今巷のニュースで最も話題なのが熊被害ではないでしょうか。各地で怪我や死亡事故が後を絶ちません。
トップ画像は今年夏に福島県大内宿へ訪れた際に撮影したものですが、岐阜県の白川郷では外国人観光客が熊に背後から襲われています。
どこか遠くの出来事と思ってたのですが、聞いたことある市街地に出没するケースが増えた時点で危機感が増しました。
私自身熊と出くわした経験はないのですが、諸々の事情でいよいよそうは言ってられなくなりました。
※本文中の熊は北海道のヒグマではなく、主に本州のツキノワグマについて述べています
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忍び寄る熊被害
大会側が熊対策
弊ブログのトップにあるマラソン大会情報ページ、いつも沢山のアクセスありがたくこの場を借りて御礼申し上げます。
その最新情報を集めている最中、今秋特に異質で際立っていたのがマラソン大会の公式サイトにおいて、注意事項に熊対策が掲載されるようになったことです。
例えばラ・フランス食べ放題が有名な山形県の天童ラ・フランスマラソンでは、市内に熊出没があったことから十分な対策を取られました。【その内容】
その結果何事もなく無事に開催されたことは、関東圏の夕方ニュース (Nスタ) でも取り上げられていました。

押し寄せる天童の秋 (2018年参加時)
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天童ラ・フランスマラソン|秋の山形は文句なく素晴らしい
四方の山が真紅に染まった晩秋の山形、これからが厳しい冬を迎える天童市の祭典へ、久々の深夜バス利用で現地入りし参加してきました。 金哲彦さんがプロデュースするマラソン大会です。ですからまずハズレはないだ ...
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仙台でランニングした場所で熊
今年2025年春、我が家は仙台へ観光旅行に出掛けました。
ひとりスキマ時間に青葉城跡近辺をランニングしたのですがまさにその場、市内を流れる広瀬川沿いに熊5頭出没のニュースが流れてきました。
仙台駅から数kmの位置ですから驚きを隠せません。もはや大都市部でも安全ではないのです。 (特に東日本)
東京都では青梅や日の出など西側山間部で出没と人的被害が発生しています。多摩川を渡った先または下った先、人口密集地帯はもうすぐそこなのです。
ランニングした広瀬川沿い、この近辺で出没
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再び政宗公
今春、家族旅行にて仙台国際ハーフマラソン以来約11ヶ月ぶりに仙台を訪れました。 妻娘のライブ観戦に便乗する形で、新幹線に乗って行くより格段に安くなると説得することにより、いわゆるアッシー (死語?) ...
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実家近くで熊被害
最も身近な不安感と危機感Maxな事案は、実家の街で人的被害が出てしまい全国ニュースになったことです。
ニュース映像見て馴染みある風景が映ったのですが、あそこは私のロング走のコース付近です。

新潟県熊出没マップより抜粋
さらに熊出没マップを見て驚きました。
熊マークで少し隠れていますが、写真中央の五十公野 (いじみの) にある公園内で今年4月、ももクロがライブを行なっています。完全に帰郷時の私のジョグコースですそこ。
年明けにいぶすき菜の花マラソンが控えていますから、年末の里帰り時もそれなりに走る予定でいます。
駅前の明るい屋根付きシャッター通りを何往復もするしかありません。
子連れが怖い
日本百名山や登山最難関の槍ヶ岳・北鎌尾根をソロで踏破した同僚は、この秋は山中で幾度かクマを目撃したと言います。
長年の登山で見たことがないので、今年は熊の絶対数が間違いなく多いと言います。
会っても早くからお互いが存在を確認していたため、向こうから逃げて難を逃れたと言っていました。
犬の5倍もの嗅覚を持つ熊は相当前から人間の存在を確認しているはずですが、それでも最も怖いのが子連れのメスとの不意の出会し (でくわし) です。
母熊は本能で子供を守ろうとするため、近距離で人に会ったら攻撃するしかないのです。

帰郷時のロングコースは怖くてもう行けない
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私たちランナーが出来ること
熊の専門家によると、熊は瞬時に相手の戦闘能力を判断して行動するといいます。
それを証拠に大抵襲われるのは年配者です。そして成人男性を目の前に熊はほんとんどが逃げていくと言います。
ただしランナーである以上走っている時に遭遇することになり、これは1番危険なシチュエーションになります。
一般的に言われているように、背中を見せて逃げないことがまず第一。キロ3分で走る俊足ランナーでも、時速60kmの熊から逃れることはできないのです。
それこそ補給用のフラスクではなく、1万円相当の熊スプレーを腰にぶら下げて走らなくてなりません。

奥武蔵グリーンラインにて
遠目でクマを発見した際は、前を向いて後退り退散が最良な対応ですが、近場で出会した時に運命が決まります。
先述の登山家は、そうなったら胸元に潜り込んで (金的に) 一撃加えるしかないと答えます。想像もしたくない緊迫の瞬間ですが、相手よりも強いんだと印象付けることが大事だと言います。
でも一般人はそんなことできるはずもないので、個人的には遭遇リスクをできるだけ下げることに努めるしかないと思っています。
リスク下げ
1. 冬眠前は動きが活発になる時間帯 (早朝や夜ランニング) を避ける※
2. 熊出没マップを頻繁に確認する
3. トレランは控えて出現率が低い市街地を走る
※熊は昼行性、夜行性ではない

鹿ならいいが・・・雲取山トレイル (2023年)
