スタート前に千葉ちゃん(千葉真子さん)
「今年最後のレースのひと〜?」
との問いに多くのランナーが手を挙げていました。
一年の締めくくりにゼィハァと心肺を攻めに未踏の県・岐阜県はおおがきハーフマラソンへ遠征してきました。
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おおがきハーフがベストタイムを狙える3つの理由
1. 平坦でスピードが出る
堤防や橋、アンダーパスなどでは高低差を感じますが、そこ以外はど平坦でスピードが落ちません。
このコースを走りづらいと言ったら、それはもう他で記録は出せないです。それだけ走りやすいコースということです。
コースは言い訳の理由になりません。
2. 気温が低い
スタート前並んでいると12月の日陰ということもあり、震えそうなくらい寒いと感じました。でもスタート後1キロで体は温まり太陽が顔を出せば冬でも暑いくらいです。
暑がりランナーなら腕や脚のゲイターは不要だと思います。熱量が多い私はノースリーブで走り、かじかみ対策の手袋も途中から外してしまいました。
伊吹おろしで北風(西風?)が強く感じた区間はあったのですが、自分にとってはクールダウン効果で丁度良く感じました。
おおがきハーフマラソン過去の気温と風速
最低/最高気温(℃) | 9時の気温(℃) | 12時の気温(℃) | 風速(m/s) | |
2016.12.11 | 0.0 / 11.3 | 6.2 | 9.6 | 1.8~2.7 |
2017.12.10 | 0.6 / 11.0 | 4.6 | 9.3 | 0.3~0.8 |
2018.12.16 | -1.6 / 9.0 | 2.2 | 6.4 | 0.5~0.6 |
2019.12.15 | 3.9 / 12.6 | 7.3 | 11.5 | 2.5~3.3 |
平均 | 0.7 /11.0 | 5.1 | 9.2 | 1.3~1.9 |
上記の通りマラソンに非常に適した気候条件と言えます。
走っている時間(9時〜12時)において、気温10℃を越えないことはマラソンの好走条件であるとの論文が発表されています。
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マラソン(走ること)と気温|パフォーマンスへの影響大
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3. 走り納め感
その年の「走り納め」という意味合いでは、挑む際のモチベーションが桁違いとなります。
1年間うまく走れたランナーも、望む結果を得られなかったランナーも、その年の最後は気持ちが入ります。ゆえに時期的にメンタル面で走りを後押ししてくれます。
おおがきハーフマラソンの特徴
ハイコスパな大会
参加費4000円で参加賞やおもてなし、記録が狙える平坦コースなどを勘案すると超格安と言えます。
関東在住で新幹線移動となりますが、わざわざ岐阜まで遠征に行く価値は十分にあります。
千葉ちゃんがメインゲスト
毎年スタート前は千葉ちゃんに盛り上げてもらっています。
あの独特な高い声が12月の寒さを一気に切り裂いていました。またレース後には一緒に記念撮影に応じてくれました。
おもてなし
ゴール後には飲み物、ゼリー(3種)、味噌汁、ぜんざいがいただけます。
ただ今年に限らず全員に行き渡る訳ではないようです。参加者分用意されていないのか、ひとりが何個ももらってしまうからなのかは分かりません。
メイン会場が駅前通り
駅を出るとスタートとゴールゲートが真っ正面に見えます。駅前通りにコンパクトなメイン会場を設置し、交通機関のアクセスが抜群に良い大会です。
電車を降りてランナーの流れに身を任せれば、更衣場所「大垣城ホール」に勝手に着いてしまう分かりやすさです。
手荷物預け場所からスタート位置までの移動がアップ代わりとなります。
やる気ある大会
ナンバーカード事前送付の時点で私的にやる気ある大会に無条件認定となるのですが、前年に残した課題を翌年ブラッシュアップしている運営側のやる気が感じられる大会です。
何回か出ているランナーの意見が見受けられていたのでこれは間違いないでしょう。
ランネットのレポより
RUNNET2019.12.18現在
好印象のレポ
・タオルが大型化した
・鍼灸無料体験ができる
・給水、トイレ、関門までの掲示が簡潔で分かりやすい
・臨時駐輪場に駐車からのシャトルバスは待たされない本数あり
・第1回から参加しているが毎年改善が見られる
・記録証がゴール後即時発行
悪い感じのレポ
・公式HPの更新回数をあげて欲しい
・トイレの数が少な過ぎ
・各ブロック管理がずさん
・手荷物預け所の管理に一抹の不安あり
・最終給水ポイントがハーフなのに20km付近では用無し
・給水所の間隔に難あり
・フィニッシュしてから更衣室まで距離があり体が冷える
・公認コースではなく
・午前中ということもあり商店が閉店状態
・トイレに誘導係がいない
・スタート後最初のトイレが8キロ先って?!
・ぜんざいに長蛇の列で諦めた
・鋭角に曲がる箇所でスピードダウン
・最初の給水まで長過ぎ
個人的な意見です
個人的にはゴミ箱を会場内、コース途中にもう少し配置して欲しいと感じました。捨てるに捨てれなくジェルのゴミを持って走りました。
また、湘南国際マラソンを彷彿とさせる1度ゴール横を通り過ぎてから2キロ走ってフィニッシュするコース形態は、同じように最後までメンタル面の強さが要求されます。
言い訳できないコンディションでPB達成
スタート前に天を仰ぎ腹をくくりました。
「うん、震えているから間違いなく寒いはず、今日はいつもの気温の言い訳はできない」
そしてスタート後最初の1キロが4:03とのガーミンの表示。
「・・やりすぎだ、今日はキロ4:15の予定」
それでもエンジンを大きく吹かしたおかげで想定ペースにすぐに乗れ、同じペース集団に入れて頑張れました。
この秋はフルで不甲斐ない結果が続きましたが、気温が下がったおかげで走りやすく脚つりもありませんでした。今年最後にようやくベストな走りができ、不甲斐ない近走を払拭でき満足感に浸りました。
いや〜また参加したい度
城と城を結ぶユニークなコースとなっており、興味はさておき天守閣を2つも眺めて走れるマラソン大会は大垣にしかありません。
遠征する身としてはこうした地元色が強いコースは、ここまで来た甲斐があったと実感できます。
大垣はまだまだ若く発展途上の大会ですが、良い印象が残る大会特有の心地よさが感じられる大会です。
そして、やはりこの大会は一言で現すと、
今年の締めくくりにベストタイムを狙う大会
に尽きると思います。
スタート地点から見える大垣城
大垣城
城下町大垣のシンボルで4層の天守をもつ珍しさで知られる。関ケ原の戦いにおいて石田三成の本拠地となり激戦地でもある。水堀が4重にも広がり当時の敷地は現在の3倍にも及ぶ。戦時中に消失するも1959年に再建された。
墨俣一夜城
1566年木下藤吉郎(豊臣秀吉)が一晩で築城したと伝わるが、江戸時代の作り話という説もある。読みは「すのまたいちやじょう」