今までもこれからも思い通りにならないことだらけ、これまでの半世紀近い人生で得た普遍的真実だと思っています。これこそ人生の縮図だと確信しております。
哲学的なことはいいとしてネガティブなのかポジティブなのか、どう反応するかが個々人の違いとなり、やっぱりポジティブに自分で切り開きたいと常々思うことがポリシーとなっています。
10日前にシーズン遅めのフルマラソン姫路を1本走り、いよいよ本格的にギアを上げていく段階でまたも高い障壁が立ちはだかりました。まさか姫路から1週間後にウイルスと格闘しているとは思っていませんでした。
関節痛から始まり、腹痛と下痢からの体温38℃オーバーで焦りがつのり、高熱ゆえに真っ先にインフルエンザかコロナ感染を疑いました。
ここはやむ無く仕事を休みぐっすりと眠ると、数時間後にあっさり熱が下がった時点でインフルとコロナは選択肢から消えました。(後日検査にて陰性を確認)
急性胃腸炎
もう完治したでしょ、と実感するまで発症から4日ほどを要し、本命フルマラソンを走るにあたり1番大事な時期の予定が狂ってしまいました。
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ランナー的ウイルス性急性胃腸炎の考察
急性胃腸炎とは
急性胃腸炎とはウィルスや細菌が原因で、胃腸の粘膜に炎症が起きる疾患です。主な症状は発熱、嘔吐、腹痛、下痢となります。
1度は耳にしたことがあるノロウィルスが主なウィルスですが、一般的な治療は自然治癒と対処療法しかなく、自浄作用の下痢にてウイルスを洗い流すしかないのが現状です。 (掛りつけ医談)
胃腸炎の症状自体は1〜3日で治まりますが、特に注意が必要なのはその期間の脱水症状です。下痢でシャバシャバと水分が出ていきますから、ランナー御用達の経口補水液を常時チビチビと補給しながらの自宅療養が基本となります。
フルマラソン後に抵抗力が落ちたか?
10数年以上これまで何回も長距離を走った後にウィルスには大変お世話になってまいりました。
思い返せば初100kmウルトラマラソン後の蜂窩織炎 (ほうかしきえん) や皇居での20km走後のインフルエンザ、ロング走後のモノモライなんてもありました。
そして直近では寒風吹きすさぶ2022年12月のみえ松阪マラソン後、フルを走ったからかしばらく体調が芳しくなかったのですが、そのまま普段のトレーニングを重ねた結果ウイルス侵入、2023年元旦にコロナ発症したことを思い出します。
練習や大会を含めて速いペース (自分比) で走った場合、ランナーは何らかの疾患を起こすことが多い傾向だと知人談を含めてそうだと感じています。
それでも走りに行ってみた
体調が急変してから病床に伏したことで想いかけず十分な睡眠確保ができ、普段より身体を休めたおかげで、先週の姫路城マラソンで受けた肉体疲労がすっかり抜けたことは不幸中の幸いでした。
ここで普段では体験できない急性胃腸炎という特異な状況に身を置いたことにより、悪い癖がフツフツと湧いて来ます。
決して他人様にはおすすめできないことですし医学的な責任を負いかねますが、未だ下痢と腹痛が続く中で意を決してランニングに出掛けてみました。
結果的に1週間前にフルマラソンを走った体調を100とするならば、おそらく10くらい、いやそれ以下だろうと思います。内臓が上下に揺れて差し込みが尋常でないのに狼狽しながら、追い討ちで腹痛と下痢症状が襲います。
コロナワクチン接種後も興味本位で走ってみたことがあったのですが、もうこんなアホな行為をする歳ではないと自責の念を伴いながらのランニングです。
もちろんここで頑張る必要はなく、キロ7分で走った結果6kmでノックダウンTKOとなりました。そこから家まで寒風の中歩いて帰宅が最も苦痛だったのはいつものことです。
これは50歳を目前とした大人が取る行為ではないことは重々承知しておりますが、何かの間違いで同じ境遇に陥った変人ランナー様に対し声を大にしてお伝えしたいことは、ウイルス性胃腸炎になったら走るな‼︎ということです。
病んでも一過性だから焦らないように
歳を取ると自身が今こうして健康体であることに対し、周りの健康状態と比較しても良好なことにどこからともなく感謝の念が湧いて来ます。
これは若かりし頃には決してなかった感情で、それが当然との思いが強かった20、30代は自身で作り上げたものとの自負がありました。
でもここ数年は、そうほんとここ最近は決して私一人でこの健康を得ることはできなかったと強く思うようになりました。
人付き合い自体とっても少ない小さな世界で生きているのですが、その中で関わる方達への感謝の想いは日に日に増すばかりです。
こう思えて真摯な気持ちで日常生活を送れていることは、少なくても走る行為を趣味としてきたことが関与しているのですから、この20年来のランニングは無駄ではなかったと信じて疑いません。
病むと心が凹んでしまうのはいつものことですが、焦っても残された時間が変わるわけではありません。ここは経験が生きるところで、今まで通りできることに力を注ぎ実行していくしかないのです。
あと2週間ちょっと、静岡まで最大限に効果を発揮できる練習メニューを練っていきたいと思います。
静岡マラソンゴール地点 (2020年8月)