私が初当選した時のゴール地点は有明のビックサイト(国際展示場)でした。それが2017年の大幅なコース変更に伴い、東京駅西側の皇居前となり、交通機関、宿泊施設、飲食店の利便性が格段に良くなりました。
その一方でゴールエリア付近で一般観戦者の入場規制を行い、応援者がお目当の選手のゴールシーンを見ることができない処遇となってしまったのです。
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応援者目線ではない
東京マラソンへ参加する知人や友人、家族を応援する人たちが選ぶ場所に最もふさわしく、楽しみにしている場所がフィニッシュの瞬間なのではないでしょうか。
それなのに入場規制って・・・テロ対策の一環であるのは理解できますが、ゴール地点を規制するのは応援者にとって興醒め以外の何物でもありません。
東京マラソンは沿道に100万人もの応援者が集まるといいます。ゴール付近を規制するのなら、42キロにも及ぶ沿道だって大規模規制しないと、テロは防げないと思います。
東京マラソンを応援してみて
2017年東京マラソンの話です。
私の同僚が運良く当選したので新宿のスタートを見送った後、スマホの応援ナビをチェックしながら電車で先回りして応援を楽しみました。
マラソン大会ではいつだって走る側にいたので、初めての応援はとても新鮮で興奮しました。30キロ地点の銀座で応援して見送り、いよいよフィナーレのゴール地点に向かうと驚きの景色が広がっていました。
東京マラソンは応援者がゴール地点へ近づけない仕様になっているではありませんか。
私も含め多くの人が出鼻をくじかれた形で、仕方なく諦めて丸の内方面への移動を余儀なくされました。多数の人たちが丸の内仲通りへ殺到するため、その沿道は大混雑で歩道が塞がれています。
幸いにも最前列にいた老夫婦に、連れがもうすぐ目の前を走ると申し出ると、快く場所を譲っていただき事なきを得て応援ができました。同僚もゴール間近でのハイタッチは思い出に残ったらしく今でも老夫婦に感謝しています。
走った本人たちもあれっ?
アップダウンが少なくなり走りやすく、記録を更新し大満足の同僚の弁ですが、ことゴール地点だけはイタダケナイと三人とも口を揃えて言ってます。
応援する側、応援される側もなんだかスッキリしない、常に進化してきた東京マラソンは誰もが認めるところですが、このゴール地点の運営だけは納得いきません。
意味あるの?これ
とは言っても一般観戦者を完全に排除しているわけではないようです。
事前にHP上にて1000人限定で事前募集していたようです。もちろん申込み期限が過ぎたり抽選漏れすると観戦できません。
なんでこんな募集するのでしょうか?
確か国際展示場がゴール地点だった時、同じような作りの雛壇型観戦席はありました。抽選なんてありません。席が空いていれば誰でも観戦できました。
私自身ゴール後に観戦席へ行った時は、席に余裕があったのは確かです。つまりなぜビックサイトの敷地ではできて東京駅西側ではダメなのか?という疑問が湧きます。
それと当選した1000人が何時間もゴール観戦席にとどまるとは思えません。せめてトップ選手がゴールした後は一般開放するべきだと思うのですが。
東京マラソンの花道・丸の内仲通り
東京マラソンのゴール地点の改善を望みます
私はよく皇居に走りに行きます。東京マラソンのゴール地点付近が結構大きな面積であることを知っています。
あれだけの広さを有効活用すれば、もっと多くの応援者がマラソン観戦を楽しめる大会になるに違いありません。
ランナー目線ではない大会は、参加者が減って衰退の一途を辿っていると言われます。実際に有名だった大会が中止に追い込まれています。
おそらく東京マラソンが衰退することはゼロに近いです。しかし来年以降も同じようなら、日本一のマラソン大会にあぐらをかいていると思われても仕方がないのではないでしょうか。
一体誰のためのゴール地点なのか?少なくともスポンサーや陸上関連の方々のためではないことは明白です。
東京マラソンゴール付近
こんなに広いのに・・・
東京マラソン2020
下の図、赤ゾーンは観戦できないエリアとして発表されていました。変わってません何も・・・
2020年東京マラソンのゴール前規制