購入への経緯はお伝えした通り先代を損失したからです。
富士山の麓で失った前機種ForeAthlete645 Musicは、2018年今から7年も前のモデルとなります。
不具合からの新品交換を経ての2台を、トータルで4年以上使用しました。
-
-
スタート後にガーミンを落とした話
と思ったものの口から言葉は出ませんでした。 緊張の富士登山競走スタート直後、ちょうど平坦路を左折して目の前に富士山頂が視界に入った所でした。 密集する中で皆んながスピードを ...
続きを見る
今回購入したGARMIN Forerunner570は、今年2025年5月発売のいわゆる最新モデルです。
8月の購入からひと月半経過、評価としては大袈裟ではなく全く後悔なくひと言で表せば、

スポンサーリンク
GARMIN Forerunner 570の魅力
充電と入浴以外は一日中装着
主要スペックの細かい数値、横文字表記、そして専門用語はなるたけ排除しました。
本記事ではForerunner570を使用して感じた超個人的感想をわかりやすくお伝えしたいと思います。
以下順に列挙してみました。
Forerunner570 おすすめポイント
- 1. 計測データを客観視
- 2. 心拍計が正確
- 3. GPSが優秀
- 4. 画面が大きくて綺麗
- 5. ラグが強固に
1. 計測データを客観視
いきなりですがこのGarmin570購入の最大の利点は、自分のコンディションを俯瞰して客観視出来ることです。
ランニング時はもとより、日中や睡眠時と常日頃から体調管理に役立つ各データを正確に取れることで、トレーニングと健康管理に優れています。
各データ
心拍数、ストレスレベル、血中酸素レベル、睡眠スコア、睡眠時呼吸数、トレーニングレディネス、HRVステータス、Body Battery、リカバリータイムなど
最新のウェアラブルウォッチはとにかく計測データが豊富で、客観的に健康数値と走行数値を得られます。
それは主観を排除することであり、何となく調子が良いとか悪いとか、今日はもう無理とか、まだまだ上げられるなどの判断をガーミンを見れば一目瞭然なのです。
自分を俯瞰することでポイント練習やレース中に無理し過ぎることも、出し惜しみすることもなくなります。
以前の機種は出てくる数値と身体の状態に大分ズレがあったのですが、最新機種はそのズレが少なく、特にBody Battery、睡眠スコア、トレーニングレディネスは信頼に値するヘルスモニタリングです。
そのアルゴリズムはどんなもんか知りませんが、その時感じている疲労感や体調と照らし合わせてもかなりの精度だと感じます。
これによりオーバートレーニングを察知、回復を狙う休足日の指標としても役立ちます。

禁酒してたくさん寝るとBody Batteryが上昇
2. 心拍計が正確
心拍数は平常時でも常に変化
技術的なことから述べますと、Garmin Forerunner570は最新の第5世代光学心拍計 (Gen 5) です。
精度が低かった7年前モデル645は、走り始めから心拍数の上がりが遅くて著しく正確性に欠けていました。よって以前は心拍計は信頼に足らずで、ランニング中は見もせず重要視していませんでした。
その後に同等の走力の知人と、自身が同じ心拍数を表示したことから、570は測定精度が高いものだと確信しました。よってこれからは第5世代目の心拍計に頼ることとします。
リアルタイムで心拍計をチェックすることが、信頼度が高い走行強度を測れるメリットになり、ランニング効率UPにつながるのです。
つまり感覚に頼るではなく、再現性が高い走力の構築につながります。
もしかしてこれを付けて富士登山競走を走っていれば、心拍的にペースメイクができて関門突破できたかもしれません。

この夏走りながら心拍データを読み取ってみて分かったんです。
こんな猛暑で暑くて走れねーっ、て思っていたけどそれは気持ちの問題で、心肺にはまだまだ余裕があったことを。
今日は猛暑日で暑いから緩ジョグでとか、熱帯夜にポイント練は無理だから数段落としてとか、ここ数年やってきました。
でも最新の心拍計を目の前にすると、それはメンタル面の問題だったことが判明します。
キツく感じてペースを落としてみると心拍数が140前後、データ上では頑張ってはいないとの烙印を押されました。
この現実を突き付けられてぐうの音も出ません。
個人的にここ数年の走力低下の原因は複合的ですが、少なくても心拍系統についてはあぐらをかいていたと言えそうです。
心拍計の心臓部、ここからデータを抽出
3. GPSが優秀
前機種は走ったログを確認すると、地図上で「そこ走ってないんだけど」、とツッコミを入れることが多々ありました。
大きな誤差があってもこんなもんかと諦めていたのですが、最新機種はマルチバンド対応なうえに衛星を自動で選択する機能により、最適な電波を受信してGPS精度が大幅に改善されました。
走ったルートの誤差が最小限となり、より正確なランニングデータを取得できるようになりました。
前回の東京マラソンでは正確なペースが掴めずにあたふたした記憶が残ります。東京や大阪など都市部ではGPSがバグることはランナー界隈では常識となっています。
しかしそんな心配はもう要らなくなりました。
また先代よりGPS電波の捕捉、スマホアプリ (Garmin connect) との同期が爆速となったことも報告しておきます。
大阪マラソンでキロペースがバグる (2023年出走時)
4. 画面がデカくて綺麗
感動モノの画像の鮮明さ
7年前のモデルForeAthlete645 Musicは液晶画面は懐かしのドット表示、それに比べたら雲泥の差でとにかく画面が綺麗で心打たれました。
走りに集中したいランナーならば、リアルタイムのペースを一瞬で把握したいものです。
AMOLEDディスプレイとかいう画面は色彩が尋常ではない鮮やかさで、クリアな表示により走りながらの視認性が今までと比べ物になりません。
ピーカンでも瞬時によく見えるうえに、タッチパネルがスマホ操作と遜色なくできるレベルのため、腕にスマホを付けている感覚に陥ります。
そして大は小を兼ねるのと、50歳になり老眼が酷くなったという理由で、画面サイズは大きい方の47mmを選択し購入しました。
ただし成人男性の手首幅の8割も満たしてしまう画面は、女性ランナーの細い手首にはどう考えても合わないはずです。
よって余程なこだわりがない女性なら、小さい画面サイズの42mmの選択をおすすめします。
成人男性の太い腕でこのスケール
5. ラグが強固に
先代が致命的な欠陥を抱えていた末の紛失だっただけに、どうしてもラグ部の形状だけは譲れない部位です。
そう、時計のラグとは本体とバンドとの接点のことです。ここがしっかりとした作りでないと何回も割れてしまいます。
ForeAthlete645 Musicのラグの欠損
Forerunner 570は側面から強固な作り

645の欠陥箇所は再現性が高くネットで多数の報告がありました。
これは車ならリコールとなるレベルで、対策として設計された現行は、正常進化を経て以前のような不具合が表出することはもうないと思っています。
メーカーが出した答えがこの形状で割れない仕様なのでしょう。
ラグが壊れて落下、意図せずに損失してしまうことが2度と起こらないことを願ってます。
他の機能も充実
機能満載
・入浴やシャワーラン、水泳に対応の防水機能5ATM (50m防水)
・スマホと同じく最新機種なのでバッテリー性能が良い (GPS使用約18時間 )
・音楽再生機能あり、スマホなしでBluetooth再生
・Suica対応
・マイクによるハンズフリー操作
などなど
把握し切れないくらいの機能が多岐に渡りますが、一つ一つの詳細説明は本意ではないので公式サイトにてご確認下さい。
どこでも一緒のパートナー
(江ノ島にて)
保護フィルム

もうひとつ触れておきたいのが純正の保護フィルム (2枚入り) についてです。
当初はスマホにも貼っているサードパーティのガラスフィルムの予定でしたが、高価なお買い物ついでに液晶保護フィルムも公式サイトから購入しました。
買ってみて時計本体もそうですが純正保護フィルムも素晴らしいデキです。
素材はソフトでガラスフィルムではないこのフィルム、貼っていく過程で本当に貼られているか不安になるくらい薄いのです。
貼った直後は小さい気泡が目立ったのですが、説明書によると特殊シリコン層吸着部により徐々に気泡が無くなるのが不思議でした。
もちろん画面の鮮明さを損なうことはなく、これは純正にして正解でした。
よく見ると保護フィルムの縁が見える
デメリット

この値段だとタブレット端末が買えてしまい、これが購入障壁となることがデメリットで間違いありません。
飛ぶ鳥を落とす勢いのカロス (COROS) が3万円台、コストパフォーマンスに優れて現在シェアを勢いよく伸ばしています。
ただし個人的には価格が高いことには理由があり、高機能に見合った価格設定だと思っています。 (思いたい)
これまで敢えてモデル落ちで安くなったシューズを買ったり、アウトレットでウェアを揃えたりと最新モデルの購入を意図的に避けてきました。
しかし今回はシューズのメタスピードエッジ+以来となる最新モデル購入となり、その時と同様に長く愛用するなら最新モデルを最優先としました。

また最高スペック970の必要性は感じられず、その下の570を最低5年の使用を想定して値段には目を瞑りました。

これからもガーミンと共に走る
ランナー所有率が1番高いGarminですが、米国メーカーで円安の影響を受けて価格がどんどん上昇しています。
そうなると他メーカーへ浮気しそうになるんですが、やっぱり私は現時点ではGarminデバイスを使い続けるつもりでいます。
それは今まで使い続けてきた長年の信頼感と、カスタマー対応が良好だったことが影響しています。
スマホアプリGarmin connectとの連携も良好ですし、腕に装着するのが楽しくなるガジェットなのは間違いなく、人に勧めるにも十分な性能です。
そして上述したように最新の心拍計測で練習や大会にて、客観的に分析したり健康管理に活かしたいランナー向けです。
マラソンランナーのGPSウォッチは高機能化と高価格化が進んでいますが、頻繁に買い替えるものではないので確かなモノを選択したいです。
