マラソン業界の大御所・東京マラソンがついに次の一手を打ってきました。
東京マラソンが今年の大会の関係者、ボランティア、ランナー全員、参加意思がある者へのPCR検査を義務付けたのです。これは大きなうねりです。
コロナ禍に慣れて一年、主要フルマラソン大会が続々中止となって約一年半、一歩前進とはこのことではないでしょうか。
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公式発表の内容はこう
2、3日毎に主要フルマラソン大会のHPに訪問しては、今年後半のフルマラソン事情をまとめてお届けしています。
ここ最近動きが少ない中で東京マラソンをポチると、今日は更新事項が多いではないですか。その中に注目に値するものがありました。それが次の内容です。
東京マラソン2021開催にあたっては、ランナー及びボランティア、審判員への事前のPCR検査を実施することといたしました。
ランナーの皆様には申込規約にて、新型コロナウイルス感染症対策費の負担の可能性があることをお知らせしていましたが、検査費用相当6,800円(税込)については、参加料に上乗せし、ご負担をお願いいたします。
PCR検査を受けなければ東京マラソンは走れない
今回のアナウンス内容で1番の要点はこれです。やっぱりそうなるよね、と思ってはいたけど遂にその時が訪れました。
陰性判定が出た者だけで開催し、何としても通常開催したい運営側のヤル気ある意思が見える形となりました。
建前的にこれなら開催してもいいでしょと、外野へのアピール感を感じますが、大手を振るって開催するのなら適した打開案とも思えます。
かさむ参加費用
参加するランナーにとってはもう一つ懸念材料が増えました。
PCR検査費用は事前の通達により、ランナーが負担することとなっています。増額費用は6800円、エントリー代と合わせると23000円オーバーとなります。(23300円)
趣味でフルマラソンを1回走る費用が2万オーバー、これでは一般ランナーは躊躇します。そこまでしてフルマラソンを走る意義を見出せるランナーは多くないはずです。
諸外国は?
ドイツやフランスなど先進国の動向が見本となります。スマホを使用して電子証明書を発行する流れになっています。
イベントや飲食店など多くの入り口で「コロナウイルス陰性証明」と「ワクチン接種証明」が同意で扱われています。これによってコロナ以前の社会経済活動が戻ってきました。
一方今回の東京マラソンの決定は、PCR検査による「コロナウイルス陰性証明」のみを対象としています。
日本国内でワクチン接種が急速に進んでいる現在、「ワクチン接種証明」保持者も諸外国に習い、同等に扱われるべきではないかと思います。PCR検査自体万能ではなく陽性でも一定数陰性扱いになると言われているのですから。
やっぱり当然の帰着は、文句があるなら出ない
今回の東京マラソンの決定は、単に東京マラソンだけにとどまらない可能性があります。
なんと言っても大御所の決定は地方大会に波及します。東京マラソンの決定は陸連の総意と言っても過言ではありません。おそらくこれが今後1、2年のデフォルトとなることでしょう。
ではどうする?無症状で陽性だったら嫌だな、陽性だと色々めんど臭い、リスクも検査費用も高いと思ったのなら簡単です。参加意思を取り下げるまでです。
東京マラソンを擁護するつもりもありませんが、結局個人でボヤいても何も変わらないからです。
愚痴るくらいなら、そのパワーを今なら坂道ダッシュ※に使います。
狛犬のよう凛として
※坂道ダッシュは富士登山競走のため、中止になったけど