朝晩はハッキリと寒さを感じた秋田でしたが、レース中は晴天で日差し強い23℃オーバー。
もう10月になるというのにいまだ秋の大会とは思えない発汗からの日焼けとなりました。見た限りランナー皆んな滝汗でした。
でもでも稀に吹く乾いた風は冷たく感じて、明るい日中に心地よい風を受け走ったのはいつ以来でしょうか。

そんな夏と秋が同居するハーフマラソン、秋田県横手市で開催される大会に参加してきました。
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こんな大会
レース後は芋の子汁、いぶりがっことブドウで給水
当日朝は駅前のホテルから会場の横手体育館へ徒歩移動 (15分) しました。
大抵の大会では最寄り駅からランナーが列を成していて、ただただその流れに乗って歩けばメイン会場到着なのですが、どうもランナーが少なくGoogleマップで確認する始末。
答えはほとんどのランナーが車参加ということをランネットの大会レポで知りました。
そして小規模ながら競技種目が多く子供が走れるカテゴリーがあり、老若男女楽しめる会場の雰囲気がとても和やかでシーズン一発目にはちょうど良い塩梅でした。
PBが狙えるコース
コース図と高低差 (公式サイトより)
視覚的にはほとんどが平坦走路となり折り返しやキツいカーブもないので、減速要素が少なく走りやすくベストタイムが十分に狙えるコースです。
またスタート整列は、「1時間20分以内」「2時間以内」「2時間以上」の3区分に分かれていて、速い人も中々の人も、そしてゆっくりな方もそれ相応のブロックからスムーズなスタートを切ることができます。
ただし9月開催はここ数年の猛暑においては致命的となります。
一面に広がる田園の中を走るため、木陰がほとんどなく太陽が出ると日光が突き刺さり夏マラソンの様相を呈します。
今年はまさにコレでした。
ここは半年間に渡るマラソンシーズンへの始まりの始まり、あくまでもペース走の一環として参加しました。
雲なしでとにかく暑い
コース規制がされていない
マラソン大会において公道部分は基本的に交通規制が敷かれているのですが、よこてシティハーフではそれは部分的になります。
車線規制が行われていない箇所があり、走っている左側車線でさえ後ろから車が来るため恐怖心を伴います。
規制されていると思い込んだ耳をイヤホンで塞いだランナーが、急に右に走路変更して事故になるリスクがあります。ここは来年以降は要改善かと思います。
ただしコースと交差する十字路では、スタッフや警察の方がしっかり交通整理をしていたので問題ありませんでした。
通行止めとは言ってない看板
トイレが少な過ぎる

いつもの様に仮設トイレがあると思って会場に向かってはいけません。
スタート時間に余裕を持てばトイレ問題は解決できると弊ブログでは何回も言ってますが、ここ横手は例外でした。
仮設トイレがゼロなので参加者が万人規模でなくても限界があり、スタート時刻より結構前にも関わらず列が伸びていました。
ただしやっぱり参加ランナーはメージャ大会より少ないので捌きは早い方です。
メイン会場の横手体育館
無料の手荷物預けがない
手荷物預けに800円かかります。
知人友人、家族で参加なら貴重品を見張ることができますが、1人参加で800円惜しむと体育館に手荷物を放置して走るしかありません。
私は前泊の利を生かして、貴重品はホテルに預けてから会場へ向かいました。それでも数千円とスマホは無防備状態でしたから不安になります。
これは体育館の一角にナンバーカード提示の手荷物預けを希望します。多くのスタッフがコース上にいましたので、人員をこちらに配置すれば容易に設置可能と思いました。
受付よりもそのスペースを手荷物預けへ
ここが良い
もぐもぐタイム
先にネガティブな内容を列挙したのですが、PB狙いコースの他にもよこてシティには良い部分があります。
良いところ
◯ エントリー代4500円とリーズナブル
◯ 紙の完走証
◯ おもてなしの芋の子汁、ぶどう、いぶりがっこ
◯ 会場はコンパクトに集約
◯ ビブスは事前発送

紙の完走証が嬉しい
観光について
ハーフマラソン後歩いて散策
私にとって遠征マラソンとは観光マラソンであると言っても過言ありません。
どの県にも観光場所はありますが、幸運にも横手 (大曲や角館も) 周辺は観光スポットがとても多い場所です。
今回は予定を立てている段階から候補がいくつも挙がり、どんな動線で訪れるか選択に悩みました。
候補は以下の通りです。
観光候補
◯ 横手城
◯ 秋田ふるさと村
◯ かまくら館
◯ 六郷湧水
◯ 花火伝統文化継承記念館
◯ 角館武家屋敷
◯ 田沢湖たつこ像
◯ 乳頭温泉郷
横手→大曲→角館と観光できる時間は実質1日半、この中で実際に行ったのはたった4カ所です。
8つも挙げてその半分しか行けなかったのですが、その中身は非常に濃いものとなりました。その話はまた別の機会にしたいと思います。
レース中は見えた山頂※見えず (横手城天守閣より)
※とんがり帽子に似た山は日本百名山の鳥海山
プライベート結果
体感は夏日
まずは言い訳から、長く続いた酷暑と比べれば大分涼しいのですが、ハーフマラソンをちゃんと走るには晴天で暑過ぎました。(ほぼ24℃)
ただしそれは予報でわかっていたことなので無理のない練習として走ります。そして購入したての最新の心拍計付きガーミン570を頼ることに決めました。
キロペース基準ではなく心拍計を元にペースメイクして、ロング走としての練習効率を重視しました。
これまではレース中キロペースが落ちてくると「ヤバい頑張ねば」と心臓に鞭打ったのですが、今回はキロペースが落ちても心拍数を一定に保って走ってみました。
スタート後1、2kmでペースは4分30秒台前半が心地よく、発汗は多くなるだろうと今日はこの時示した心拍数155前後を維持することとします。
汗まみれでこのペースを維持できたのは10kmちょっとまで、次第にキロペースは4分40秒台、4分50秒台と落ちて行きました。それでも焦りはなくゴールまで心拍数の維持に努めます。
結果1時間40分でゴール、タイムだけならフルマラソン換算 (ハーフ×2+10分) でtheサブ3.5ズバリです。
データは面白い
最後の1kmだけ再び4分30秒まで上げてみたのですがその時の心拍数が167 (上の写真参照) 、興味深いのが序盤は心拍数155で走れていたペースが最終盤は167まで上げないとそのペースに到達できないことです。
確かにみやすのんき氏の著書にも、雑誌ランナーズにも一定キロペースで走れていても心拍数は終盤に向け上がっていくとの記事を読んだことがあります。まさにコレのことかと体感しました。
マジックスピード4で参戦
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最新のGARMIN Forerunner 570 を購入して分かったこと
購入への経緯はお伝えした通り先代を損失したからです。 富士山の麓で失った前機種ForeAthlete645 Musicは、2018年今から7年も前のモデルとなります。 不具合からの新品交換を経ての2台 ...
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いや〜また参加したい度
大曲で新幹線を降り、乗り換えて横手へ
今回は夕方に職場からの移動で21時台に横手駅に到着しました。
秋田新幹線こまち号、320km走行の新幹線は速いの何の。飛行機の離陸速度 (240〜296km) より速く、夜間だからか車窓に目がついていけない速さでした。
秋田って近い?と思え宿泊前提ですが、少なくとも関東圏からならメジャー3大会 (田沢湖マラソン、よこてシティハーフマラソン、秋田縦貫100kmウルトラマラソン) は参加候補に十分あがります。
そしてよこては改善点はあるのですが、ボランティアをはじめ運営なさる方たちの熱心な対応は、大多数の他大会と同じく丁寧で心地良いものでした。
ゴール直前に箱根ランナー (法政大学と東洋大学) からのひとりひとりへの懸命な応援は、たくましく爽やかでとても印象的でした。
9月はまだ暑いのでよこてシティハーフは、練習の位置付けと周辺観光と横手やきそばで間違いありません。

いや〜また参加したい度
会場にて横手やきそば※を喰らう
※横手やきそば (秋田) 、富士宮やきそば (静岡) 、上州太田焼きそば (群馬) は日本3大焼きそば