あなたに問いたい?
マラソン大会出走に10万円は高いですか?
角度を変えて、
誰かのためになる社会貢献に10万円寄付はできますか?
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東京マラソンを走るためにチャリティ枠10万円払う
東京マラソンには毎年申し込んでいるしできるなら走りたいけど、10万円はちょっと・・・
と私は考えていました。
それくらいにしか考えていなかったチャリティ枠、今年普通枠で出走してみて色々と興味を持ったので、今一度チャリティ枠について調べてみました。
※別途10800円の大会参加費が必要となります
周りの反応は?
常日頃からランニングを趣味としない方達の中には、東京マラソンのチャリティ枠を「10万円も払って東京マラソンに出走」としか思っていない方々が多数存在します。
そういった方々が口々に言うセリフはただ一つです。
「信じらんなーい」
・・・
チャリティ枠を自ら申し込んでいるランナーの中で、チャリティ費用が安価という価値観の方はおそらく殆どいないと思います。
それでも日本最大の東京マラソン大会がチャリティーランナーを募集し始めてから、他大会でも東京マラソンに範を取り、追随したことによって「マラソンのチャリティ出走」という言葉が大分浸透しました。
海外ではチャリティは一般的
海外においてはチャリティ(社会貢献)としての寄付が一般に認知され、チャリティ文化は日本よりはるかに深く根付いています。
慈善精神が日本よりも広く浸透している印象は否めません。
また超高所得者層ほど社会貢献としてチャリティで高額寄付するイメージがあります。
世界を見渡してみると、大規模マラソン大会では必ずと言っていいほどチャリティー枠が設けられているのです。
現在、東京マラソンの寄付金は5億円を超えた模様ですが、
ボストンマラソン→約40億円(日本の8倍)
ロンドンマラソン→90億円(日本の18倍)
と、海外マラソンでは桁違いの寄付金を集めます。
グローバルな世界基準でみると、額を見てもわかるようにチャリティランナーは市民権を得ているのです。
東京マラソン、チャリティ枠の内容とは?
チャリティ枠10万円の集め方
チャリティ枠の内訳は、個人チャリティ(自分で寄付)、クラウドファンディング(ネットで寄付を募る)、アクティブチャリティ(ある事業へ寄付)となっています。
個人10万円、法人20万円以上を寄付することで出走権がえられます。
寄付金(10万円以上)を己で準備するか、またはクラウドファンディングで集めるかしないといけません。
大抵のランナーは自己資金でのチャリティ枠申し込み、となっているのが現状です。
締め切りは早い
チャリティランナーの募集枠は5000人(2020年大会)です。
先着5,000名とは、寄付金額を10万円集めた者の順番を意味します。
個人が4日間そこらで、知人などからクラウドファンディングを利用して10万円集めることは容易ではないと思います。
期限が近づいたら自己負担で残りを払う形になるのではないでしょうか。
チャリティ枠は全参加者数の割合でみると7分の1程度ですが、2018年大会は8日間で、2019年大会の募集はなんとわずか4日間で定員オーバーに達しました。
また、東京マラソンエントリー=8月という認識が強いと思いますが、チャリティ枠の場合は7月上旬です。
チャリティはある事業への寄付
東京マラソン2011から始まったチャリティは、基本的にある事業に寄付するという形をとっています。
東京マラソン2020からは29事業に増えた寄付先があるので選択に困ってしまう程です。
例えば骨髄バンクの普及やドナー募集支援など、チャリティ先の事業が明記されているので安心して寄付できる形となっています。
この寄付先の事業を自分で決められることが秀逸で、いくつかある寄付先から自分が興味を持ったり、貢献したい事業へ寄付する形となっています。
ややもすれば自己満足で終わってしまいがちなチャリティを、寄付先事業を細かく選択できることはチャリティの参加意欲を掻き立ててくれます。
また一般的に不透明な部分が否めないチャリィ募金が、白日の元にさらされてなされることはいい傾向だと思います。
東京マラソンの法人寄付とは?
企業が寄付をすると10万円に付き1人に出走権が与えられます。
仮に自分が所属する会社が200万円寄付すると、社員20人が東京マラソンへ出走することができます。
何とか会社に直談判してみてはいかがでしょうか?
東京マラソン・チャリティ枠のメリットとデメリット
メリット
チャリティ枠で東京マラソンに参加するメリットとは何なのか・・
皆さんもご存知の通りチャリティランナーとして応募すれば、必ず東京マラソンに出走可能となります。
ちょっとした特典があって、ゴール後の更衣室が近い場所にあったりします。
今年(2019年)のように、ゴール後に雨で寒さと格闘するような天候ならありがたい特典になります。
デメリット
寄付額が高額というのはデメリットとかいう次元の話ではないかと個人的には思っています。
そう言った意味でもデメリットはほぼないと言いたいですが、周りの目(反応)がちょっと気になることはあるかもしれません。
税金控除について
皆さんの年収にもよりますが、所得税と住民税の控除が受けられます。
これはふるさと納税と同じで、所得によって寄付金控除額が異なります。
税金対策にもなるので、チャリティ枠で出走したら確定申告は必要となります。
東京マラソンのチャリティ枠に対する想い
2011年に始まった当初は、10万円を払ってまで走る人いるの?
当初はそう私自身が思っていましたし、周りの反応はもっと冷たいものでした。
しかし年数が経ち、今回調べてみると結論としては
東京マラソンのチャリティ枠は社会貢献をしつつ東京マラソンに出走できる権利
との認識が強くなりました。
これは単に東京マラソンを走りたいからとの理由だけではなく、社会貢献として10万円の寄付を積極的に自らが許容している証しなのだと思います。
つまるところ、
寄付するとは誰かを間接的に助けること
社会貢献としての10万円の寄付=東京マラソン出場できてしまう
そう考えると困っている人に寄付してマラソンを走るということは、高潔な思想の現れと捉えることができなくもないと今では思います。
東京マラソンのチャリティ枠の寄付先の一つ、スポーツレガシー事業の一環で整備された昭和記念公園内のコース