2024年6月中旬、気温24℃湿度50%程のカラッと晴れたこの日に、富士登山競走の実践練習のためにまたしてもここへ舞い戻ってきました。
大会と試走を含めトータル6回目にもなるこのコース、そうです富士吉田市役所から五合目までのコースです。
馬返しからのトレイル区間において、試走した時よりも極端に遅い本番タイムが過去2年の山頂コースです。
そんな辛酸を舐め尽くした五合目コース試走のため、試走目標を決めて早朝電車で富士山駅を目指しました。
本日の練習は馬返し以降に本腰を入れて、五合目までのトレイル区間の身体の動かし方に重点を置いてみました。
馬返しからが鬼門の大会歴
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電車で富士山駅へ
残雪残る富士山 (2024.6.17)
早朝からそそくさと準備をして家を出たのが午前6時、普通電車を乗り継ぎ無事に富士山駅に到着する頃にはすっきりとした寝起き顔へ変わっていました。
ほぼ移動時間を睡眠に充てていたため、足取り軽く富士登山競走スタート地点の富士吉田市役所へ体調万全な状態で到着しました。
空が綺麗な金鳥居
こう実感できる場所がココにはありました。
鳥居の奥に富士山を初めて見た時 (2019年) の感動みたいなものは今となっては更々ないのですが、富士吉田が自分にとって特別な場所の一つだという認識は年々増してきています。
全国津々浦々、大会コースにおいてここまで感情移入できるコースは私には探せません。
スタート場所から今回の試走もあの信号が青でスタート
やっぱり実力そのままの馬返しまで
ほぼ歩かずに馬返しへ
試走なのでスタートしてからの赤信号はもちろん立ち止まりました。
その後は淡々と前方へ視線を向けて坂道を走ります。途中高速高架下や中の茶屋、馬返し後も気になる場所では時計を止めてスマホ撮影です。
ロード区間の馬返しまでは全てを出し切るまでのペースではなく8分の1時間9分台、まぁまぁだなぁと思いちょっと安堵してそこらじゅうの撮影へ。
フルマラソサブ3.5くらいのレベルだと馬返しまでのタイムは、2019年五合目コースで出した1時間5分台〜その後の試走や山頂コースで出した1時間10分切り、そこまでが走力を反映したタイムだと振り返ってみて分かりました。
ロード区間は走力を如実に反映するコースだと今年も実感します。
両サイドのお猿さんの石像通過から、登山競走トレイル区間の始まり
やはりトレイル区間のレベルアップは必要
浸透枡もお久しぶり
馬返しまでの走力は今回走ってみて、やっぱり変わることない既成レベルだと痛感します。
しかし馬返し後のトレイル区間はまだまだ伸びしろあり、と目論んでこの1年間は登り方に傾注してきたつもりです。
マラソンの走り方に適切なフォームがあるように、トレイルにも上手に進む登り方があることを知りました。
過去の結果から弱点はトレイル区間の馬返しから五合目までのタイムです。
ただしこれに関しては大会本番が梅雨明け猛暑という条件でしたから、本番より涼しい時期に行う試走で完走ペースで上手く登れても、やっぱり本番は暑さが強烈なことは否めません。試走した方なら分かるはずです。
試走で馬返しから五合目関門まで1時間ちょっとで行けても、昨年の本番では暑さと脚攣り、そしてシングルトラックの渋滞により1時間15分も掛かってしまっています。
関門突破ギリギリだとシングルトラックで渋滞発生
今回の釣果
リズム良く走れる所は走るべし
今回このコース6回目にして初めて感じたこと、それは馬返し後は早歩きメインとなるのですが平坦路以外でももっともっと小走りで登れる区間があるということです。
登山競走は馬返しがひとつのランドマークとなっているのですが、そこでヒィコラ (ゼィハァ) のランニングを止めるのではなく、特に二合目くらいまでの区間は走らなければいけない場所が結構多いと今回感じました。
おそらく完走当たり前ランナーにとってはそこは走る箇所です。
花には癒されて進む
誤算1:体温低下
関門時間切れずに到着
五合目佐藤小屋に到着後は椅子に腰を下ろしてしばし休憩、6月中旬で曇りですから気温は体感で10℃位でした。 (ちょうど真夏の山頂みたいな感じ)
この日はノースリーブにランパンで来たので長居は御法度、あっという間に汗が冷えて体温を奪われます。
そして誤算だったのが臭いが気になりウェットティッシュで体を拭いたことです。
「1枚で全身まるごとひんやり!ビ◯レ冷シート」、「拭いた瞬間肌温度-3℃」とパッケージにひっそりと記されています。
意図せず身体が一気に冷えて凍え出す始末です。商品効果は抜群です。
すぐに下山を開始した結果、徐々に快方に向かい10分も下ると体は温まり難を逃れました。
低体温症か高山病なのか第2関節より指先が白く痺れあり
誤算2:ハンガーノック
下山は登りよりも速いペースで高度を下げていきます。
どこかで習ったように100mの高度差で0.6℃気温が上下します。佐藤小屋の標高から20分程下った結果難を逃れ2、3℃くらいは体感温度が変わって温まり始めます。
佐藤小屋の標高は2230m
その後は順調に高度を下げダウンジョグとして日帰り温泉施設を目指したのですが、どうも身体に力が入らずペースが上がりません。飲み物の補給だけで済ませたツケがここにきて出ました。
エネルギー不足、ハンガーノックです。
もう少しすれば中の茶屋ですから、そこで何か固形物を口にすることを目標に頑張れました。
いかにも茶屋
みたらし団子をひと串食べた効果は絶大でした。
復活の狼煙をあげてスピードアップで温泉施設へ、そこでリセットさっぱりしてから帰宅の途につきました。
富士山駅までの動線上にある銭湯「泉水」
山頂まで行けない日々
佐藤小屋脇から山頂コースへ
私が参考にしている富士登山の参考サイトである「てんきとくらす」、ここの登山指数がずっとCのままなので五合目試走以降7月の上旬時点で山頂コース試走に行けていません。
Xを見ているとこの数日の猛暑で天候は安定していて快晴の中で試走しているランナーの報告を見ていると、参考サイト大丈夫か?とさえ思えてきます。
疲労を考えると試走は本番1週間前までには終えておきたい所、今後もサイトを逐一チェックは変わりませんが、下界で出来ることを実行するのみです。
暑熱対策、坂道耐性、走力維持を引き続き継続していきたいと思います。
試走日は登山指数A