5月から始まった東京マラソンの動向ですが、2020年10月9日とうとう注目の発表がありました。
コロナ禍で一般参加中止の煽りを受ける形での次走の出走権獲得でした。2020年出走予定だったランナーに与えられた選択は、
選択権
・2021年10月17日東京マラソン
・2022年3月6日東京マラソン
好きな方を選んでくれということですが、私自身は時期的に2022年3月6日一択です。
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ようやく発表された次開催の詳細は?
コロナウイルスの影響が未だ色濃く残る中、年内は言わずもがな、年明けの主要フルマラソンも軒並み中止となっています。
そんな中、他大会に影響を与える東京マラソンがようやく回答を提示しました。
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延期
2021年3月7日開催予定だった大会は、同年10月17日に延期となりました。
これに関してはコロナウイルスの影響が長引き、この先まだ状況が流動的な見通しということです。
国内随一とも言えるマンモス大会の開催は無理との判断です。
参加ランナー縮小のつもりはない
公式では次のような発表がありました。
・エリートだけでの開催は考えていない
・東京マラソン2021は、エリート及び一般ランナーによる通常規模での開催を前提に、2021年10月17日(日)に開催
コロナの影響でスポンサー収入が減少したことは間違いありません。参加費は収支項目として必須なのが垣間見れます。
開催の規模縮小はしない、つまり参加人数を減らさない形を目指したいとあります。
これは優先権を持ったランナーが権利を行使したとして、その数は分散されるので2021年と2022年大会では新規募集余地があるということだと思います。
次開催の権利持ち者は
そして冒頭であげた発表がありました。
東京マラソン2020に参加を予定されていたランナーの皆様は、下記のいずれかの東京マラソンにご参加いただけます。
2021年10月17日(日)
または
2022年3月6日(日)
公式より
気温的に参加権は2022年に行使
東京マラソン2021年10月17日か2022年3月6日?、じゃぁどちらに出ますか?との選択肢があります。(選ぶのは2021年1月)
しかし、私は迷うことなく2022年3月6日の一択です。
気温が高いことは、ベストタイムを狙うには障壁でしかありません。ベストタイムは紛れもなく10℃以下で出やすい傾向があるからです。
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過去20年の10月17日、3月6日の計測値は?
どっちがマラソンに適した気温か、過去の計測から探ってみましょう。(気象庁HPを参考)
10月17日の気候
過去20年(2001〜2020年)
最低気温 | 最高気温 | 日照時間 | 降水量 | |
2001 | 16.8 | 20.6 | 0 | 10.0 |
2002 | 16.3 | 25.3 | 9.1 | 0 |
2003 | 13.7 | 16.5 | 7.8 | 0 |
2004 | 14.0 | 20.5 | 10.2 | 0 |
2005 | 16.9 | 19.5 | 0 | 46.5 |
2006 | 17.5 | 25.1 | 6.7 | 0 |
2007 | 14.8 | 21.7 | 5.8 | 0 |
2008 | 15.3 | 23.8 | 6.8 | 0 |
2009 | 15.4 | 21.1 | 0.2 | 0 |
2010 | 18.5 | 23.3 | 0.5 | 0 |
2011 | 18.5 | 24.6 | 4.9 | 0 |
2012 | 14.7 | 23.4 | 2.8 | 19.5 |
2013 | 15.2 | 21.0 | 5.8 | 0 |
2014 | 15.0 | 24.0 | 10.5 | 0 |
2015 | 15.7 | 20.3 | 0 | 5.0 |
2016 | 15.7 | 19.5 | 0 | 24.0 |
2017 | 11.6 | 15.6 | 0 | 7.5 |
2018 | 14.9 | 22.3 | 4.2 | 1.0 |
2019 | 15.1 | 18.4 | 0 | 4.5 |
2020 | 11.5 | 16.0 | 0 | 23.0 |
平均値 | 15.4 | 20.3 | 3.8 | 7.1 |
20年間平均値で気温が高め、雨が降るときはザッと降るイメージが湧いて来ます。
25℃近くの気温がちらほら、とてもフルマラソンに適しているとは思えません。
3月6日の気候
過去20年(2001〜2020年)
最低気温 | 最高気温 | 日照時間 | 降水量 | |
2001 | 4.3 | 15.1 | 8.2 | 0 |
2002 | 6.4 | 15.8 | 3.8 | 2.0 |
2003 | 2.4 | 7.2 | 0 | 4.0 |
2004 | 4.5 | 14.1 | 4.7 | 2.0 |
2005 | 1.9 | 5.9 | 0.4 | 0 |
2006 | 5.3 | 17.6 | 1.2 | 0 |
2007 | 6.5 | 18.0 | 3.1 | 0 |
2008 | 2.8 | 11.5 | 8.7 | 0 |
2009 | 5.6 | 12.6 | 0 | 47.5 |
2010 | 9.0 | 13.7 | 0 | 5.0 |
2011 | 2.9 | 15.0 | 6.8 | 0 |
2012 | 8.0 | 15.1 | 4.2 | 3.0 |
2013 | 4.5 | 16.4 | 10.2 | 0 |
2014 | 3.0 | 9.0 | 10.5 | 0 |
2015 | 4.9 | 12.0 | 1.9 | 0 |
2016 | 9.0 | 17.3 | 3.1 | 2.0 |
2017 | 7.6 | 11.5 | 1.1 | 1.0 |
2018 | 4.4 | 12.5 | 7.0 | 3.0 |
2019 | 8.0 | 14.2 | 0 | 3.0 |
2020 | 5.4 | 15.1 | 10.7 | 0 |
平均値 | 5.4 | 13.5 | 4.3 | 3.6 |
最高気温が高くなる場合はありますが、最低気温からまだまだ冬であることが窺い知れます。
雨がザーッと降り続ける可能性はデータ上低いみたいです。西高東低の気圧配置が影響してか、冬らしく日照時間が長くなりがちと読み取れます。
レース当日、気温が上がるまでにはフィニッシュしたいと思わせます。
平均値から10月17日と3月6日を比較、どっちが走りやすいか?
上記のデータをまとめると答えは明白です。
平均値 | 最低気温 | 最高気温 | 日照時間 | 降水量 |
10月17日 | 15.4 | 20.3 | 3.8 | 7.1 |
3月6日 | 5.4 | 13.5 | 4.3 | 3.6 |
どう見ても3月6日の方がフルマラソを走るのに適している気候条件と言えます。
日本屈指の高速コースである東京マラソン、ベストタイムを狙いたい私なら3月6日を選びます。
全てではないことも付け加えつつ
と言っても個々人でマラソン大会参加条件は異なることも承知です。
気温が高い方を好む方もいれば、シーズン一発目に東京マラソンをやっつけたいと思うランナーだっているでしょう。
コロナ禍で中止になったフルマラソンを、東京マラソンで久々に挑みたいランナーだっているはずです。
まとめ
大御所の東京マラソンが延期になったことにより、来春のフルマラソンの希望はさらに小さくなりました。
東京マラソン延期は、日本中のマラソン大会が来秋まで開催に踏み切ることを躊躇することを意味します。
東京オリンピック開催が絡んでいることは間違いないでしょう。オリンピック前にマラソン大会でクラスターを発生させる訳にはいきません。
それもわからなくもないのですが、
マラソン大会中止のオンパレードが始まったのが東京マラソン、それに終止符を打つのも東京マラソンであって欲しい
そんな期待を抱いてしまうのは私だけではないでしょう。
東京マラソン42km地点