶつかった状況
実は子供とぶつかったのは私ではなく、すぐ横を並走していたランナーで、走りながらその一部始終を見ていました。
私は間一髪のところで交わし事なきを得ました。反射神経が良いというわけではなく、ただ運が良かっただけです。
皇居ラン
速さとか場所とか
ガーミンがバイブしてキロ5:00を示しています。遅くはないけど速くもないペースで快走、場所はトップ画像の「桜田二重櫓」を左手に見る付近でした。
コロナ禍にあってこの週末の人出は多かったとのTV報道がありました。ここ皇居周辺も例に漏れず、ランナーだけではなく一般の方達も多く歩道を歩いている状況でした。
皆が左側通行とは限らない
皇居周辺は常にランナーで賑わっています。そして基本ランナーは皆歩道内の左側を走っています。
ただ歩行者はこれに限らず。皇居観光でしょうか、お堀の方で写真を撮っていたり、散りかけの桜を眺めたりしています。言ってみればカオス状態の中をジグザグ走行を余儀なくされます。
くだんの家族もお堀側から、つまり右側通行で走路をこちらに向かって歩いてきました。
まさにこの辺で接触
(過去に撮った写真から)
子供の動きは予測不可能
両親が私の前を走るランナーに気付き、向かって右側へ移動(左側通行に戻る)しました。でも子供はお堀の方を見て歩いていて(まだ右側通行)、この時点で親と離れました。
子供は親と離れてお堀を眺めているし、このままのペースでやり過ごせば大丈夫と踏んでペースは緩めません。
しかし次の瞬間、突然子供は私の前へ飛び出し親の方へ一目散です。飛んで行くって感じに。
すんでの所で右足を前に出すのを止め、左足で踏み切ってジャンプして交わしました。キロ5で左にほぼ直角移動、子供に右膝ニーアタックを寸前で回避しました。
並走ランナーはぶつかって転ぶ
並走ランナーには子供の一連の動きが、前のランナーと左横の私(ランナーで混み合っていた)で見えていなかったと思います。
ですから私がなんとか避けた子供が左から急に現れる形となり、なす術なく接触し2人とも大転倒です。それでもぶつかる寸前、ランナーが瞬時に避ける動作で子供は座り込む感じになり直撃には見えませんでした。
ランナーは豪快に転倒し膝をアスファルトに強打、転がった反動で顔も地面にぶつけていました。
皇居はランナーの聖地だけど歩行者が上
この紋所が目に入らぬか
皇居周辺の歩道はここ数年の改良で以前より整備せれ、路面の凸凹で転倒事故がなくなりました。
しかし歩道が狭い箇所は今もいくつか存在します。そこではランナーを追い越す際や、歩行者とすれ違う際は細心の注意が必要と肝に銘じてきました。その甲斐あって10年くらい通ってますが、大きな接触事故は一度もありません。
上の写真にあるように皇居外周の歩道はランナー専用ロードではありません。様々な人が様々な理由で歩道を利用しています。あの家族もそうです。改めて今回の件でそれを再認識しました。
特に今回子供は突然飛び出してくることを痛感しました。周辺に小さな子供がいるシチュエーションはランニングシーンで数知れず、その場合はいつも以上に危険予測の重要度が増します。
普段のランニングからこの意識を高める必要があります。それは大きな事故に遭って誰かが傷付く前に。
※ちなみに謝る母親の横で「大丈夫だよ・・」と、悪いことした表情の男の子でした
丸の内側、ここはキュッと狭まる